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漫画「王妃のプライド」をネタバレ解説
冷徹な王との結婚生活を強いられた若い王妃、ティルダが主人公の物語です。ティルダは12歳の時、国の存続と平和を守るために、隣国アシュケルド王国の王・カーライルと政略結婚を結びます。
しかし、結婚から6年が経っても夫からは冷遇され、夫婦関係はほとんどありません。カーライルは王妃ティルダを無視し、愛人ブリアナとの関係を優先していることをティルダは痛感します。
ティルダは、母から受け継いだ王妃としての矜持を持ち続け、困難な状況にも耐えます。彼女は王国のために尽力し、王妃としての務めを全うしようと努力しますが、カーライルの冷徹な態度と愛人の影響に苦しむ日々が続きます。しかし、ティルダは決して屈することなく、自身の信念を貫き、周囲にその強さと人間的な魅力を見せ始めます。
物語が進むにつれて、ティルダは国民や宮廷内で評価を得るようになり、彼女の真摯な姿勢が周りの人々に影響を与えます。最終的に、ティルダは王としての地位を守りつつ、夫との関係も少しずつ修復し、二人の間に愛と尊敬が芽生える兆しが見えます。
吉永
王妃のプライド 主な登場人物紹介
1. ティルダ(主人公)
- 役割: アシュケルド王国の王妃
- 特徴: 12歳で政略結婚を強いられ、冷遇されている王妃。母から王妃としての教えを受け継ぎ、強い意志を持って国と民を守ろうと努力します。夫カーライルからの冷たい態度に耐え、屈辱的な状況でも王妃としての矜持を守り続ける非常に忍耐強い人物です。彼女の成長と立ち向かう姿勢が物語の大きなテーマとなります。
2. カーライル(アシュケルド王)
- 役割: アシュケルド王国の国王、ティルダの夫
- 特徴: 冷徹で無関心な性格の王。ティルダとの結婚は政略結婚であり、妻であるティルダにはほとんど関心を示しません。愛人ブリアナとの関係を優先し、王妃としてのティルダを無視していますが、物語が進行するにつれて、ティルダの強さや魅力に気づき、関係が少しずつ変化していく兆しが見られます。
3. ブリアナ(カーライルの愛人)
- 役割: アシュケルド王の愛人
- 特徴: 王妃ティルダの座を狙っている女性。カーライルとの関係を深め、王宮内でティルダを排除しようと画策します。ティルダに対して非常に敵対的であり、王妃の立場を奪うことを目論んでいます。
4. 母(ティルダの母)
- 役割: 王妃としての教育をティルダに施した人物
- 特徴: 故人であり、ティルダに対して王妃としての心構えや国を守る重要性を教えた人物。ティルダの内面に大きな影響を与えており、彼女の強さと誇りを支える原動力となっています。
5. 宮廷の人々や臣下たち
- 役割: 王宮内でティルダを取り巻く人物たち
- 特徴: 宮廷での評価が変わっていくティルダを見守る人物たち。彼女の成長を助けたり、時には試練を与えたりしながら物語を進展させます。
吉永
作者「氷堂れん」さんとは?
「氷堂れん(ひょうどう れん)」は、シーモアなどのプラットフォームで活動している日本の漫画家で、主に恋愛やBL(ボーイズラブ)ジャンルの作品を描いています。彼女の作品は、感情の機微を細やかに描写し、登場人物同士の心の交流や複雑な人間関係をテーマにすることが特徴です。
氷堂れんの作品は、恋愛における葛藤や成長を丁寧に描くことが多く、特に感動的なシーンや切ない展開が読者に強い印象を与えることがよくあります。また、彼女の絵柄は繊細で美麗であり、特にキャラクターの表情や細部の描写にこだわりが感じられます。
彼女の作風は、恋愛要素を中心にしているため、甘さや切なさを感じさせるストーリーが多く、恋愛漫画ファンを魅了しています。また、BLジャンルにおいても、繊細な心情描写とリアルな人物描写が好評を得ている作家の一人です。
王妃のプライド ネタバレあらすじはこちら
1話 | 2話 | |
第1話ネタバレ
結婚してから六年。ティルダは夫であるカーライル王に、まるで存在しないかのように扱われ続けていた。
王宮の華やかな装飾の中に身を置きながらも、彼女の居場所はどこにもない。夫の視線はいつも遠く、言葉すら交わされることは稀だった。それが当たり前になり、ティルダもまた、期待することをやめていた。
だがある日、彼は唐突にこう告げたのだ。
「同盟のために、俺たちは真の夫婦にならなければならない」
ティルダは、静かに彼を見つめた。
今さら?
