変な家ネタバレ考察②仏壇の存在意義と犯人の正体について | マンガファン
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変な家ネタバレ考察②仏壇の存在意義と犯人の正体について

吉永

どうもこんにちは吉永です。

今回も前回に引き続き『変な家』のネタバレ考察を行っていきます。そして今回も前回同様にノベル版、つまりは完全版を読んだ上での考察になりますのでその辺ご了承ください。

ノベル版は現在70%OFFで購入できるので1400円420円で購入することができますので先に読んでおいてください。雨穴さんの動画で見れる部分は全4章のうち第1章の内容なので導入の部分です。まだまだ深い話になりますのでぜひ完全版も読んでみてください!

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それでは今回の考察は「仏壇」について考えていこうと思います。

仏壇が置かれるまで

『変な家』において仏壇が登場するのは前回も紹介した片淵家でした。ここに仏壇が安置されており、その前で人が死亡した事実があります。仏壇について総合的にまとめていこうと思いますので、まずは仏壇が置かれている変な家についてご紹介します。

片淵家の隆盛

前回もお話したとおり、片淵家というお家が大きく関わっています。詳しくは前回の記事を御覧いただきたいのですが、結論だけ言うとこの片淵家は本家と分家に分かれていました。長男の宗一郎を中心とする本家と次男の清吉を中心とする分家がありました。そして仏壇があったのは本家の片淵家の離れ座敷なのです。このあたりを少しだけ説明しますと、この宗一郎には高間潮という妻がいたのですが、潮を抱くこともなく、彼が夜な夜な向かったのはなんと妹の千鶴の部屋でした。

そしてある日、千鶴は宗一郎の子供を妊娠したことを弟の清吉に厳しく叱責され、次第に本家から清吉の分家へと人と財が流れていきました。

高間潮の呪い

そして本家に残されたのは宗一郎と潮、そして宗一郎の子供を妊娠した千鶴。この状況で潮は精神を病み、ある日包丁で自分の左手首を切り落として死亡してしまいます。その後千鶴は双子を妊娠していることがわかり、産まれた子供はなんと弟には生まれつき左手首がなかったのです。それを宗一郎は「潮の呪い」だと思い込んだわけですね。実際には近親相姦による劣性遺伝が強まった結果なんですけどね。

そんな中で宗一郎の元に現れたのは蘭鏡という呪術師であり、彼女の告げた「潮の呪いを解く」方法が仏壇の存在理由なのです。

蘭鏡のアドバイス

  • 屋敷の外に離れ座敷を作り、そこに潮の仏壇を安置する
  • 左手首を切り取り、仏壇に安置する

他にもありますが、仏壇に関する部分だけ抜粋しました。要するに、片淵家に左手首がない子供が産まれた場合、その子供に清吉の血を引く人間を殺害させ、その人間の左手首を潮の仏壇に供えさせるようにという助言でした。これがいわゆる左手供養です。そしてこの助言を信じ込んだ宗一郎は本家の近くに離れ座敷を作り、そこに潮を祀る仏壇を作らせたという流れになります。

このようにして、仏壇の置いてある離れ座敷が作られ、本家は空襲で壊滅してしまったために現在では離れ座敷だけが残されており、そこに重治たちが住んでいるのです。

吉永

さて、ここまでが変な家に仏壇が供えられている経緯を説明してきました。ここからは現代の片淵家で起こった事件と仏壇の関係性をまとめていこうと思います!

片淵家の仏壇

先程、高間潮の呪いを鎮めるために仏壇が置かれたことまで説明してきました。

ここからは現代まで残る片淵本家の離れ座敷、すなわち重治や文乃が住んでいた変な家で起こった事件について説明します。

事件概要

まず左右対称であり、さらにひとつ開かない襖が存在する奇妙な間取りですが、これも蘭鏡の助言に則っているため子供の監禁部屋、そして殺人現場となる部屋につながる隠し通路までが配備されています。そして犠牲者となった洋一が仏壇の前で午前5時ころに冷たくなっていたのが発見されました。しかし「冷たくなる」ためには最低でも2時間以上が必要であるにも関わらず、麻の4時まで隣の部屋で柚希は起きていた。さらに洋一のいる部屋に行くためには柚希の部屋を通らなければならないのに誰も入って来なかった。

仮に洋一のいる部屋で殺人があれば撲殺音で気づくはず。しかしそんな音はしなかったと柚希が考えたことから、栗原と雨穴は真相に至りました。

仏壇の裏側に隠し通路

洋一を殺害した犯人は、仏壇の後ろにあった隠し通路を通って洋一の部屋に向かい、そこから寝ている洋一を連れ出して隠し通路(監禁部屋)に連れていき、そこで洋一を殴りつけ撲殺。

こうすることで撲殺音は洋一の母親であった美咲、そして横の部屋で寝ていた柚希にもバレずに犯行を行ったというわけです。しかしその音を聞いた文乃が監禁部屋を通って様子を見に来ますが、それも想定済み。一旦使われていない部屋②に戻って祖母が戻るまで洋一の死体とともにやり過ごした後に洋一を仏壇の前に安置したという流れです。そして何食わぬ顔をして自分の部屋に戻り、誰かが見つけるのを待つ・・・という流れです。

仏壇の前に安置した理由

この理由も公開されていました。

それは「仏壇の前に置けば全員が警察を呼ばないようにしてくれるから」です。綾乃と柚希以外の大人にはこれが殺人であり、その犯人までわかっていと思いますが、仮に警察が来ればこの家は徹底的に調べられて隠し通路の存在、そして子供の監禁、殺人の過去が明らかになるためになんとしても警察が来ることは避けるはず、と考えたからです。

実際どう考えてもおかしな洋一の死は強引に「事故」という扱いになり、警察が来ることもなく処理されました。

”潮のために”作られた仏壇が本家の人間内部の犯行の秘匿に使われるとは、なんとも皮肉ですね・・・

まとめー犯人について

吉永

そしてここまで読んだ方は既に犯人はわかったと思います。

洋一を殺害した犯人は・・・ノベル版を読んでみてください(笑)

さすがに映画化を控えていることもあり、犯人のネタバレは控えておきます。『変な家』のネタバレというか考察に関してはノベル版で最後まで読んでおく必要がありますので、ぜひ公開前に読んでおいてください。シーモアであれば無料の会員登録で70%OFFなので1400円→420円という最安値で読めます。小説版とはいえ挿絵が多く読みやすいですよ。

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そして考察シリーズはまだまだ続きます。残る考察は「喜江黒幕説」と「最初のバラバラ死体は誰だったのか」「動画版最後の窓について」、そして考察ではないですが「『変な家』は実話なのかどうか」という記事を作成予定です。気になる方はぜひお待ち下さい!それでは今回も長々ありがとうございました!