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漫画「梟の王と悩める従者」をネタバレ解説
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チャラ王・斑と純情従者・莎草の幼馴染コンビの恋物語
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お見合い→媚薬事故→急接近→すれ違い→少しずつ本気へ
という展開のBLファンタジー作品です。ファンタジー要素やケモノ耳・翼などのビジュアル設定もあり、主従ものや幼馴染ものが好きな方におすすめです!
吉永
梟の王と悩める従者 主な登場人物紹介
◆ 斑(まだら)
種族:梟(ふくろう)族/肩書:北の国の王
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本作の主人公のひとり。
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神々の住まう「幽世」における北の国の王。
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王族らしからぬ軽いノリのチャラ男風で、常に「運命の番(つがい)」を探して婚活を繰り返している。
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一見お気楽で奔放に見えるが、実は誰よりも繊細で孤独。
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幼い頃から従者の莎草に深い信頼を寄せているが、その感情の正体には無自覚(だった)。
➡ 表面は明るく軽快、中身は誠実で傷つきやすい王様。
◆ 莎草(さぐさ)
種族:鶴(つる)族/肩書:王の第一従者
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本作のもうひとりの主人公。
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王である斑に幼少期から仕える忠実な従者。
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無口で真面目、冷静沈着。感情をあまり表に出さない。
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実はずっと斑に恋心を抱いているが、過去の出来事から距離を置くようにしている。
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自分の想いを抑えながらも、常に斑のそばに寄り添い、守り続けている。
➡ 無表情系・健気系・一途系従者。内に秘めた情熱は人一倍。
◆ 月白(つきしろ)
役割:東の国の王族/斑のお見合い相手の一人
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物語の途中で登場する婚活相手のひとり。
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落ち着きのある知的な人物で、斑との相性も悪くないが……
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莎草との関係に気づき、ある意味で背中を押す存在にも。
➡ 斑の揺れ動く気持ちを試す“第三の男”的ポジション。
◆ 星屑(ほしくず)
役割:薬師/物語のキーパーソン
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斑と莎草の関係を左右する「ある薬」を用意した人物。
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どこかつかみどころのない雰囲気で、真意が読めない。
➡ 間接的にふたりの距離を縮める役割を果たす。
吉永
作者「丹野ちくわぶ」さんとは?
「シーモア(コミックシーモア)」で活躍するBL漫画家、丹野ちくわぶ(ペンネーム/本名丹野いち子)についてご紹介します!
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ペンネーム:丹野ちくわぶ(BL作品)、一般向けに「丹野いち子」名義も使用
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ジャンル:ボーイズラブ(BL)、主にGUSH COMICSから刊行
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配信&掲載:コミックシーモアやeBookJapanなど複数電子書籍プラットフォームで展開
コミックシーモアでの主なBL作品:
作品 | 巻数 | レーベル |
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梟の王と悩める従者 | 1巻 | GUSH COMICS |
鷹神様と憐れな生贄 | 1~3巻+続編読切 | GUSH COMICS |
ハイスペ様と借金返済契約v | 1巻 | GUSH COMICS |
暁の皇子と呪われた賢者 | 1巻 | ビーボーイコミックスDX |
妖は小説家に恋をする | 1巻 | GUSH COMICS |
皇帝陛下は異端の宮廷書士を寵愛する | 1巻 | GUSH COMICS |
兄弟ごっこはもうおしまい(equalレーベル) | 単巻 | equal |
最新作・注目の展開
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『梟の王と悩める従者』:鳥族の王・斑と従者・莎草の物語。2025年6月10日に単行本化&配信開始
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『鷹神様と憐れな生贄 宵月』:既刊シリーズの続編が2023年5月にリリース。土地神×生贄カップルの生活と試練を描く人気作
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その他、宮廷ロマンや異種族ファンタジーなど、多彩なジャンルで描いています。
スタイル・魅力