六年間、冷遇され続けた身で、なぜ今になって「夫婦になれ」などと言われなければならないのか。彼女の心は静かな怒りに震えた。もはや体まで許すつもりなど、微塵もなかった。
彼女がこの国に嫁いだのは、まだ十二歳の頃だった。異国の文化に戸惑いながらも、王妃としての務めを果たそうと懸命だった。だが、嫁いだ初日、カーライルは彼女の顔を見た瞬間、信じられないほどの怒りをあらわにした。
「……ふざけるな。こんな子供と、子作りなどできるか!」
その言葉が、ティルダの心に鋭く突き刺さった。
カーライルの怒りは、ティルダ自身に向けられたものではなかったのかもしれない。彼女の父が、彼を欺いていたのだ。ティルダの母の若き日の肖像画を送り、彼女の年齢を偽って政略結婚を成立させた。王がその事実を知ったとき、彼の失望と怒りは、すべてティルダに向けられた。
その日を境に、二人の関係はぎくしゃくし始めた。夫婦でありながら、心の距離は果てしなく遠かった。
それでも、ティルダは王妃であることを誇りに生きてきた。愛されずとも、国のために尽くすことが自分の使命だと信じていた。
――なのに、なぜ今になって「夫婦になれ」などと言うのだろう。
彼の言葉の真意を探りながら、ティルダはただ、静かに微笑んだ。
感想
まず、結婚してから 6年間も放置 されていたティルダの忍耐力がすごい。普通だったら「もういいです!」って家出してもおかしくないのに、彼女は王妃としてのプライドを捨てずに頑張ってるんですよね。しかも、ようやく夫が口を開いたと思ったら 「同盟のために真の夫婦になれ」 って……いやいや、今さら⁉️ こっちは6年間も耐えてきたんですけど⁉️ ってツッコミたくなりました(笑)。
そもそも、ティルダが12歳のときに政略結婚させられたのも衝撃。しかも 年齢を偽られてた なんて、もう詐欺案件じゃないですか⁉️ そりゃあカーライルも怒るのはわかるけど、「こんな子供と結婚なんてできるか!」って言われたティルダの気持ちを考えてほしい。彼女にとっては 異国の地でたったひとり、しかも夫に嫌われる という地獄のスタートですよ。
でも、そんな状況に負けないティルダがめちゃくちゃカッコいい! 王妃としての矜持を守り、屈辱にも耐え続ける姿がもう…… 尊い!!!✨ ただの恋愛じゃなくて 成長物語 としても楽しめるのが、この作品の面白いところですね。
そして、カーライル。最初は「いやいや、冷たすぎるでしょ💢」って思ってたけど、後々ティルダの強さや魅力に気づいていくんですよね。この「遅すぎる気づき」がどう転ぶのか、すごく気になります! ここから彼がどんな行動をとるのか、ティルダがどう決断するのか、めちゃくちゃ楽しみです。
吉永
第2話ネタバレ
カーライルに嫁いだティルダだったが、初夜を迎えることなく、夫から離れで過ごすよう命じられた。以降もカーライルと接する機会はほとんどなく、王妃でありながら孤独な日々を送っていた。
ある日、城内を歩いていたティルダは、侍女たちが交わす噂を耳にする。 「カーライル様が初夜をともにしたのは、王妃ではなくブリアナだった」 その名を聞いた瞬間、ティルダの心は締めつけられる。さらに、晩餐の席でもカーライルの隣に座るのはブリアナだと聞き、耐えきれずその場を去った。
ブリアナは、権力あるヒッグス部族の出身で、以前からカーライルの王妃候補として噂されていた女性だった。そのため、彼女の振る舞いを咎める者はおらず、逆にローモンドから嫁いできたティルダを擁護する者もいない。
ティルダの存在を邪魔に思うブリアナは、あからさまに彼女を軽んじ、王妃としての権威を踏みにじる。ティルダが座るはずの席に堂々と座り、晩餐に参加するだけでなく、王宮内で彼女を侮辱し続けた。さらに、ティルダの侍女たちにも圧力をかけ、次第に彼女の周囲から人が消えていき、最後にはティルダひとりだけが取り残されてしまう。
そんな中、カーライルがローモンドの反乱鎮圧のために出征することが決まる。ティルダはこの状況をなんとかしようと、彼の帰還時に迎えに出る決意をする。しかし、それを察知したブリアナは、ティルダを引っ張り倒して衣服を泥まみれにし、「厚顔無恥な王妃」と彼女を侮辱。さらに、ローモンドの招集に不満を抱く者たちを扇動し、ティルダの立場をさらに追い詰めた。
