火祭り村ネタバレ26話です!26話では、火祭村で発言力の増した共行は束の間の平和を感じているが、それを快く思わないものもいた。火口家のボスは「共行を暗殺する」ように指示を出し、共行がトマトをかじっている時に事件は起こった・・・!早速26話のネタバレを見ていきましょう!
目次
火祭り村ネタバレ26話
牧野大輔
一人の男が火打ち石を弾き、火花を自宅に散らせていた。
一方の共行は「風呂上がりの身体に雨上がりの匂いと風が心地いい・・・田舎だとこんなに自然を感じられるんだな・・・」と散歩しながら空を眺めると、その中に黒煙を見つけ、「家が燃えてる!?」と火事になっている事に気づいた。
村人も「見えたぞ!今で倒れてる!」「牧野ー!!」「水が全然足りねえ!家を壊せ!隣の薪小屋にまでで火が回る!」「家を壊したら牧野が下敷きになっちまうぞ!」「何いってんだ!どの道このままだと死んじまう!」「牧野ー!!」と叫ぶ声が聞こえた。
そして立ち尽くす共行に風斗が「共行!何があった!?」と声をかけると、共行はその家に向かって走り出し、燃えさかる炎の中家に入っていった。共行は出火元を見て「なんて熱さだ!息ができない!」と感じていると、背後から風斗が水をかけ、二人で家の中を捜索することにした。
死なせてくれ
そして家の中から牧野という男性を救出し、村人達は「牧野がでてきたぞー!家を壊せー!!」「よくやったぞ二人共!」と叫び、家を壊し始めた。一方で助け出された牧野は他の住人たちが声をかけ、風斗は共行の胸ぐらを掴み「お前・・・」と無謀な行動を責めようとした。
しかし同時に「おい!意識が戻ったぞ!」「聞こえるか!?しっかりしろ!牧野!」という声が聞こえ、牧野は弱々しく「・・・せて・・・くれ・・・死なせてくれ・・・」とはっきりとつぶやいた。
伊作優吾
その言葉を聞き呆然とする共行と風斗のもとに、優吾が「流石ですね共行さん、やっぱりあなたは善い人だ」という声をかけ、共行は「君は・・・伊作優吾くん」と久しぶりの再開を果たした。優吾は神人を従え「覚えていてくれたんですか?光栄ですー!」と返たが、共行は「なんで神人を引き連れているんだ・・・?」と疑問に感じていた。
優吾は「火による自殺はホムラ様の施しを拒否する重罪です」「規則に従い罪人は伊作家で預からせていただきます」と言うと牧野は連れて行かれてしまった。そして信造が走ってきて「共行!無事か!?」と声をかけ、共行は「俺は大丈夫です、あの・・・牧野さんを優吾くんが連れて行ってしまって・・・」と答えた。
ルール
信造は「そうか・・・牧野大輔はお前と同じ穢れ人だった男だ」「村の女と結婚したが子供は出来ず妻に先立たれ、独り身になった牧野の生活は荒んだものになっていった」「乙名会のような村の行事に一切参加せず、ただ死ぬのを待つために生きている、そんな生活をしていた」「殺されたくない、早く死にたい、故郷に帰りたいと泣いていたそうだ」と牧野の生活を告げた。
共行は少し考えた後、「何とかしてあげられないでしょうか?」と言うと信造は「故郷に返してやれと?」「この村はいまだに外に出る方法がない・・・お前も分かっているだろ」と言い切ったが、横から風斗は「乙名会でそういう決まりを作ればいい」「お前なら作れる、共行」と告げた。
生贄の理由
一方その頃、どこかの館にて、肘掛け椅に肘をついた男が「それで、何があった?」と尋ねると、伏せていた男が頭を上げ「牧野大輔が焼身自殺を仕損じたようです」と告げた。肘掛け椅子は「ああ・・・あの死にかけのジジイか」と答えると男は「焼身自殺を図ったところ桧村共行に救助されたとのこと」「命懸けで牧野を助けたことで村人からの信望もまた厚くなったようで」と告げた。
