どうもこんにちは吉永です!
今回は「ひぐらしのなく頃に」シリーズにて暗躍する3つのルール、通称ルールX・Y・Zについて。そして今回の〈業〉の世界、特に綿騙し編にて反転している件についてまとめていきます!
ジョリ男
そのルールが今回は反転しているってめっちゃ難しくないかい吉永くん?
吉永
まずは最初はルールの確認からやりましょうか!
目次
ひぐらしのなく頃にルールXYZ
「ひぐらしのなく頃に解」の皆殺し編にて梨花が語ったこの雛見沢についての法則のことです。
ちなみにルールXYZというのは公式発表の呼称ではなく、梨花が話したものをファンがそう呼ぶようになっただけです。ややこしいですが、まずはこのルールをまとめていきます。
ルールX
雛見沢症候群
前原圭一が奇妙な被害妄想に取り憑かれ、園崎詩音が残虐な殺人を繰り返し、竜宮レナが宇宙人の存在を信じ込み、園崎家が関わっていると信じ込み、みんな一人ひとりは愛情深く優しい人たち。なのに運命の歯車が狂うと、現実離れした破壊的な暴力をふるい始める。
ただ誰がそういう行動を取るかは毎回異なり、偶発的な事情に左右される。
それぞれの雛見沢(以降カケラ)にて、必ず起こる出来事として主要キャラの雛見沢症候群の発症があります。ただここで「必ず」とは発言していないことから、発症者がいないカケラもあったということを暗示しているように感じます。
前原圭一がレナと魅音をバットで撲殺したり、園崎詩音が大量殺人を犯したり、レナが雛見沢ウイルス=宇宙人と信じ込んで園崎魅音を監禁し学校に爆弾を仕掛けたり。
毎回誰が発症するかは異なりますが、それでも誰かしらは発症します。
今回の〈業〉の鬼騙し編では竜宮レナが圭一を包丁で滅多刺しにしてきました。続く綿騙し編での発症者は未だ不明ですが、おそらくは園崎魅音が大量殺人を犯していました。
かつては北条悟史が雛見沢症候群を発症し、悟志のおばを殺したこともありました。これはおそらくどのカケラでも共通事項だと思われますけどね。
ルールY
富竹ジロウ、鷹野三四の死
古手梨花が殺害されること
雛見沢連続怪死事件に関係すると言われている3つの死。綿流しの夜に富竹と鷹野が何者かによって殺害され、それからしばらくして私も殺される。これは偶発的なものではなく、どの世界でも必ず起こる。
言い換えれば何者かの強い意志が働いて起こる出来事。私は他にも無数の世界を体験し、他の人が知り得ない知識も持っている。でも誰がなぜ私を殺そうとするのか、それは未だにわからない。
ルールXに対してルールY、すなわち鷹野と富竹、梨花の死は必ず起こる出来事として存在しています。
ただこのルールの説明時の梨花はまだ事実を知らないのです。実際には鷹野三四の陰謀により富竹ジロウは雛見沢症候群L5を発症する薬を投薬され、自身で喉を掻き毟って死亡。また鷹野三四は実際には存命しており、岐阜の山中で発見された焼死体は鷹野ではなく身代わりの女性(一般人)です。
そして梨花を殺害するのは山狗です。これも鷹野三四の陰謀なのですが、この時の梨花はまだ知らないということなのです。しかし公には富竹ジロウ、鷹野三四、古手梨花の死亡が事実として公表されるというのがこのルールYなのです。
ルールZ
園崎ブラフ
オヤシロ様の祟り
怪死事件の裏には園崎家が絡んでいるという噂がある。実際園崎詩音が私を殺そうとした。
沙都子のおじが雛見沢に帰ってくると虐待が始まり、私達には打つ手が無い。
そして最後にルールZに関して、これは一般的に「園崎ブラフ」「オヤシロ様の祟り」と言われています。
