漫画「幸せになりたいマサムネ君」をネタバレ解説
主人公のマサムネ(26歳)は、高校1年生の頃から10年間交際している彼女・モモカがいます。最近、モモカの様子が変わったことに不安を感じたマサムネは、彼女を失うことへの恐れから相席バーに足を運ぶ、というストーリーが展開されます。 この作品は、長年の交際における不安や葛藤、そして人間関係の複雑さをリアルに描いており、読者からは「心が痛い」「リアルすぎる」といった感想が寄せられています。
吉永
幸せになりたいマサムネ君 主な登場人物紹介
◆ 佐藤マサムネ(26歳)
本作の主人公。高校1年生から 10年間交際している彼女・モモカ との関係が最近ぎくしゃくしていることに不安を感じている。
「美人で可愛いモモカが、ずっと自分のそばにいるはずがない」という 根深い劣等感 を抱え、寂しさから相席バーに足を運ぶ。
優しくて流されやすい性格だが、 優柔不断で決断力がない。
〇〇子との関係も続けながら、モモカから連絡が来ると喜ぶなど、 自分の感情に正直すぎるダメ男の側面も…?
◆ モモカ(26歳)
マサムネの 10年来の彼女。
美人で可愛く、マサムネにとって 「自分にはもったいない存在」 だと感じるほどの女性。
しかし最近、態度が変わりつつあり、マサムネは 「何かを隠しているのでは?」 と疑っている。
果たして、本当に浮気をしているのか、それともマサムネの被害妄想なのか…?
最後にマサムネに送るメッセージの真意とは!?
◆ 〇〇子(年齢不詳・おそらく20代半ば)
相席バーで出会い、マサムネと関係を持つ女性。
マサムネに 一途に惹かれている が、ガツガツすることができず、自分から連絡もできない奥手な性格。
一方で、マサムネと一緒に過ごせることに 「幸せ」 を感じている。
しかし、時折マサムネの言動に違和感を覚え 「この人は本当に私のことを好きなの?」 と疑問を抱くことも。
彼女の恋は、 報われるのか、それともただの都合のいい女で終わってしまうのか…?
◆ 中田(40代?)
マサムネが勤める会社の編集長。
仕事でもプライベートでも面倒見が良く、何かと マサムネに奢ってくれる 太っ腹な上司。
「たまには気分転換しろ」と相席バーを勧めたり、〇〇子と二人になるよう気を利かせたりと、 妙に恋愛面でも世話を焼く存在。
ただし、 彼が本当にマサムネのことを思っているのか、それともただの面白がっているのかは謎…。
吉永
作者「江本マシメサ」さんとは?
江本マシメサ(えもと マシメサ)氏は、日本の小説家・ライトノベル作家であり、漫画原作も手掛けています。 長崎県出身で、2015年に第3回なろうコン(現: ネット小説大賞)において『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』で金賞を受賞しました。 この作品は、後に宝島社より出版されています。代表作には、以下のようなものがあります:
-
『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』:陽気な名ばかり貴族と、元軍人の年上妻が仮契約で結ばれ、雪国での生活を描いたほのぼの恋愛物語です。
-
『婚約者から「第二夫人になって欲しい」と言われ、キレて拳(グーパン)で懲らしめたのちに、王都にある魔法学校に入学した話』:婚約者からの理不尽な要求を断り、魔法学校で新たな人生を始める主人公の物語です。
-
『エノク第二部隊の遠征ごはん』:異世界の軍隊における食事や日常を描いた作品です。
これらの作品は、ウェブ小説投稿サイト「小説家になろう」で連載され、商業出版もされています。 また、江本氏は新作の連載も開始しており、詳細は活動報告で確認できます。
幸せになりたいマサムネ君 ネタバレあらすじはこちら
1話 | 2話 | 3話 |
第1話ネタバレ
マサムネは、胸の奥に広がる漠然とした不安を拭えずにいた。付き合って十年になるモモカの様子が、どこか変わった気がする。以前のように笑いかけてくれるけれど、その笑顔の奥に隠された何かを感じずにはいられなかった。
「美人で可愛いモモカが、ずっと俺のそばにいてくれるはずがない」
そんな疑念が、心のどこかで膨らんでいく。モモカは何かを隠しているのではないか。もしかしたら、もう俺のことなんて……。
仕事で付き合いのある編集長の中田に、ふとその悩みを打ち明けると、彼は軽く笑って「気晴らしにどうだ?」と相席バーを勧めてきた。
「がつがつしてる子もいるけど、気楽に話せる相手もいるぞ」
そんな言葉に背中を押されるようにして、マサムネは初めて相席バーの扉を開けた。慣れない雰囲気に戸惑いながらも、そこで出会った〇〇子と何となく会話を交わし、流れで連絡先を交換する。
そして翌日。モモカとの関係にモヤモヤしたまま過ごしていたマサムネの家に、〇〇子が訪れることになった。
「昨日は楽しかったね」
そう微笑む〇〇子の言葉に、マサムネは僅かに心を揺らす。ほんの少しだけ、現実を忘れたくて――。
気づけば二人の距離は縮まり、そのまま流れるようにして……。
感想
まず、主人公のマサムネが リアルすぎて痛い。
「彼女が何か隠している気がする…でも確信は持てない」
「美人で可愛い彼女が、ずっと俺のそばにいてくれるはずがない」
この考え方、めちゃくちゃ分かる人多いんじゃないでしょうか? でも、だからこそ 彼の行動にイライラする。
「不安だからって相席バー行くなよ!!」
「彼女を信じろ!!」
ってツッコミたくなるんだけど、そういう 弱さや流されやすさが妙にリアル。
そして、マサムネだけでなく モモカの言動もまた謎めいていて、不穏な空気を漂わせる。
モモカは本当に浮気してるの? それともマサムネの被害妄想?