さらに男は「村人の中には共行を神主の後継者と見るものさえいる有様、例大祭の晩以降乙名会における共行の発言はより大きなものとして響いております」と報告すると、肘掛け椅子から「服部家の共行・・・忌々しいことだ」「穢れ人の新参者のくせにホムラ様の声を聞いたと騙り村人たちを欺こうとは」「奴のせいで我々火口家は政敵の排除が困難になった」と共行を危険視していた。
男も「そうですね、生贄の制度を利用しての政敵の殺害が不可能になりました」と告げると、肘掛け椅子は「火沼よ、邪魔者は消せばいい・・・」とつぶやいた。火沼は「暗殺、でしょうか」と確認すると肘掛け椅子は「村の者たちには事故と見えるように共行を始末しろ」と告げ、火沼は「御意」とだけ答えた。
トマトと鹿
一方の共行は牧野の『死なせてくれ・・・』という言葉を思い出しながら歩いていると、村人が「あんれぇ共行さんじゃないの!ちょっとこっちにきてくれんか」「これ食ってみな?採れたてでうんめえから!」とトマトを差し出し、「暗い顔して・・・火那子ちゃんと喧嘩でもしたのかい?食べたらきっと元気が出るよ!」と言ってくれた。
共行はトマトを丸かじりすると「うめーー!!」とその甘さに驚き、村人は「そうだろう?きゅうりもナスも持って帰りなさい、昨日のご褒美だよ」と告げ、他の村人が「おう共行!ここに居てよかった」「鹿が罠にかかったからやるよ!」「昨日はよくやったなあ!男気見せられて火那子ちゃんも大喜びだったろ!」と笑っていた。
共行は「いえ・・・火那子ちゃんには泣かれましたよ」と答え、村人は「そりゃあそうだよ!旦那が火事で死ぬとこだったんだから!」「ええ?生きて帰ったんだからいいじゃねえか」と言い合いをしているのを聞いて、共行は「宗教が絡まなければこの人達はいたって普通の”良い人”だ・・・」と感じていた。
具体策
そして帰宅した共行は「よう風斗!」と声をかけ、風斗は「遅かったな、原因はその荷物か?」と尋ね、共行は「そうなんだよ」「散歩してたら村の人たちがくれたんだ」「昨日は凄かった、よくやったなーって」と野菜と鹿肉の入ったカゴを見せ、「この量すごくね?スーパーで買ったら一体いくらになるんだって量だよな!」と言うと風斗は「俺は誰からも褒められてないんだが?」と少し苛立っていた。
共行は「日頃の行いのせいじゃね?もう少し周囲に溶け込もうぜ」とイジると風斗は「俺はお前と違って周囲に媚を売って生きるつもりはない」と言い切り、共行は「世渡り上手って言えや!」と叫んだ。そして共行は「・・・ところで牧野さんの件なんだけど、昨日乙名会で何とかするって言ったよな」「具体的にはどうするつもりなんだ?」と聞くと、風斗は「ちょっと歩こうか」と言って歩き出した。
丸太
石垣の下で風斗は「お前も知っての通り、この村では乙名会にって物事が決まる」「だが何でも好きに決められるわけじゃない。何故だかわかるか?」と尋ねると共行は「神主がいるから、だろ?」と答えた。そして風斗は「そうだ、神主は啓示で常に乙名会を実質的に操作している」「生死はわからないが神主が沈黙している今がチャンスだと思う」「俺が今考えている既存の仕組みを利用することだ」「この村は村人が外でに出ることを許さない、一つだけ例外がある」「近親婚で血が濃くならないように村の外から人を連れてくる・・・」と話した。
共行は「参詣か」と答え、風斗が「そうだ、未婚の若者にだけ許された制度だが・・・」と言いかけると、ドドドという異音に気づき、上を見ると大量の丸太が二人めがけて降ってきた。いち早く危機を察知した風斗は共行を押し飛ばし、なんとか二人共難を逃れた。
風斗は「共行!大丈夫か!?」と叫ぶが、共行は「あ・・・ああ・・・」とつぶやき、丸太で潰れたトマトを見て「偶然・・・だよな・・・?」と嫌な予感を感じていた。