※20230918更新
どうもこんにちは吉永です。
またまた今回も『変な家』についてのネタバレ考察を行っていこうと思います。早いもので今回で第3段となりました。それだけ考察するべき内容が多いということなんでしょう。本編でも全て語られるわけではないので今回でまとめに入ろうと思います。
今回取り上げるのは2つ。
- 片淵喜江、黒幕説
- 東京で見つかったバラバラ死体は誰のものなのか
この2つについて特に考えていこうと思います。まずは片淵喜江が黒幕と言われる理由についてご説明したいのですが、その前に復習として片淵家の家系図をご覧ください。
目次
片淵家の家系図
※以下の画像、もちろんパクリ厳禁です。
吉永
結論から言うと片淵喜江は片淵本家と分家の両方の血を引いている人物であり、そのため、いとこの美咲に左手首のない子供・桃弥が生まれた時に問題が生じました。それこそが左手供養の風習により、清吉の血を引く喜江、そして娘の綾乃と柚希までもがその標的になる可能性があったからです。
そして今回は美咲に左手のない子供が生まれたことで、清吉の七番目の子供である弥生の孫である喜江、綾乃、そして柚希までもが本家により狙われる可能性が生じたということです。
実際には綾乃の父が後見人となる洋一を、綾乃の夫である慶太が重治と清次を殺害したことで綾乃が直接罪に問われることはなくなりました・・・
と、ここまで見ると喜江は左手供養に家族関係を翻弄された悲劇のヒロインのように思われますが、なぜ喜江が黒幕と言われるようになってしまったのでしょうか。
喜江が黒幕説
喜江が怪しいと話していたのは雨穴ではなく栗原です。慶太が自首した後に、重治と清次の遺体が発見されたとのニュースを見ながら話していた喜江に対する違和感は以下のとおりです。
- 蘭鏡について調べた”ある方法”とは
- 宗一郎のお触書を持っていた
- 美咲の妊娠を喜江に報告した次の日に美咲は監禁されている
- 宮江恭一の事件は埼玉の新聞にしか載っていない
- 重治が持っていた分家の人間のリスト
順番に説明していこうと思います。
蘭鏡について調べたある方法
混乱を極めていた片淵本家に現れた蘭鏡の正体は、清吉の第二夫人である志津子の妹である美也子だったことが喜江の調査により判明しています。
実際には呪術師ではなく、志津子が自分の息子を片淵本家を継がせるために他の跡目候補を殺害させるように仕向けたのではないか、というところまで調べがついているようです。
ここまで詳細に調べられるということは相当に片淵家に精通していたのではないかという栗原の考えです。
吉永
嫁入りしただけでそこまで調べられるものでしょうか・・・?
宗一郎のお触書の原本を持っている
確かにこれも奇妙です。宗一郎は片淵本家の人間であり、蘭鏡の左手供養を最も強く信じ込んでいた人物です。
本来であればそのお触書の原本は片淵本家の家宝になっていてもおかしくはないほどの代物と思われます。ではなぜそのお触書を仇敵とも言える清吉の子孫である喜江が持っていたのでしょうか。
それに喜江の祖母の弥生は清吉の七番目の子供であるとのことですし、仮に分家にその御触書が渡ったとしても第二夫人の子供が家督を継いでいることもありますし、普通に考えて末妹の弥生には受け継がせないと思います。なんで喜江がそれを持ってるんでしょうか
美咲の妊娠と監禁
そして実の夫を亡くし、さらに息子の桃弥には左手がなく左手供養の引き金となり、後に産まれた洋一まで殺されてしまうという作中で最も可愛そうな人物の美咲です。
そんな彼女が重治に監禁された日時が問題なのです。美咲によると、喜江に電話で「妊娠した子供に左手がなかった」ことを伝えた翌日に重治による監禁が始まったとのことでした。このタイミングは偶然なのでしょうか・・・
宮江恭一の事件は埼玉の新聞にしか載っていない
慶太が死体を偽装していることが重治にバレた直接のきっかけは、重治が宮江恭一の遺体が発見された記事を新聞で読んだことでした。
2019年(左手供養4年目)に左手首のない遺体が発見されたことで重治は「慶太と綾乃が清吉の子孫ではない人物を、清吉の子孫として偽装して殺害していたのではないか」と勘ぐって調査を始めてしまいました。
しかし奇妙なのは、重治の住んでいる片淵分家は都道府県こそ明かされていませんが埼玉県ではなく、そこから遠く離れた山が広がる県にあることがわかっています。作中にはわざわざ
吉永
少なくとも栗原はそう考えていました。
重治が持っていた分家のリスト
そして最後に、綾乃と慶太が結婚を機に埼玉に家を建てたいと話した時、この時点で左手供養は始まっていたこともあり、重治は2人に100人以上の氏名と住所の載った片淵家分家リストを手渡しています。つまり、本家の人間が分家の人間のリストを持っていたことになります。
