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漫画「アンバランス 私だけがブスだった」をネタバレ解説
29歳の佐竹まりもは、自分の容姿にコンプレックスを抱える地味なOL。そんな彼女に声をかけてくれたのは、職場でもひときわ目立つ美人3人組だった。彼女たちはまりもにメイクやファッションを教え、彼女の見た目や自信に変化をもたらしていく。まりもは、自分もようやく「女」として認められたような気がしていた。
そんなある日、4人で女子旅に出かけることに。旅行先のコテージで出会った大学生グループと打ち解けるも、楽しいはずの時間は一瞬で地獄へと変わる。酒に酔った大学生たちは、まりもだけを標的にし、裸にされ、縛り上げた上、屈辱的な動画を撮影する。まりもは助けを求めるが、仲間だったはずの同僚たちは怯え、彼女を見捨てた。
吉永

吉永

アンバランス 私だけがブスだった 主な登場人物は?
◆ 佐竹 まりも(さたけ まりも)
本作の主人公/29歳のOL
地味でぽっちゃり体型、容姿に強いコンプレックスを持つ女性。
明るく美人な同僚3人に誘われ、少しずつ自分に自信を持ち始めていたが、旅行中に起きた事件で一変。
仲間の裏切りにより、心に深い傷を負い、やがて復讐を決意する。
優しかったまりもが「変わっていく」過程が物語の主軸。
◆ 森山 神奈(もりやま かな)
まりもをグループに誘った美人同僚
明るく姉御肌な性格。外見も美しく、他の同僚からの信頼も厚い存在。
最初はまりもにも優しく接していたが、事件後は態度を変え始める。
「助ける」と言いながらも行動が伴わず、まりもをさらに傷つけることに。
◆ 宗 弥生(そう やよい)
穏やかでおっとりした美人同僚
優しそうに見えるが、事なかれ主義。
事件のときにも「私たちも怖かったのよ…」と自分を守る発言をして、まりもを突き放す。
外面の良さとは裏腹に、本心ではまりもを見下していた節がある。
◆ 如月 公美(きさらぎ くみ)
クール系の美人同僚
理知的で落ち着いた雰囲気を持ち、グループの中では比較的冷静な立場。
事件に対しても冷ややかな対応を取り、「自業自得」的なニュアンスを含む発言をする場面も。
まりもとの友情には最初から温度差があった様子。
アンバランス 私だけがブスだった ネタバレあらすじはこちら
| 1話 | ||
第1話ネタバレ
――わたしは、いつも“足りない”側の人間だった。
ぽっちゃりした体型に、冴えないメイクと服。29歳の佐竹まりもは、自分に自信が持てないまま、どこにでもいる普通のOLとして毎日を過ごしていた。
そんな彼女に、ある日、職場で声をかけてくれたのは、美しく華やかな同僚3人だった。まるで雑誌の中から飛び出してきたような彼女たちは、まりもに化粧の仕方や服の選び方を丁寧に教えてくれた。そうして少しずつ垢抜けていく自分に、まりもは初めて「自分を好きになってもいいかもしれない」と思えるようになっていた。
──この友情は、きっと本物だ。
そう信じて疑わなかった。だからこそ、彼女たちと出かけた女子旅は、まりもにとって“かけがえのない思い出”になるはずだった。
だが、その旅先で出会った大学生グループとの出会いが、すべてを狂わせた。
酒が進み、場の空気が緩んだ夜。突然、大学生のひとりがまりもに襲いかかる。仲間たちは、助けるどころか目をそらし、何もなかったかのように笑っていた。彼女はひとり、男たちの前で裸にされ、縛られ、辱めを受けた。
「ごめん、私たちも怖かったのよ」
「黙っていればバレないから…」
「まりもだけがブスだったから、狙われたのよ」
信じていたはずの友人たちの、冷たい言葉。
救いの手は、どこにもなかった。
あの日を境に、まりもは静かに崩れはじめる。
誰かを恨むことなんて知らなかった彼女の心に、黒い感情が芽生える。
──私だけが、なぜこんな目に遭わなきゃいけなかったの?
──「ブスだから」って、それで全部、許されるの?
優しかった彼女の瞳から、涙が消えたとき。
その心には、炎のような決意が灯っていた。
これは、ひとりの“ブス”と呼ばれた女が、本当の自分を取り戻すための物語。
美しい仮面をかぶった友情が剥がれ落ちるとき、本当の地獄が始まる――。
感想
読んでみた感想をひと言で言うと──
**「女の友情って、重力よりも不安定じゃね?」**ってこと。
物語は、地味で自信のないOL・まりもが、美人同僚3人に囲まれて“自己肯定感”を育てていくという、なんだか優しい導入から始まります。でもね、その時点でわかるんですよ。「これは絶対、平穏に終わらないやつだ」って。
案の定、女子旅という名の地雷原に足を踏み入れた瞬間、友情は秒で崩壊。
しかも、襲われるのはまりもだけ。なんで?って思ったら、「まりもだけがブスだったから」って。
この一言、破壊力エグい。
いっそ清々しいレベルで最低。
しかも驚くのは、美人3人組の“見て見ぬふり”のスキルの高さ。
「ごめん、私たちも怖かったの」って、いやいやいやいや、あんたたち今まで“友情”って名札ぶら下げてたじゃん!と、思わずツッコミを入れたくなる展開。
でもこの作品の面白いところは、そこで終わらないんです。
まりもがただの被害者で終わらない。“静かな復讐心”が芽生えたときの描写がリアルでゾッとするほど強い。
これ、ただのいじめ漫画じゃなくて、「生まれ変わり」や「報復」の予感を漂わせる、ダークヒロイン成長譚なんですよ。
正直、読んでてめちゃくちゃしんどい部分もあるけど、それでもページをめくる手が止まらない。
誰かの“優しさ”が本物なのか偽善なのか、その答えを知りたくて、結局最後まで読み続けてしまう──そんな中毒性のある作品です。
吉永

