娘がいじめをしていましたのネタバレ5話です！5話では夏休みの終わり、小春の心は学校の不在で一時的に安堵を感じていた。しかし、千春は夫の大樹が海辺で説教する姿を見て、夫への依存を断ち切る決意を固める。後輩たちの愚痴に心を痛めながらも、フリースクールの前を素通りし、小春の「普通の」学校生活への願いを胸に秘めていた。早速5話のネタバレを見ていきましょう！
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ネタバレ5話
夏休み、学校がない間は小春は気が楽そうに見えた。
誰にも会いたくないからと外出はしないようにしており、大樹は気を利かせて誰も知り合いのいない海へと家族で旅行を画策した。大海原を目の前に、大樹はお説教を始めた。
- 学校が怖いのはわかる
- 今後の人生でも誰かと関わっていくんだ
- こんなことで逃げちゃだめだ
要するにそんな話だった。千春も何度も言おうとしてやめた言葉だった。もう夫には頼れない、そう決意して千春は同僚にフリースクールの話を聞くことにした。しかしある時、後輩たちが千春の話に気を遣うわ～と愚痴をこぼしているのが聞こえてしまい、気づかれないようにその場から立ち去った。
帰り道、フリースクールの前を通りがかったのだが、なんとなく入ることはなく素通りしてしまった。
小春に普通に学校に通ってほしい
それが千春の本心だった。
その帰り道、雨が降る中スーパーで買い物をしていると、クラスメイトの詩織ママと遭遇し、なんとなくこれまでの経緯を話してしまった。すると詩織ママは全く知らなかったようで、その話に憤り、担任の指導力のなさを責め、愛の言葉を疑った方がいいと肩を持ってくれた。そしていつでも相談に乗るから！と心強く感じた。
家につくと、小春が出迎えてくれた。浮かない顔をしていたが、ゆっくりを顔を上げて「私やっぱり、学校に行きたい」と勇気を出して言ってくれた。理由は分からないが、それでも「小春が普通になる」だけで嬉しかった。
しかし9月の始業式、小春は布団から出ることができなかった。千春は布団を剥ぎ取ろうとして「ずっとそうやって逃げてなさいよ」と強い言葉を浴びせて部屋を出ていった。詩織ママの言葉が頭をよぎり、謝って済む話じゃない。どうして被害者の小春が学校に行けずに苦しんでいる中、愛はスッキリとした顔で学校に行けているのか。
同時期、カナコは件の拡散希望のツイートを見つけてうろたえていた。その時、雨が降っているにも関わらず、愛が傘をささずに帰ってきた。「誰か間違えて持っていったみたいでさあ」と笑う愛の表情は、「何もなかった」と嘘をついたときと同じ表情だった。
感想5話
カンナ
雨が降っているのに傘を差さずに帰宅、なにかを隠しているときの愛と同じ表情をしていました。
なにを隠しているのでしょうか。SNSのツイートが示すように、愛が新たな標的になっているんでしょうか。
傘はどこにいった
愛が傘を差していなかった本当の理由は、彼女がいじめの対象になっている可能性が高いことを示唆しています。
学校での彼女の立場が変わり、以前は加害者側にいた愛が今度は被害者となっている状況が考えられます。愛が「誰か間違えて持っていったみたいでさあ」と言っていたことは、実際には傘が盗まれたか、いじめの一環として隠された可能性があります。これは、愛が学校での自分の立場の変化に直面し、それによって生じるストレスや不安を抱えていることを示しているかもしれません。彼女の表情が「何もなかった」と嘘をついた時と同じであったことから、愛は自分の感情や現在の状況を隠し、強がっている可能性があります。
この場合にはなんとも判断が難しいですね。
自業自得でしょ、と思う部分もありますが、傘を隠した人物が誰であれ、その人物は愛から直接的な被害を受けたわけではないはずです。
「あいつはいじめをしていた悪いやつだから」なにをしてもいい、といういわゆる正義マンによる犯行と思われます。被害者である小春からは何をされても仕方がないと思いますが、ある意味で無関係の人間からの投石も正当化される時代ですから、なんとも複雑な心境です。
「普通」の子供
千春は小春の不登校という現状を「普通ではない」と感じています。一般的に、子供たちは定期的に学校に通い、友達と交流し、学習することが「普通」とされるため、小春が学校に行けないでいることは、千春にとって非常に心配の種であり、通常の生活から逸脱していると感じられるのです。また、小春が部屋に閉じこもり、外部とのコミュニケーションを避ける行動も、千春にとっては娘の「普通」からの逸脱と映っているでしょう。
一方で、千春がフリースクールに興味を持ちながらも、その前を素通りしてしまった理由は、まず千春自身が小春に「普通の学校生活」を送ってほしいという強い願望を持っているため、フリースクールという代替的な教育形態に対して躊躇している可能性があります。
また、フリースクールへの転向が小春の現状を改善するかどうかについての不確実性や、新しい環境への適応に関する不安も、千春がその場を素通りする一因となっているかもしれません。さらに、千春自身が周囲の目や社会的な期待に対するプレッシャーを感じていることも、フリースクールへの一歩を踏み出せない理由の一つとして考えられます。
カンナ
千春からしたらそれは「普通」ではないので、ためらってしまうんでしょうね。
小春の勇気
小春が一度は「学校に行きたい」と言っていたにもかかわらず、結局学校に行けなかった理由は、彼女が抱える深い不安や恐怖感に起因する可能性が高いです。小春が学校に行けない主な理由は、以前に学校で経験したいじめやそれに関連するトラウマから来ていると考えられます。彼女は、学校という環境に対して強い恐怖や不安を感じており、それが彼女を行動不能に陥らせているのです。
また、小春が「学校に行きたい」と表明したのは、一時的な勇気や希望の閃きかもしれませんが、実際に行動に移す段階で、過去の辛い経験やいじめによる心的傷害が再び彼女を圧倒した可能性があります。このような状況では、小春は学校に行くことの現実的な困難さや、再びいじめに直面するかもしれないという恐れに直面し、結果として学校に行くことができなかったのでしょう。
さらに、小春の家庭環境、特に母親である千春の反応や期待も、小春の決断に影響を与えている可能性があります。千春が小春に対して「普通に学校に通ってほしい」という強い願いを持っていることが、小春にとってはさらなるプレッシャーとなり、彼女の不安を増幅させているかもしれません。
カンナ
それが逆にプレッシャーとなり、小春の足がすくんでしまった可能性も大いにあると思います。ではこの場合、千春と大樹はどうすればよかったのか・・・
愛を責めても何も変わることはないと思いますし、小春自身の成長を待つか促すか、強硬手段に出るか。。。どれも正解ではない気がします。
千春にとっては、小春が「普通」に戻らない限りは愛を許すことは決してありません。
愛が代わりにいじめに遭っていようがどうでもいいわけで、だとしたら親としての正解は何なのでしょうか？
年間50万円以上電子コミックを年間200冊以上読んでいる吉永が、実際に読んでみて面白かったマンガをご紹介します。1番好きなマンガジャンルはホラー系×エロですが、グロホラーから純粋恋愛モノまで何でも読みます。一番は『変な家』と『ガンニバル』、恩人は『小悪魔教師サイコ』の葛西小春、思い出のマンガは『ゾンビのあふれた俺だけが襲われない』です。
■利用している電子コミック：最推しのコミックシーモア、独占多しのめちゃコミ、最強クーポンのDMMブックス