読めば読むほど分からなくなって、気づけば 「次の展開はどうなる!?」 って先を追ってしまう。
さらに、物語の描写がうまいから、マサムネの 不安・焦り・自己嫌悪がダイレクトに伝わってくる。
心理描写がリアルだからこそ、彼のダメな部分を責めつつも 「分かる…」 って共感してしまうのが怖い。
ただの浮気モノではなく、 長く続いた恋愛に潜む「不安」「疑心」「焦り」を描いた人間ドラマ なので、
・すれ違い恋愛が好き
・モヤモヤする話にハマるタイプ
・恋愛のリアルな心理描写を楽しみたい
こんな人には めちゃくちゃ刺さる作品 です!
一方で、スカッとする話を求めてる人には 「マサムネ、もっとしっかりしろ!」 ってなるかも(笑)。
でも、「幸せになりたい」という願いを抱えながら、流されてしまう男の姿に じわじわ心を抉られる こと間違いなし。
吉永
第2話ネタバレ
〇〇子は、気づけばマサムネのことばかり考えていた。
初めて会ったあの日から、彼の優しげな雰囲気や、どこか影を帯びた表情に惹かれてしまったのだ。
けれど、焦って失敗するのが怖かった。
がつがつしたら引かれてしまうかもしれない――そんな不安が頭をよぎり、〇〇子は結局、自分から連絡をすることができなかった。
「マサムネ君、今どうしてるかな…」
そう思いながら、彼からの連絡を待つこと一カ月。
けれど、スマホの画面が光ることはなかった。
自分から連絡する勇気もないまま、ただ時間だけが過ぎていく。
そんな〇〇子を見かねた友人が、「このまま終わってもいいの?」と背中を押してくれた。
思い切ってマサムネに連絡すると、意外にもあっさりとその夜、会うことが決まった。
――そして、マサムネの部屋。
緊張しながら足を踏み入れた部屋は、思っていたよりも生活感があった。
そして、流れに身を任せるようにして、なぜか二人でお風呂に入ることになった。
「……なんか、夢みたい」
湯気の中でぼんやりと思う。
彼とこうしている時間が、ただただ幸せだった。
けれど、マサムネはときどき、何かに怯えるような表情を見せる。
軽い気持ちで放った言葉が、まるで地雷を踏んだかのように彼の顔色を曇らせることもあった。
「……難しい人だな」
そんなふうに思いながらも、〇〇子はまた、マサムネに惹かれていくのだった。
感想
これはもう 恋愛のリアルな泥沼を覗き見しているような作品 でした。
〇〇子の 「好きだけど自分からは動けない…!」 っていう、あの じれったい感じ、めっちゃ分かる。
「一か月も待ってしまった」って…! いや、待ちすぎ!! ってツッコミたくなるけど、でもこういう恋の駆け引き、あるあるすぎる。
しかも、ようやく勇気を出して連絡したら 即その日の夜に会うことが決まるって何!?
マサムネ、お前もお前だよ!!って思いつつ、でも〇〇子からしたら 「やっと動いた!」 って感じで嬉しさ爆発なんだろうな…。
で、 気づいたら一緒にお風呂入ってるんですけど!?