これが、なんでやねん、ということなのです。
言ってみたら因縁の敵ですから、そんな簡単に重治がそのリストを入手できたとは思えない。だから分家の人間が分家の情報を流したのだろうと考えられるわけです。
吉永
ただ雨穴は完全に否定することができなかった・・・というお話です。
では仮に喜江が黒幕だとして、その動機は何だったのでしょうか。
分家のリストを重治に渡すということは自分と娘たちも清吉の血を引いていることを知らせることにも同義です。娘を守ろうとして涙を流していた喜江からは想像もできない、と雨穴も話していました。なので栗原の妄想も含めて喜江を黒幕と仮定して動機を考えていきます。
片淵喜江の動機
弥生の呪い
これも栗原の妄想から抜粋ですが、喜江の祖母であり、清吉の7番目の子供である弥生のかけた呪いであると考えられます。
実際に清吉には7人の子供がおり、第二夫人の志津子が仕掛けた跡目争いに巻き込まれた結果、弥生の兄弟が死亡してしまったと仮定します。
本家の桃太が10歳になってから13歳になるまで、合計4人の清吉の子供が犠牲になったことはおそらく事実。この犠牲者の中でわかっているのは第一夫人の子供の長男、第三夫人の子供の三男と四男。ややこしくなるので再度家系図をご覧ください。
弥生を入れて7人の子供がいるはずなので、長男と三男、そして四男の他にもう一人桃太により殺害された子供がいることになります。
そしてこの赤い枠をつけた五男か六男が弥生の兄弟だとしたら、弥生は左手供養なんてアホらしい儀式のせいで愛する兄弟を亡くしたことになります。これにより自分の子孫にまで「片淵家の人間を殺害せよ」という左手供養とは異なる呪いをかけたのではないかという考察です。
喜江の作戦
つまり喜江は片淵本家の人間を殺害するために策を練っていたことになります。
実際喜江の周りでは死亡した人間が多くいます。
- 片淵重治
- 片淵公彦
- 片淵洋一
- 片淵◯◯(喜江の夫)
公彦は元々心臓が弱く病死ということになっているのでもしかしたら除外してもいいかもですが、弥生の呪いが実在したとすれば喜江はこうなることを計算に入れた上で片淵家に嫁入りしたことになります。
当初は他の作戦があったかもしれませんが、美咲の子供が左手がないことが判明したときにそれを利用することを思いついたのかもしれません。
- 美咲の子供が左手がなければ左手供養が行われる
- そのタイミングで自分が分家の人間と明かせば父は洋一を殺害するはず
- →正義感の強い父は勝手に精神を病んで死亡するはず
- 年の近い綾乃か柚希に後見人にさせられるはず
- →綾乃に近づいてきている慶太は重治と清次を始末してくれるはず
こんな考えがあったのではないか、というのが栗原の考えなんですよね。まあ確かに・・・?正しいような気もしますが矛盾している部分もあると思います。
栗原説の矛盾
- 嫁入りしたタイミングでは美咲に左手のない子供が生まれるかどうかはわからない
- 同じく、そのタイミングでは慶太の存在もなかったので作戦もなにもない
- →慶太と綾乃は2009年、高校生の頃に出会っているのでやはり作戦もなにもない
まあ気になったのはこれくらいでしょうか。なので嫁入りした時点ではここまで壮大な作戦はなく、なんとなく「片淵家の人間ぶっ◯してやる」くらいに思っていたのかと思われます。まあ、弥生の呪いがあるとしたら、そして喜江がそんな前時代的な呪いを真に受けたとしたらの話ですが。
なので栗原説もまだまだ不完全。根拠不十分で妄想に過ぎないと言わざるを得ないのです。私も雨穴同様
まとめ
本作の中では片淵喜江は被害者として描かれていました。
嫁いだ先で訳の分からない殺人儀式に巻き込まれた結果夫を亡くし、娘たちも危険に晒す結果になりました。さらにいとこの美咲の息子・洋一をも失う結果となった被害者だとお思われていました。
今回の内容はあくまで喜江が黒幕かもしれない・・・という考察であり確定事項ではありません。吉永的にはやはり、喜江が黒幕とまでは言えない、というのが結論とさせていただきます。
吉永
あんなちゃっちい作りでも人名が多くて割と大変でした・・・
なのでこれを読んだブロガーの方々、くれぐれも家系図はご自分で作成してくださいね。
さて、『変な家』考察はまだまだ続きます。次回の内容は「最初のバラバラ死体は誰だったのか」です。
本当は今回の記事にまとめようと思ったのですが、長くなりましたので次の記事で書いていこうと思います。そろそろノベル版を読んでいないと本格的に意味がわからないと思いますのでぜひノベル版を読んでおいてください!今なら無料会員登録で70%OFFです。