東郷家へ嫁いだ話ネタバレ8話です!8話では、東郷家で家事を手伝う文の日常は、突如として変わり始める。正治への未言の感情と、琴音からの謎の手紙。そして、宇津木の陰謀が明らかになり、文と琴音を中心にした緊迫した物語が展開する。運命に翻弄されながらも、お互いを想い合う二人の絆が、暗躍する敵に立ち向かう力となる。早速8話のネタバレを見ていきましょう!
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ネタバレ8話
文は変わらず東郷家の家事を手伝っており、手際が良くて助かると使用人からの評判も良い。
洗濯を片付けているところに正治が通りかかり、文にありがとうと声をかける。
正治はこれから病院へ行くところだった。
お父さんを探している姉弟の事ですぐに動こうとしてくれている正治に文は礼を言う。
スッと正治の手が伸び、文の頬を触った。
文はドキッとするが、ほこりを取ってくれたのだった。
昨日は最後まで話を聞けなかったとのですまなかったと、正治は文に謝り、落ち着いたらまた聞かせてくれと声をかける。
改めて手を繋ぎたいなんて、正治に伝えるにはとても難易度が高いと文が考えていたところに、開いていた窓の外から伝令箋が文あてに届く。
開いてみると、琴音の字だった。
手紙には、この前話した現影家のことで分かったことがあり、二人で話がしたいので地図に記した場所に来てほしいという内容が書かれていた。
文はこっそりと屋敷を抜け出した。
木の生い茂る中で琴音の名を呼びながら姿を探していると、文の手をつかむ者がいた。
現れたのは琴音の病院にいた助手の伊泉さんだった。
もしかして一人で来ているのか?こんなところで何をしているのか?と問われた。
琴音に呼ばれたと伝えた文の背後から大きな石の塊を振りかざす少女が現れ、襲い掛かった…
そのころ正治は琴音の病院を訪れていた。千里眼を使っても変わった様子も、怪しい者も特に感じられなかったが、何か違和感があった。
椎名が正治を追って走ってきた。
使用人からの連絡によると、文が屋敷にいないという。
文は無事だった。
伊泉が文をかばい、頭から流血している。
琴音の大事な人だから傷つけるわけにはいかないと、伊泉は文に伝えた。
文を襲おうとしていたのは琴音だった。
どうして…驚く文に、あれは琴音の意思ではないと伊泉は説明した。
「やはりまだ生きていますか。中々しぶといな。洗脳したとて力は少女。殺すほどの力はないか…」そう言いながら現れたのは琴音の担当医の宇津木だった。
伊泉はあいつのせいだと説明した。
琴音は今、宇津木の「洗脳」の天与で操られており、文をここに呼び出したのも洗脳された琴音だった。
伊泉が宇津木に歯向かおうとすると、琴音が風、火2つの天与を使って伊泉を痛めつけた。
授与者の血で作った懐紙で琴音はいくつもの天与を使えるようになっていたが、使えば使うほど体が腐っていった。
懐紙…?腐体病はあの懐紙が原因なのかと文は気付く。
兄は名家の跡取りとして立派に人の役に立っているのに。病弱な自分は何もできず迷惑しかかけていない。
でもいつか人の役に立つ人間になりたいと琴音は話していたという。
「だから私の役に立ててあげました。私も体が腐るのは嫌ですからね。」気味悪い笑みを浮かべて言う。
今すぐこんなことはやめてくださいと言う文に対して「あなたもですよね?」
呪い子として生まれて誰の役にも立たず死を待つだけの人生…憐れでならない。
琴音様と正治様の役に立ちたいと思ってきたけれど、でも結局私は何もできていない…
「そんな人生も今日で終わりです。あなたもやっと人の役に立てますよ」
「さあ、わたしに血をよこして死んでください。」
感想話
東郷家の穏やかな日々と文の微妙な感情、正治への未言の思い
東郷家での日常生活を支える文の姿と、彼女が示す家族への細やかな配慮が光る場面です。使用人たちからの信頼と評判の良さ、そして正治との交流によって生じる心の動きは、物語の背景を豊かに彩ります。
文の内面で渦巻く正治への感情と、それをどのように表現するかの葛藤は、東郷家の日常とは別のドラマを生み出しています。
伊泉の守護と宇津木の策略、琴音に隠された深い闇
文を中心に展開するこの章では、伊泉による突然の保護行動と、宇津木の暗躍、そして琴音の予期せぬ行動が織り成す複雑な人間模様が描かれます。
琴音の行動の背後にある宇津木の洗脳という事実が明らかになり、彼女が抱える秘密とその影響力が、東郷家とその周辺に潜む深い闇を浮かび上がらせます。
宇津木の陰謀に翻弄される文の決意、琴音の救済を願う心
宇津木による操りの術に翻弄される琴音と、その運命を前にしてもなお彼女を救おうとする文の強い意志が、この物語のクライマックスを飾ります。
文の内面での葛藤、宇津木との対峙、そして琴音への深い愛情と救済の願いは、読み手に深い感情移入を促します。宇津木の策略とそれに立ち向かう文の覚悟が、この章の緊迫した展開をリードし、結末への期待を高めます。
文と琴音の選択
この物語は、東郷家の温もりとそこで生まれる微細な感情の動きから、突然襲い掛かる運命の荒波まで、登場人物たちの心の絆と運命の重さを繊細に描き出しています。
文の純粋な心と彼女が抱く正治への淡い思い、そして琴音を巡る謎と危険が交錯する物語は、絆の強さと人間の選択の重要性を問いかけます。文と琴音、そして彼らを取り巻く人々の決断が、予測不能な展開を生み出し、読み手に強い印象を残すことでしょう。