沙奈 「差出人不明の仕送り」アナザーストーリー漫画版ネタバレ考察!倉本沙奈と栄太の過去が描かれる真実の物語 | マンガファン
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沙奈 「差出人不明の仕送り」アナザーストーリー漫画版ネタバレ考察!倉本沙奈と栄太の過去が描かれる真実の物語

「差出人不明の仕送り」アナザーストーリー沙奈 漫画版

雨穴さんの動画「差出人不明の仕送り」のアナザーストーリーが漫画化しました!実際に動画を見た方ならば”倉本沙奈”という名前を聞いてピンとくると思います。なんと今回のマンガの主人公は倉本沙奈さん本人です。彼女がどのような人生を送り、どのような考えを持っていたのか、沙奈さんの高校時代から成人期を描きます!

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差出人不明の仕送り概要

吉永

※本記事を読む前に、必ず雨穴さんの動画を見てからにしてください!

単純にネタバレを避ける目的もありますが、それ以上に見てないと意味がわからないからです。

必ず雨穴さんの本家動画を見てからにしてくださいね!(2回目)

ホラーライター雨穴のもとに、都内のアパートに住む浦川光利という男性から一本のメールが入る。

彼が言うには、彼の住むマンションに毎月ダンボール箱が送られてきているとのこと。中にはレトルト食品、お米、アルミホイルなど、いわゆる仕送りのような仕様になっている。しかし送り主の名前には全く心当たりがなく、さらに毎回違う名前で送られてきている。他人が送ってきた食糧に手を付けるわけにもいかず、なんとも不気味なこの仕送りにいても立ってもいられず、このような案件に詳しそうな雨穴に送り主を突き止めてほしいとの依頼だった。

なんとも雨穴さんっぽい感じの出だしですね。雨穴さんの動画はこのブログを立ち上げる前から見ているので、このような記事を書けて嬉しい限りです笑

話がそれましたが、今回のマンガの主人公・倉本沙奈という人物は、浦本さんの以前にこの部屋に住んでいた住人の名前であり、作中でも最後まで電話が繋がらなかった人物でした。そんな沙奈が主人公となり、1つの可能性を提示してくれている説です。

ネタバレ

倉本沙奈は栄太と高校の同級生だった。それだけではなく付き合っていた。お互い取り立てて特徴もない”普通”の高校生であり、互いに普通同士気があったのかもしれない。学園祭で行われた合唱祭では、沙奈は適当に練習に参加していた結果最下位の結果となったが、栄太は実はまじめに練習に取り組んでおり、まさかの涙を浮かべていた。そんな栄太の真っ直ぐさに沙奈はより一層好意を抱いていた。

高校卒業後、フリーターとなった二人は都内の安いボロアパートで同棲を始めた。栄太はコンビニ、沙奈はカフェでバイトをすることになった。二人は幸せだったが、24歳になった沙奈はカフェの後輩に「おばさん」扱いされていることを知り、社会の目を知ることになった。しかしその暮らしにすがりつくようにそのカフェに居続けた。そして26歳になった頃、栄太は一人で出かけることが多くなった。

浮気だ

どこに行っていたのか聞いても目を泳がせて教えてくれない。栄太の浮気を確信していたものの、追求すれば沙奈は一人になってしまう。それが分かっていた沙奈はそれまで以上に栄太にすがりつくようになっていた。しかしある日、栄太が神妙な顔をして沙奈に言った。これでこの関係も終わるんだ・・・

実は、就職が決まったんだ

結婚しよう

沙奈の思い違いだった。栄太も27歳になるまでまともな職歴もなく、劣等感にまみれていただけではなく、沙奈を幸せにできない自分を恥じていた。そんな栄太を疑っていた自分を恥じ、二人は少しだけ広いアパートに引っ越すことを決めた。そこに引っ越すまでの短い間だけでも表札には「倉本」の名字を書いておいた。

金はない、それでも幸せだった。しかし引っ越し準備中、なんとなく沙奈は栄太の就職先の会社名で検索すると、ネットで有名なブラック企業だと紹介されていた。残業、土下座、休日出勤、80時間など、パワーワードが満載だった。栄太にその話をすると、既に知っている様子だった。しかし職歴のない栄太はここくらいしかないと、悲しそうな笑顔を浮かべた。

そして迎えた引っ越しの日、既にトラックは新居へと走り出した。その後を追うように栄太は車を出し、沙奈とともに新居へ向かった。とにかく、これで沙奈と栄太は新しいステップへと進んだ。沙奈は爽快感とともに長く住んだ小牧田荘を去ることに切なさを覚えていた。そして栄太の顔を見ると・・・泣いていた。

