吉永
今回は『タコピーの原罪』とキリスト教の関わりが噂されていることはご存知でしょうか。信仰を持たない私はよく分からなかったので、どのへんにキリスト教と関わりがあるのかどうか調べていきます!
▼3月4日上巻発売!▼
2022年3月4日、ついに『タコピーの原罪』上巻が発売されました!
待ってたかいがありましたね!今週でタコピーのタイムリープも確定しましたが、まさか「久世しずかを殺すため」だったとは・・・
考察が外れて悔しいところもありますが、『タコピーの原罪』まだ読んでいない方は読んでみてください!
ちなみに電子版のほうが圧倒的に安いのでおすすめですよ!
タコピーの原罪とキリスト教
そもそもタイトルにも入っている「原罪」という言葉ですが、これがキリスト教の思想なんです。
キリスト教の教理の一つ。人類の初めから罪と死が人間をとらえたので、キリストの十字架の死と復活によって贖(あがな)い、回復されなければならないとする「人類堕落の教義」をいう。これと、人類の始祖アダムが犯した罪が全人類に性交によって遺伝するという、一種の生物学的な思想が微妙な形で結び付くことが多い。
コトバンクより引用
人類の祖であるアダムとイヴが禁断の果実を食べてしまったという最初の罪を指し、それが性交によって数の増えた全人類にその罪が引き継がれた状態を指しているようです。しかし『タコピーの原罪』の作中においては、おそらく前半部分の「最初に犯した罪」であると考えられます。
宗派により様々見解の違いがあるようですが、ひとまずここではコトバンク先輩の考え方を参考に考えていこうと思います。作中でタコピーが犯してしまった”原罪”、すなわち最初の罪とはなんなのかを考えていきます!
タコピーの犯した原罪
正直まだまだ考察中です、というか多すぎてどれを「原罪」と呼ぶべきなのかが分かっていないのです。
ですのでいくつか「原罪」と呼べるものを上げて、最後に私の考える「原罪」を説明しようと思います!
吉永
お時間ある方は先にこちらを見てほしいです!
まりな殺害
まず大きな罪として、タコピーがまりなを殺害してしまったことが挙がると思います。
おそらくですがまりな殺害時のタコピーは2022年から記憶を無くした状態でタイムリープしてきたと考えており、その際にまりなにより「しずかをいじめていた私を止めて」と頼まれていたと考えられます。しかしタコピーはタイムリープのエラーによりそんな事も忘れて過ごし、最終的にはまりなを殺害してしまいます。
吉永
このようにあるべき歴史を変えてしまったことがそもそもの罪、原罪と呼べるのかな〜と思ったりしています。
掟を破りしずかに仲直りリボンを手渡したこと
次に考えられるのは、タコピーがしずかにハッピー道具である仲直りリボンを渡してしまったことだと考えられます。
そもそもハッピー星人には「異星人(ここでは地球人)の手に決して委ねてはいけない」という掟があります。この掟の存在する理由は不明ですが、タコピーはこの掟に背き、「一人で使い方練習したい」というしずかに仲直りリボンを渡してしまいます。
そしてしずかはこの仲直りリボンの「無限に伸びる」という性質を活かし、自宅の梁に仲直りリボンをくくりつけて首を吊ってしまいました。
吉永
12話にて、直樹と歩くとまりなの横を通り過ぎた女子生徒達が、聖クリスティーナ女子学園に転校してくるしずかについての噂話をしていました。その中で「何年か前にほら・・・自殺未遂したっていう」「なんかロープが切れたって・・・」と話していました。
この言葉から、タイムリープ前の世界、すなわちタコピーがやってくる前の1周目の世界でもしずかはまりなのいじめを苦に首吊を図ったものの、その時はロープが切れて未遂に終わっていた事がわかります。おそらくそれでまりなはクラスメイトから省かれたものと考えられます。
しかしタコピーがしずかに「丈夫な」仲直りリボンを渡したことで、その歴史が乱れてしずかは死んでしまった。それによりタコピーはハッピーカメラのタイムカメラ機能(写真を撮った時点に戻れる機能)を使うことになり、そこから何度も何度もタイムカメラ機能を使うことになりました。
これまではハッピーカメラの故障はまりなの血液が入り込んだことが原因だと思っていたのですが、もしかしたら使いすぎたことが原因なのかな〜と思っています。
- タコピーが仲直りリボンを渡す
- しずか自殺成功
- ハッピーカメラ酷使→故障
- まりな死亡
という流れになり、仲直りリボンを渡したことでまりなが死亡するという事象につながっている可能性があるんじゃないかな〜とも考えています。
地球にやってきたこと
また最後に、そもそもタコピーが地球にやってきたことが「原罪」と呼べるのかも、と考えております。
ここまでにも既に話してきた通り、タコピーの地球での行動がきっかけでややこしい出来事が起こっていくことになりますが、もしもタコピーが地球に来なければ何も起こらなかったと考えられます。
仮にタコピーが地球に来ていなければ、小4の時のまりなはしずかをいじめ抜き、しずかは自宅で首吊を図って失敗、その後まりなが省かれることになり、おそらくいじめは止まり、そのまま互いに中学に進学し、その後まりなは聖クリスティーナに進学し、途中からしずかも聖クリスティーナに転校して直樹を寝取っていく・・・というまりな的には最悪のバッドエンドとなっていたはず。
しかしそれはそれで仕方がない。一度起きてしまった過去は変えることができないという大原則の下、我々人間は生きているわけですし、オカリン的に言うと「確定した過去を変えることは絶対にできない」のです。
だからいかにまりな的にバッドエンドだとしても、そのバッドエンドが確定して世界はそのまま進んでいくことになります。しかしこの正常な時の流れを覆したのがタコピーです。
タコピーは2周目の世界で、「しずかを守るため」に世界をやり直して時の流れを歪ませたことで、これは言い換えると世界の法則を捻じ曲げたことになります。それがきっかけでしずかの死、まりなの死に繋がっていくことになるため、タコピーが地球にやってきたことそのものが「原罪」と言えるのではないでしょうか。
まとめ
吉永
タコピーがいなければ、地球の時の流れに干渉しなければすべてはそのままの時の流れで進んでいったはずです。
だから私的にはこのような結論で考えているよ!というご報告のブログ記事でした(笑)
ちなみにタコピーが地球にやってきた原因も未だに不明な部分が多く、第1話でタコピーを見送るハッピー星人が泣いていることから、タコピーが何かしら止むに止まれぬ理由で地球に飛びだったと考えている方もいるようです・・・
が!
私にはどうしてもハッピー星人が泣いているようには見えないんですよね(笑)ということで「ハッピー星人が泣いているから」という論法は今の所吉永的にはナシとしておきます!
もう少しで『タコピーの原罪』も完結してしまうということで大変悲しく感じておりますので、その間にもまだまだ考察記事を増やしていこうと思います!