園崎ブラフとは、園崎家に逆らった人間を秘密裏に粛清するという噂のことです。雛見沢でヤクザ屋さんをしている園崎家にはありがちな噂ですが、実際にダム誘致派だった人間が死亡したこともあり、そのような噂が立つ理由は十分です。
しかし実際には連続怪死事件、通称オヤシロ様の祟には園崎家は関わっておらず噂の域を出ません。しかし信心深い雛見沢の村人には十分に信じるに足る噂、ブラフなのです。
そしてこれと絡むルールとして、オヤシロ様の祟システムです。
ひぐらしファンの方にはもうおわかりだと思いますが、実際にオヤシロ様の祟で失踪した人間、死亡した人間も全て科学的に説明がつく出来事なのです。
失踪した悟志は雛見沢症候群の発症により入江診療所の地下で治療中であり、沙都子の両親の死亡も発症した沙都子が突き落としてしまった、さらに初代オヤシロ様の祟に遭ったダム工事現場の棟梁は雛見沢症候群を発症したことにより、部下の職人たちにより殺されてしまったり。
しかしこの偶然を装って、毎年人為的にこのオヤシロ様の祟が行われているのがルールZなのです。
ジョリ男
吉永
ルールXについては梨花は「必ず起こる」とは言ってないけど、それでもアニメで見る限りはすべて起こってるから、ほぼほぼ起こるってことでいいだろう。
次に富竹、鷹野、梨花の死亡は必ず起きる。これが絶対ルールYだ。
最後に園崎ブラフ、オヤシロ様の祟はそもそも雛見沢に存在する慣習的なものだ。これがあるからと言って直接的に何かが起こるわけではなく、園崎家への忖度として人を殺す村人がいる可能性があるんだ。
だから間接的に連続怪死事件や梨花の言う袋小路を複雑にしている可能性はあるんだ。
これが3つのルールなんだよ。
ジョリ男
吉永
そしてここからこのルールが反転するから、もう一度アタマから読み直してから以下の文章を御覧ください!!
鏡の世界
これまでのルールXYZは世界線漂流をしてきた古手梨花にのみ知ることができる内容です。
そして今回の〈業〉の世界ではこれらの3つのルールが反転、すなわち逆に作用することになる、という説があります。其の根拠として、今回の雛見沢はこれまでの世界と異なり、鏡の世界であるとされています。
作画の中で、明らかにこれまでの世界とは異なる部分が多すぎて、これまでの世界とは全く別の世界であることを暗示していると考えられます。そのためまずは〈鏡の世界〉説についてご覧ください!
オヤシロ様の反転
上の画像が〈業〉のオヤシロ様であり、下の画像が〈解〉のオヤシロ様です。
既に有名な都市伝説ですが、上がっている手が違いますよね。これは既に言い逃れができない伏線であり、このオヤシロ様の手の向きの違いから鏡の世界説が浮上しました。この件に関しては別記事でより深く説明しているのでそちらをご覧ください。
エンジェルモートの看板
また詩音(時々魅音)がバイトをしているエロウエイトレスが働いているファミレス、エンジェルモート。ここにも実は伏線があるのです。
まずは〈業〉のエンジェルモートをご覧ください。看板は左側にありますよね。
次に〈解〉のエンジェルモートをご覧ください。
なんと看板が建物の右側に存在しています。これは単なる作画ミスなどではなく、確実に何かしらの伏線だと考えられます。そしてそれこそが〈鏡の世界説〉なのです。
水車の廻る向き
そして最後に、雛見沢にある水車小屋にある水車の廻る向きも異なっています。初め気づいたときには鳥肌が立ちました(笑)
動画ではないので分かりづらいですが、まずは旧作の水車を御覧ください。これは左から右に向けて回っています。
一方の〈業〉の水車を見ると、右から左側に向けて回っていました!
