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漫画「恋のリテイクは午前0時に」をネタバレ解説
舞台はアニメ制作スタジオ。主人公の 叶野(かの) は、ある作品に強く感動したことをきっかけに、そのアニメの制作に関わるスタジオへ就職します。
彼の上司であり、才能あるアニメーターである 清良(きよら)邦孝 は、仕事に対して厳しく、どんなに描いてもリテイク(描き直し)を出すタイプ。叶野は、毎日熾烈な修正地獄にさらされながらも、必死に食らいついていきます。
ある夜、叶野は終電を逃してしまい、仕方なく会社に泊まることになります。その深夜、ふとしたハプニングから、普段は厳しい清良の“別の顔”を目撃してしまうことに。そこから二人の距離は少しずつ変化を帯び始めます。
吉永

吉永

恋のリテイクは午前0時に 主な登場人物は?
以下は、公開されている情報をもとにした 『恋のリテイクは午前0時に』(園瀬もち) の主な登場人物紹介です。ただし、作品が新しく、あらすじ紹介なども限定されているため、キャラクター情報は断片的なものが多い点をあらかじめご了承ください。
主な登場人物
| 名前 | 役割・立ち位置 | 特徴・性格など |
|---|---|---|
| 叶野(かの) | 主人公/アニメ制作スタジオで働く若手 | 作品に強く惹かれてその制作に関わりたくなり、スタジオに入る。熱意と努力で立場を得ようと奮闘するタイプ。 |
| 清良(きよら)邦孝 | 叶野の上司/才能あるアニメーター | プロ意識が高く、仕事には妥協しない。普段は厳しくリテイクを出すタイプだが、夜などに見せる別の顔や弱さがある。 |
| (その他の人物) | — | 今のところ、他のキャラクターについての詳細な情報は、公表情報を探しても出てきていません。 |
吉永
作者「園瀬もち」さんとは?
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商業BL漫画を主に手がけている作家です。
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自身の公式サイトでは、連載中作品や仕事情報、各種リンクが掲載されています。
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Twitter(X)アカウント「0moti_moti0」で創作活動の情報を発信しています。
主な作品・作風
園瀬もち先生の作品は、ラブ要素・感情描写重視、キャラクターの内面の揺れやギャップを描くストーリーが多い印象です。BLジャンル内で、情愛、葛藤、執着などを題材にしたものが多く見られます。
主な作品には以下があります:
| 作品名 | 出版社 / レーベル等 | 概要・特徴 |
|---|---|---|
| 求婚(プロポーズ)は計画的に | 新書館/ディアプラス・コミックス | シーモアで「電子限定おまけ付き/シーモア限定特典付き」で配信中 |
| 絡んだ視線に恋をする | drap(コアマガジン系) | 医者 × MR(医療情報担当者)を題材にしたラブエロストーリー。 |
| シークレットアフター | 海王社/GUSH COMICS | ホストという設定を活かしたラブストーリー。 |
| だってかわいいアンタが悪い。~先輩、大変よくできました~ | デイジーコミックス 等 | 先輩後輩などの関係を描いた作品。 |
| TharnType Story(コミカライズ版) | フロンティアワークス/ダリアコミックスe | 既存作品のコミカライズを担当。 |
| 恋のリテイクは午前0時に | シーモアオリジナル/Ficus | 昼夜逆転・先輩後輩関係を扱うBL。シーモアでの独占・先行配信作品。 |
他にも、「猫かぶりの恋煩い」「隣の王子は甘えさせ上手」「幼なじみと恋」など、多数の作品が存在しています。

