東郷家へ嫁いだ話のネタバレ話です！1話では、神の加護が与えた特殊能力が人々を支配する世界で、「呪い子」として生きる松方文。家族に見捨てられ、社会から忘れ去られた彼女の運命が、予期せぬ光に照らされる瞬間が訪れる。これは、蝶のように飛び立ちたいと願う一人の少女の物語。彼女の前に現れたのは、運命を変えるひとりの男。早速1話のネタバレを見ていきましょう！
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ネタバレ1話
「私はあの蝶のようになどなれはしない。そんなことはわかっているのに、私はこの場所から飛び立つことを誰よりも願っていた。」
神からのご加護が降り注ぎ、人々が何らかの「能力天与」を持っているこの世界では、風を起こしたり、火を操ったり様々なものがある。天与は１０歳までに発現するとされ、発現しない者は「呪い子」と呼ばれる。それが松方文だ。
３歳の時に子宝に恵まれなかった父と母に養子として引き取られた。
それから１年後、奇跡的に弟の樹が生まれた。
誰が見ても幸せな家族で、文自身もすごく幸せだった。ところが文が８歳の時、弟がわずか４歳にして父と同じ念動力の天与の発現をした。５歳より若く発現することは珍しく、栄誉なことで、両親はより一層弟をかわいがった。文は１０歳になっても天与が発現しなかった。
育ててやったのにまさか呪い子だったなんて外に出ろ！汚らわしいと父に包丁を投げつけられ、文の目の前に突き刺さった。
弟の樹はできた子なのに、こんな子を引き取るんじゃなかったと、母も嘆いている。樹からはお前の親もきっと呪い子だったから捨てられたんだと言われる。もうこの家の一員ではないのだと文は悟った。なんでもするから殺さないで下さいと文は涙を流しながら地べたに土下座をした。
あれから９年、松方家の下女として従事している。
呪い子は普通の人と同じように堂々と歩いてはいけないので頭巾をかぶり買い物に出る。歩かないでほしい、呪いがうつる、近づくなと、冷たい言葉も視線も慣れた。どこにも行けないから慣れるしかない。寂しい、辛いという思いは消えた。
「見つけた」そんな文を遠くから眺めている男がいた。
文が帰宅すると、飯も作らずどこをほっつき歩いていたのかと、樹が力を使って食器を投げつけてきた。さらに力を使って突き飛ばし、頭から水をかけられた。騒ぎを聞きつけた母がやってきたが、その汚い格好で家に上がるなと言われてしまう。
食事の時間、家族のだんらんには入れてもらえず、ろくな食事も与えられない。
父が樹に明後日は家にいるよう伝える。すぐにでも松方家と縁談を組みたいと連絡があったのだという。
縁談相手は歴史ある家柄の東郷家で、天与の中でも強い力を持ち、特に次期当主の東郷正次は絶大な力を有し、戦に出れば負けはない。東郷家の長女はとても美人だと評判で、父も母も息子を誇りに思い、喜んでいる。
僕はあの役立たずの女とは違うと樹は言う。すると父はあれでも役に立つと話す。文をこの家から追い出すつもりで、知り合いにいい条件で３日後に引き渡すつもりらしい。生きる価値のないお前をここまで育てたのだからせめてお前自身で恩を返せと冷たく言われる。
東郷が家にやってきた。
縁談の間、文は部屋にいるように言われていた。縁談を申し込んだ家に呪い子がいるとわかったら破談になってしまうかもしれない。呪い子は神の失敗作で生きる意味も価値もない。家の奥へと進もうとする東郷を松方家の皆が制止するが、あなた達に用はないと言って東郷は突き進む。
「あの蝶は自分の行きたいところへ行けたかな」
文の目の前に優しく微笑む東郷が現れた。
「迎えにきたよ」
感想1話
久しぶりに恋愛モノを書いている気がしますが、実はこういう系も好きです笑
普段は『変な家』などのミステリーモノを書いているので、人が死ぬ話ばかり見ているので、たまにはほっこりしたくなります笑
今回は呪い子と称される今回の主人公・文なんですよね。登場人物が多いのでまとめていきましょうか！
登場人物まとめ
文（主人公）: 文は「呪い子」とされる能力未発現者です。彼女は、愛情を持って育てられたものの、能力が発現しなかったことで家族から虐待され、低い自尊心を持っています。彼女は非常に苦しい状況に耐えており、強く、内省的で、運命に挑戦しようとする様子が見受けられます。
松方文の養父: 彼は当初は文を養子として迎え入れましたが、彼女が能力を発現しなかったことにより、冷酷になり、虐待的な態度を取り始めます。彼は外見や社会的地位を重視し、家族の中で文を明確に差別しています。
松方文の養母: 養母もまた、文の能力未発現に失望し、彼女に対して冷たい態度を取ります。彼女は自分の息子、樹を優先し、文をないがしろにします。
樹（文の弟）: 樹は能力を若い年齢で発現させ、家族からの注目と愛情を一身に受けます。彼は自己中心的であり、自分の優位性を誇示し、姉である文を見下します。
東郷正次: 東郷正次は強い能力を持つ名家の次期当主です。彼は文に対し優しさを見せ、彼女の苦境に共感し、彼女を救うために現れます。彼の行動は思いやりと勇気に満ちており、社会的地位にとらわれない広い心を持っています。
吉永
地位など気にしないイケメンに助けられるのでしょうか？？
2話の展開予想
この物語の続きでは、東郷正次が文を松方家から救い出すシーンが描かれるでしょう。彼の登場によって、文は自分の運命を変えるきっかけを得ます。東郷は、文が持つ内面の強さと品格に惹かれ、彼女を単なる「呪い子」ではなく、一個の人間として尊重します。この出会いは文に自信を与え、彼女は徐々に自分の価値を認識し始めるでしょう。
一方で、松方家、特に文の養父母と弟樹は、東郷家との縁談が成功することに夢中で、文の去就には無関心かもしれません。しかし、文の突然の去り方によって家族の中で何らかの変化が起きる可能性もあります。彼らは文の不在を通じて、彼女の存在の意味や家族としての絆の大切さを再認識するかもしれません。
文が松方家を離れた後、彼女は東郷正次の助けを借りて、新しい人生を歩み始めます。能力がないことでの社会的偏見から解放され、文は自分自身としての価値を見出し、新たな夢や目標に向かって進んでいくでしょう。彼女の成長と変化は、読者に対し、逆境を乗り越える力と、人間としての尊厳の重要性を教えます。
2話