この画像からではとても判断できないのですが、それでも実際に水車の廻る向きは変わっていたのです。
これ以外にもかつて登場したフランス人形も明らかに作画がわかっており、前作と比べて明らかにブスになっていたり。タバコを吸わなかったはずの富竹ジロウがタバコを吸っていたり。
違う部分がいくつも登場し、これまでの世界とは全然別の世界であると考えていいような証拠が多いのです。そのためこの鏡の世界において、最初の3つのルールXYZも反対になっているだろうという考え方が今回の記事なんです。
ジョリ男
とにかく〈業〉の世界が鏡の世界で、だからルールXYZが反転していくというのが今回の内容かい?
吉永
実際に〈業〉を見ているとルールが反転していると考えられる部分が多いんだ。だから具体的に反転ルールたちを見ていきましょう!
ルールXYZの反転
ルールXの反転
これまでのカケラでは、仲間を疑う疑心暗鬼の心が原因で惨劇へとつながっていました。しかし鏡の世界では〈仲間を信じること〉が悲劇へのトリガーとなるという説が有力です。
例えば最初の鬼騙し編にて、竜宮レナに恐怖を感じる圭一でしたが、梨花の助言を信じて自分を殺しに来たレナに対して玄関のドアを開けてしまいました。結果的に雛見沢症候群を発症したレナにより包丁で刺されまくりました。
おそらく梨花ちゃま的には雛見沢症候群を発症するのは圭一だと考えており、レナに対しての恐怖心、疑いの心をなくすために働きかけていたことが裏目となり、レナを信じた圭一は殺されてしまいました。
そしてまだ未定ですが、綿騙し編のラストにて、魅音のセリフを覚えていますか?
「何があっても私のことだけは信じてほしい!」
そして園崎詩音、園崎お魎、公由村長、古手梨花、北条沙都子、そして園崎魅音も死亡してしまいました。まだ真相は不明ですが、反転ルールをベースに考えるとあのとき魅音を信用してはいけなかったのかもしれませんね。
おそらく綿騙し編では魅音が発症者ですし。
ルールYの反転
富竹ジロウ・鷹野三四・古手梨花の死亡が惨劇を引き起こすことになる、というのがルールYでしたが、これが反転することで、彼らの生存が惨劇へとつながるようになります。
ルールYの反転についてはまだ不明な部分が多く、作中でも登場していないと考えています。
しかし過去作と明らかに違うこととして、富竹ジロウと鷹野三四が死亡しておらず、綿流しのお祭り関係者の車を奪ってどこかに走り去っていった後、消息不明となっている件。これは過去のどのカケラでも見られなかった事例であり、新たな出来事です。
そのためこれもルールYの反転については今後も考察を続けます。
ルールZの反転
園崎ブラフ、オヤシロ様の祟りシステムが存在することがルールZ。
これが反転することで、園崎家、並びにオヤシロ様の祟りについて事実を知ることが惨劇につながる、ということになります。
もともと連続怪死事件は人為的なものであり、オヤシロ様の祟りのようにスーパーナチュラルなスピリチュアルなものではありません。
- ダム建設の現場監督がバラバラ死体→雛見沢症候群発症により、仲間の職人に殺される
- 北条沙都子の両親が崖から転落→北条沙都子の雛見沢症候群発症により突き落とされる
- 古手梨花の父が死亡、母が入水自殺→両親ともに山狗に殺害される
- 沙都子のおばが死亡→悟史が殺害。後に悟史も雛見沢症候群を発症し入江機関に収監される。
このようにすべて説明がつくものなのです。
そしてこのルールZの反転についてもYと同じように、未だ反転しているという決定的な証拠がありません。そのため今後の祟り騙し編にて登場するのかと思われます。ここまでご覧くださった方々、あなたの知恵を貸してください。
マジで考察のお手伝いをコメントでお願いします!(笑)
まとめ
ジョリ男
そして〈業〉のカケラは鏡の世界であるために、これらのルールも反対になるという考え方なのかい?
吉永
前作ひぐらしも雛見沢だけではなく国家レベルの陰謀とか、ガチの神様が受肉したり、凄まじい設定の深さだったりするんだが、おそらく今回はそれを超えているね(笑)
特にこのルールXYZがどのように反転しているのか、今後もひぐらし業を見続ける必要があるね!