恋のリテイクは午前0時に ネタバレあらすじはこちら
| 1話 | ||
第1話ネタバレ
アニメーターを夢見て働く若手社員・叶野(かの)。
彼は、学生時代に観た一本のアニメ作品に強く心を動かされ、
その作品を手がけたアニメスタジオに入社する。
憧れと情熱を胸に飛び込んだ職場だったが、現実は想像以上に厳しい。
連日の深夜残業、修正の山、そして——どれだけ描いても“リテイク(描き直し)”を出す上司、
アニメーターの 清良(きよら)邦孝 の存在が、叶野の前に立ちはだかっていた。
清良は業界内でも一目置かれるほどの才能を持つアニメーター。
だがその分、仕事に妥協がなく、どんなに努力しても褒めてくれない冷徹な上司だった。
「またリテイクか……」
そうぼやきながらも、叶野は“自分の手でアニメを完成させたい”という信念だけを頼りに、
必死でペンを握り続ける。
そんなある日の夜、叶野は終電を逃し、会社に泊まることに。
深夜の静まり返ったオフィスで、偶然にも清良と二人きりになってしまう。
普段は冷たく無表情な清良が、作業の合間に見せた疲れた横顔。
そして、誰にも見せたことのないような柔らかな笑み——。
その瞬間、叶野の中で何かが変わる。
厳しく怖いだけの上司だと思っていた清良の、
“人間らしい部分”を知ってしまったのだ。
やがて、ふたりの関係は少しずつ、仕事だけではなく“心”で繋がり始めていく。
昼間は上司と部下、夜は少し距離の近い“ひとりの男と男”。
互いにぶつかり、悩み、支え合いながら、
アニメという「夢」と「現実」の狭間でもがくふたりの想いは、次第に恋へと変わっていく——。
しかし、清良は簡単に恋に落ちるような人間ではなかった。
仕事に命を懸けるほど真面目で、恋をしても不器用で、優しさを隠すように突き放してしまう。
叶野はそんな清良の“本心”を知るたびに、もっと近づきたくなってしまう。
一緒に徹夜を重ねた夜。
午前0時、完成間近の原画を前にして、ふたりだけの静かな時間が流れる——。
それは、
仕事の苦しさも、恋の切なさも、
全部が混ざり合う“特別な夜”。
そして、何度もリテイクを繰り返してきた二人の関係にも、
ようやく“恋の完成稿”が見え始めていく——。
感想
この漫画、まずタイトルからして最高。
“恋のリテイク”って何!?って思うけど、
読み進めると「なるほど、これは恋も仕事も修正だらけの人生なんだな」って腑に落ちる(笑)。
主人公・叶野くんは、まっすぐすぎる新社会人。
毎日上司の清良に「ここ違う、描き直し」って言われ続けてるんだけど、
その頑張りっぷりが健気で応援したくなる。
彼の人生、リテイク率ほぼ100%。でも諦めない!
まさに“根性系わんこ攻め”の見本。
そして上司の清良さん。
この人がもうね、氷のリテイクマシーン。
「OK」と言うのは年に1回レベル(多分正月)。
けど、夜になるとちょっと違う顔を見せるのがズルい!
“午前0時”にだけ溶け出すツンデレ年上の破壊力、半端ないです。
昼は鬼上司、夜はふと優しい指先。
そのギャップで、読者の心は一瞬で原画崩壊。
アニメ制作が舞台だから、背景の細やかさや台詞回しも業界感がリアルで、
「現場ってこうなんだろうな…」って妙に納得できる。
でも一番リアルなのは、
“好きになったら負け”と思ってる清良が、
じわじわ陥落していくその過程(笑)。
気づいたら叶野の頑張りに心を動かされてて、
最初は「お前なんかまだ半人前だ」って言ってたのに、
最終的には「お前じゃないとダメだ」って言い出すんですよ。
いや、それ恋のリテイク成功じゃん!って叫びたくなる。
吉永

恋のリテイクは午前0時に 最終回の結末予想
物語のクライマックスは、
やはり「仕事」と「恋」の両立をめぐるふたりのすれ違いから始まるでしょう。
アニメ制作の現場は、常に納期との戦い。
清良は、作品の完成にすべてを捧げる職人気質。
叶野もまた、清良に追いつきたい一心で、睡眠を削って努力を重ねています。
――でも、恋をしてしまったからこそ、
“仕事の相棒”としての距離をどう保つか、ふたりは迷い始める。
叶野は、清良の負担を減らしたいと思いながらも、
結局は自分が力不足で支えきれないことに苦しむ。
一方の清良は、叶野への想いが強くなるほど、
「情に流されてはいけない」と自分を律しようとする。
その結果、ふたりの間に一度、小さな亀裂が入る。
清良が「仕事に集中したい」と距離を置こうとするのに対し、
叶野は「俺は清良さんの隣で描きたい」と食い下がる。
ぶつかり合いながらも、本気で想い合っているからこそ譲れない。
そして迎える最終話。
夜中のスタジオ、納品を目前に控えた徹夜作業。
誰もいない空間で、
清良は静かに原画を見つめながらつぶやく。
「お前の線、変わったな。…優しくなった」
それは、清良が初めて素直に叶野を“認めた”瞬間。
厳しかった上司の言葉に、叶野の目には涙が浮かぶ。
完成した作品の上映を見届けた夜、
午前0時を回ったオフィスで、ふたりは並んで座る。
仕事という戦場を一緒に戦い抜いた今、
ようやく“上司と部下”ではなく、“恋人”として向き合える。
清良は、照れくさそうに笑いながらこう言うだろう。
「恋のリテイクは……これで最後にしてくれ」
叶野は少し笑って、
「じゃあ、清良さんが俺のOK出すまで、ずっと描きます」
――そう返す。
ふたりの関係は、
劇的な告白よりも、静かで温かい“約束”で終わる。
深夜のスタジオ、蛍光灯の下で交わされる小さなキス。
その瞬間、二人の恋もようやく“完成稿”になるのです。
吉永
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