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情感豊かな作画:表情や背景描写にこだわる繊細な作画が特徴
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テーマ多様性:異種族、宮廷恋愛、禁断関係など、設定の幅が広く読者を飽きさせません
まとめ
丹野ちくわぶは、GUSH COMICSの看板BL作家として注目されており、情感豊かな作画と多彩なジャンル設定が魅力のBL漫画家です。初心者からシリーズファンまで楽しめるラインナップが揃っており、電子書籍でも揃えやすいのが嬉しいポイント。気になる作品があったら、コミックシーモアなどで立ち読みからチェックしてみてくださいね📖
梟の王と悩める従者 ネタバレあらすじはこちら
1話 | ||
第1話ネタバレ
神々が住まう異界・幽世(かくりよ)の北の国。その玉座に座るのは、梟の血を引く若き王・斑(まだら)。彼は王族らしからぬ自由な気風をまとい、国のため、己のためと称して次々と婚活に勤しんでいた。
その傍らに控えるのは、従者の莎草(さぐさ)。鶴の一族である彼は、冷静沈着、無駄な言葉を交わさず、常に王に忠実であろうと努めている。だが、その目に宿るのは主に対する尊敬だけではない。
――長い年月、幼いころからずっと抱き続けてきた、秘めた恋心。
しかし莎草は、その想いを表に出すことなく、ひたすらに仕えることを選んだ。なぜなら、かつてのある出来事がふたりの関係を微かに歪め、決して戻らぬ距離を生んだからだ。
斑はそんな莎草の想いには気づかず、もしくは気づかぬふりをしながら、次々と「番(つがい)」候補と出会っては別れていく。だが、どれだけ他の誰かと会っても、彼の胸は満たされない。
――それはきっと、誰の声よりも、莎草の沈黙が気になっているから。
ある日、ふたりはある薬師の手違いから、媚薬に近い効果を持つ薬に触れてしまう。抑えていた想いが、理性の薄膜を破り溢れ出したとき、莎草は斑に抱かれ、斑は莎草の心の熱を知った。
「なぜ、そんな目をする……俺が、嫌なのか?」
「嫌など……言えるはずがありません。ですが、これは、王としてのあなたを……」
気持ちを通わせたかに思えた夜のあと、ふたりの間にはさらに深い沈黙が流れる。想い合っているのに、身分の差が、過去の記憶が、そして不器用な性格が、すれ違いを生んでいく。
それでも、斑は気づいていく。自分が本当に求めていたのは、煌びやかな政略結婚ではなく、黙って隣に立ち、背中を預けられる――莎草という存在だったのだと。
孤独な王と、想いを秘めた従者。
幼き日の絆とすれ違いを乗り越え、ふたりは“対等”な関係として、心を重ねることができるのか。
これは、空を翔けるふたりの、長くて、優しくて、そして少し切ない愛の物語――。
感想
え、まって、
王様、婚活しすぎでは!?(笑)
「今日のお見合い相手はどんな美人かな~♡」とか言いながらも、結局毎回、隣にいる莎草のことチラッ……チラッ……て見てません? 全然チャラ王じゃなくて、無自覚一途王じゃん!!
一方、莎草くん。
もう「感情ってどこに売ってますか?」ってくらい無表情で無言だけど、読者にはバレバレな一途で拗らせMAXの片想い従者。しかも潔癖すぎて「主従だから」「僕には資格がない」って自己完結しすぎて、こっちがじれったい!
そして事件は、例の**媚薬(という名の恋愛ブースター)**から始まった!!
普段「王に触れるなんてとんでもない」な莎草が、「あっ……あの、ちょっと理性が、はい、ムリです(照)」になって、
斑王が「あれ?これって運命……?いや、莎草がエロすぎるだけか……いやいや待てよ?」ってなるの、ニヤニヤ不可避!!!
でも、ここからがこの作品のすごいところ。
単なるエロイベントで終わらせず、お互いの過去、想い、罪悪感や立場の葛藤がしっかり描かれていて、読者の心にもじわっと染みるんです。
読み進めるうちに、
「主従ってなんだ? 幼馴染ってなんだ? いやもう恋人でいいじゃん!!」って叫びたくなるし、
終盤には「このふたり絶対に離れるな、むしろ結婚しろ!」という読者の式場担当になりそうな勢いで応援したくなります。
・すれ違いがじれったくておいしい!
・無自覚チャラ王 vs 感情抑圧従者のバトルロマンス!
・ときめきと葛藤のバランスが絶妙な神配合!
吉永
梟の王と悩める従者 最終回の結末予想
長いすれ違いと沈黙を経て、やっと少しずつ心を通わせはじめた斑と莎草。だが、ふたりの前には最後の壁――「王と従者」という関係性の呪縛が立ちはだかる。
莎草は言う。
「王に仕える者として、越えてはならぬ一線があります。……私はあなたの番(つがい)にはなれません」
それを聞いた斑は、静かに目を伏せる。けれど次の瞬間、玉座の前に跪き――
「じゃあ、王として命じる。お前は、俺の隣に立て。主従ではなく、対等な――番として」
まさかのプロポーズ宣言である。
臣下はザワつく。
鳥族の掟では、王が番を見つけることは国の安定を意味する。しかし、その相手が“従者”とは前代未聞。
しかし、梟は“知恵”と“孤独”の象徴。斑は宣言する。
「孤独な夜を越えるには、誰よりも信じられる者が必要だ。莎草を番に迎える。それが、俺の王としての選択だ」
そして――
長年、心に秘めた想いを封じてきた莎草の目に、初めて涙が浮かぶ。
「……かしこまりました。王としてではなく、あなたの隣に。私も、あなたを選びたい」
最後は、主従を超えた番(つがい)として、正式に結ばれるふたり。
新たな王の即位式には、梟の羽と鶴の羽が並んで舞い、幽世に温かな風が吹く――
🫧結末キーワードまとめ
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正式な「番」として契約
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主従関係の終了と恋人としての新たな出発
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国を巻き込んだ覚悟の告白
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莎草の涙=感情解放の象徴
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静かで温かいハッピーエンド
吉永
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