その日を境に、彼女への嫌がらせは激しさを増す。王妃にもかかわらず腐った食事が出され、城内の誰もが彼女を冷遇するようになっていくのだった…。
感想
読んでて思いました。「ティルダ、よく耐えてるな……😭」って。
初夜をスルーされるだけでもキツイのに、旦那がその日に他の女(ブリアナ)とよろしくやってるって、どういうこと⁉️ しかも、それを侍女たちのゴシップで知るって、メンタルにダメージでかすぎるでしょ!もう心が折れてもおかしくないのに、ティルダは王妃として 「それでも晩餐に向かおう」 ってするんですよね。この時点で強すぎる。
でもその晩餐会、 自分が座るはずの席にブリアナが座ってる⁉️ しかも誰も止めない⁉️ いやいや、ここ王宮ですよね⁉️ って突っ込みたくなるレベルの ブリアナのやりたい放題っぷり 。この女、父親の権力に守られてるからって調子に乗りすぎでは⁉️ しかも 嫌がらせのスケールがどんどんエスカレート していくんですよ。
カーライルが戦に出ると、ティルダは「せめて王妃らしく迎えに行こう」とするんですが、そこで ブリアナの妨害発動‼️ なんと、王妃を引っ張って 泥まみれにして尻餅をつかせる という暴挙に……💢 いやもう、ここまでくるとただのいじめっ子じゃないですか⁉️ しかも周りの連中は 「王妃の迎えは厚顔無恥」とか言い出してブリアナに加勢 。おいおい、ローモンドから来たティルダには 味方ゼロ ってどんだけ過酷な環境なんですか⁉️
ここまで理不尽な仕打ちを受けながらも、 ティルダは一切心が折れない のが本当にすごい。ブリアナが何をしようと、 王妃のプライド だけは絶対に捨てない。むしろ、カーライルが戻ってきたときに どんな逆転劇があるのか がめちゃくちゃ気になる展開です。
吉永
王妃のプライド 最終回の結末予想
ティルダが 散々耐え忍んだ末に、ついに逆転する展開 になると予想します! これまで ブリアナの好き放題&カーライルの無関心 という地獄のような状況でしたが、最後には ティルダの努力が報われ、ブリアナが失脚する展開 になるのではないでしょうか?
① カーライル、ようやく目を覚ます⁉️
カーライルは 戦争や政務でティルダを放置していましたが、彼女の強さや孤独な戦いを知り、心を動かされる 可能性が高いです。「俺の王妃はそんな弱い女ではない」とか言い出して 急にティルダに興味を持ち始める王道展開 もありそう。最初からそうしていればよかったのに‼️ ってなるけど、まあ王道なので許します(笑)。
② ブリアナ、ついに破滅へ💀
ブリアナは 今までやりたい放題してきたツケ を払う時が来るでしょう。
- カーライルがティルダに傾いた瞬間、ブリアナの立場はガタ落ち
- もしくは ティルダの我慢に気づいた宮廷の人々が味方につく展開
- ブリアナの父の権力が衰え、彼女の庇護者がいなくなる
どれかのパターンで ブリアナは失脚&国外追放か処刑 されるんじゃないでしょうか。これまでの悪行を考えると、「ただの失脚」だけでは読者が納得しないので 最後は壮絶に破滅 する気がします!
③ ティルダ、新たな道を選ぶ? or 真の王妃に?
ここが一番分かれるポイント!
- パターン①:カーライルと和解し、愛のある夫婦に → これは王道のハッピーエンド
- パターン②:ティルダが王妃の座を捨て、新しい人生を選ぶ → 「これまでの扱いがひどすぎる」ので、 スカッとする離婚エンドもあり得る
- パターン③:カーライルがティルダを追って、誠意を見せる → 「君なしでは王になれない」とか言っちゃう展開🔥
個人的には ティルダがカーライルを振って、新しい道を選ぶのが最高にスカッとする と思うんですが、王道展開なら カーライルがようやく彼女を愛し、2人の関係が修復するハッピーエンド になりそうです。
吉永
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