アンバランス 私だけがブスだった 最終回の結末予想
――「あのとき、あの子を助けていれば」
そう呟く美人たちの目の前に現れたのは、かつて見下していた“佐竹まりも”ではなかった。
◆ 復讐は静かに、確実に進む
まりもは旅先での事件以降、笑わなくなった。
かつては仲間の中で卑屈に振る舞っていた彼女が、ある日職場から忽然と姿を消す。
それは、壊された心を癒すための“退避”ではなく――
復讐の準備期間だった。
◆ 美人3人への報い
まりもは、加害者である大学生グループだけでなく、
「自分を助けなかった同僚たち」にも責任があると考え始める。
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神奈は、不倫が社内でバレるよう巧妙に仕組まれ、職場に居づらくなる
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弥生は、表向きの人当たりの良さが虚偽だとSNSで暴露され、信用を失う
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公美は、婚約者に過去の“見殺し発言”がバレ、婚約破棄へ
まりもは一切手を下していないように見える。
だが、すべての出来事に、彼女の影がちらつく。
◆ まりも、変貌後の姿
数年後――
別人のように美しく、落ち着いた雰囲気を持つ女性が、ある会社の受付に立っている。
それは、整形もせず、ただ心の傷を糧にして“生まれ変わった”佐竹まりもだった。
だがその瞳には、まだ消えない何かが宿っている。
憎しみではない。悲しみでもない。
――強さと、決別。
◆ 最後の再会と、問いかけ
かつての同僚のひとり(おそらく神奈)が、偶然まりもに再会する。
怯えるように言葉をかける彼女に対し、まりもは微笑みながらこう言う。
「もう何も望んでない。ただ、忘れてくれればそれでいいの。
でも、もし同じような誰かがいたら――今度は、手を伸ばしてあげてね」
その言葉に、神奈は涙を流す。
🌸 予想されるラストのテーマ
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“許す”ことで自分を解放するヒロイン
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表面的な美しさよりも、心の在り方が人間を作る
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友情の本質は「対等」であるべきだというメッセージ
吉永
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