栄太はそのまま壁に向けてハンドルを切り、沙奈が気がつくと病室だった。枕元には栄太の遺影が置いてあった・・・

感想

というわけで、沙奈の物語でした。

ここまで見ると、まあ”よくある話”ですよね。単純なモラトリアムな価値観を持ったカップルのお話に見えてしまうと思います。

吉永

そう見える方は雨穴さんの動画見てないですね?笑

実際に雨穴さんの動画を見てからもう1回マンガを読んでみてほしいと思います。

※以下ネタバレなしでお送りします。ネタバレあり考察は別ページで作成しようと思います!

東名高速道路での自動車事故

本家『差出人不明の仕送り』では、倉本沙奈は、浦本さんの住む小牧田荘102号室に毎月荷物を送っている犯人候補として挙げられています。

雨穴と栗原による推理により、荷物を送る犯人は浦川光利に対してではなく、”102号室”に対して送っていたのではないかと考えました。その証拠に、浦川が入居する以前に住んでいた住人にもその荷物は送られていたことが判明しています。そのため浦川に宛てたものではないことが判明し、二人の推理は「102号室で亡くなった人物に対しての供養なのではないか」という考えに至りました。

そしてその遺族が荷物を送っているのではないか、という推理により、以前に住んでいた倉本沙奈が犯人候補として挙がったわけですね。

本家でも事故により栄太は死亡、沙奈には左足に障害が残ったというネット記事が紹介されていました。

吉永

じゃあ沙奈があの荷物を送っていたの・・・?という話に関しては、本記事ではお話できません笑

なぜ送っていたのかという理由も含めて、考察ページをご覧いただければと思います。

モラトリアム世代

このお話を読んでみて、平成初期くらいのイメージを抱きました。

清水翔太の『アイシテル』のPVを見た時のような感覚になりました。(共感してくれる人いたら嬉しいです)

高校卒業して大学にもいかない、でも就職するわけでもない。18歳の考えとしてはまだ分かります。ほとんどフルタイムでシフトに入ることができるので、おそらく同年代の大学生よりも収入もあったでしょう。自分たちで部屋も借りて、自由を満喫できていたことでしょう。だからこそ勘違いしちゃったんですかね。

同じ20万円でも18歳の時と、28歳の時では重みが違います。だからこそ栄太も沙奈も現状維持を選んでしまったのかもしれません。そして27歳になった栄太はようやく自分を変えるため、ついに就職を決意します。しかし27歳職歴なしの永谷に残されたのは超絶ブラック企業。まだ出勤もしていないのに栄太が自ら死を選んだことから、複雑な心境が読み取れますね。

栄太の心境

とはいえ、一応は現状を打破するべく、沙奈を幸せにするべく就職を決めた栄太でしたが、彼は初出勤前に死を選びました。それも沙奈と一緒に。

色んな感情があると思いますが、強かったのは劣等感なのかな~と思います。

18歳のときには分からなかった、23歳のときにも分からなかったけど、27歳になってようやく客観的にじぶんの社会的地位を理解したわけです。27歳フリーター職歴なしの自分では沙奈を幸せにすることはできないと悟り、就職に挑むもののおそらく書類すら通らないことがほとんどだと思います。そして死にものぐるいで就職を決めた彼でしたが、その会社がいかにやばいのかは栄太も分かっていたと思うんですね。

就職すれば沙奈を幸せにできる、でもそんな会社で頑張れる自信がない。でも沙奈のために今更就職を辞めることもできない。そんな会社にしか就職できなかった自分、なんとか決めた会社をもう辞めようとしている弱い自分、沙奈を思えば思うほどに自分のダメさが感じられてしまう。そうして溜まっていったプレッシャーが栄太に重くのしかかり、結局沙奈とともに死ぬことを選んだのかなと思います。

吉永

要するに、辛い現実を放棄して”向こう”に逃げようとしたのかな~なんて、不謹慎ですが思ってしまいました。

どんな理由があれ、沙奈は栄太の本心を知ることは永遠できないのです。なので私の妄想になりますのであしからず・・・

というわけで、『差出人不明の仕送り アナザーストーリー沙奈』漫画版は現在楽天kobo限定で配信されてますので、興味のある方は以下のページから御覧ください。ただ、個人的には漫画版よりも先に、雨穴さんの動画を見てほしいです!既に見た方も、もう1回動画を見てね!

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