ここ、ちょっとした少女漫画なら ドキドキのハイライトシーン になるはずなのに、この作品だと 「これ絶対、後で面倒なことになるやつ…」 っていう不安が拭えないのがすごい(笑)。
〇〇子はただ幸せを感じてるんだけど、時々マサムネの地雷を踏んでしまう感じがまたリアル。
好きな人と一緒にいるだけで楽しいはずなのに、 「あ、これ言っちゃダメだった…?」 みたいな気まずい空気が流れるの、分かりすぎてしんどい。
この作品、読めば読むほど 「幸せって何?」 って考えさせられる。
「ただ好きでいるだけじゃダメなの?」
「幸せを求めた結果、むしろ苦しくなってない?」
っていう 人間関係のリアルな難しさ を突きつけてくる感じ。
結局、〇〇子もマサムネも 「幸せになりたい」 と思っているのに、なぜかすれ違っていくのが切ない。
まさに 「恋は盲目」×「泥沼展開」 のハイブリッド。
吉永
第3話ネタバレ
その日もマサムネは、編集長の中田に食事を奢ってもらっていた。
仕事終わりの馴染んだルーティン。酒を飲みながら、軽く世間話を交わす。
「で、モモカとはどうなんだ?」
中田の何気ない問いかけに、マサムネは曖昧に笑って首を振った。
最近のモモカとの関係は、どこかぎくしゃくしている。
それを言葉にするのは、なんだか負けを認めるようで悔しかった。
そんな帰り道、偶然にも〇〇子と出くわした。
「マサムネくん!」
驚いたように目を丸くする彼女に、中田が気を利かせるように微笑む。
「せっかくだし、二人で飲んでいったらどうだ?」
そう言われると、断る理由もなく、そのまま〇〇子と過ごすことになった。
いつものように軽く飲み、いつものようにマサムネの部屋へ向かう。
そして、会話の流れのまま、いつものように身体を重ねた。
――ただ、眠る直前だった。
枕元のスマホが小さく振動し、マサムネは無意識に画面を確認する。
そこに表示されたのは、久しぶりの名前。
『モモカ』
「……っ」
反射的に息を呑む。
最近、連絡すらほとんど取っていなかった彼女からのメッセージ。
開くのが怖いような、けれど、それ以上に嬉しさが込み上げてくるような――そんな感情に、マサムネはただ黙ってスマホを見つめていた。
感想
「おいおいマサムネ、大丈夫か!?」
読んでるこっちは、もうハラハラが止まらないんですけど!?
まず、冒頭から 「また中田に奢ってもらってるのかよ!」 ってツッコミたくなる。
いや、編集長どんだけ世話焼いてくれるの!? もはや マサムネの保護者 じゃん(笑)。
そして 偶然の〇〇子との遭遇。
この流れ、どう考えても 「都合のいい女との都合のいい夜」 になりそうな予感しかしない。
案の定、自然な流れで家に行って、会話して、流れるようにセックスして、そのまま寝る。
……うん、 完全にルーティン化してるやん!!
で、問題はここから。
久しぶりに鳴るスマホ、画面に表示された 『モモカ』の名前。
この瞬間の 「ヤバい…!!」 っていう緊張感がすごい。
マサムネ、今 隣に〇〇子いるんだけど!?
「いや、お前、それ嬉しいんかい!!」って、読者全員が総ツッコミ入れるシーン(笑)。
しかも、ここがまた ただの浮気モノじゃないところが絶妙 なんですよね。
マサムネがただのクズ男じゃなくて、 どこか優柔不断で、寂しさに流されてるだけ ってところがまたリアル。
「本当はモモカが好き。でも今は〇〇子がいる。でもモモカから連絡が来ると嬉しい……」
いやいや、 どっちかにしろよ!!! って思うけど、こういう男、現実にもいるんだろうなぁ。
この作品のすごいところは、 「マサムネがクズだ!」 って簡単に割り切れないこと。
「寂しい」「不安」「誰かに必要とされたい」っていう、 人間の弱さ をこれでもかって描いてくるから、
読んでるこっちも 「わかる…」 ってなっちゃうのが怖い。
こんな感じで、モヤモヤしながらも 「次はどうなるの!?」 って気になって仕方ない作品でした!
吉永
幸せになりたいマサムネ君 最終回の結末予想
これは 「どの選択肢を選んでも痛みが残る」 タイプの作品な気がします。
予想①:モモカと復縁…するも、もう元には戻れない(リアルな結末)
・マサムネはやっぱりモモカが忘れられず、最後に彼女と向き合うことを決意。
・お互いのすれ違いや本音をぶつけ合い、一度はやり直すことになる。
・しかし、 「一度壊れた信頼は元には戻らない」 という現実を突きつけられる。
・最終的に、マサムネは 「モモカを失う怖さ」ではなく、「モモカと一緒にいる苦しさ」に気づく。
・結局、彼は彼女と別れ、新しい人生を歩み始めることに――。
この展開は、 リアルだけど切ない。
結局、「好き」だけでは乗り越えられないものがある っていう、現実の恋愛の厳しさを描きそう。
予想②:〇〇子と付き合う…けど本当の幸せではない(泥沼エンド)
・モモカへの未練を断ち切れないまま、流れで〇〇子と付き合う。
・〇〇子は幸せそうに見えるが、どこか不安げな表情が消えない。
・マサムネも 「これでよかったのか?」 という疑問を抱えたまま日々を過ごす。
・最後のシーンで、マサムネがスマホを見つめながら、 モモカの名前を検索するか迷う …。
このエンドは 「本当に幸せになれたのか?」 という余韻が残るタイプ。
〇〇子を選んでも、結局マサムネの心の中にはモモカがいて、 完全なハッピーエンドにはならない 気がする。
予想③:どちらも選ばず、孤独になる(バッドエンド)
・マサムネは、どちらの女性にも決定的な裏切りをしてしまう。
・モモカには結局「他に好きな人ができた」と言われ、完全に別れを告げられる。
・〇〇子にも 「本当に私のこと、好きだった?」 と問い詰められ、去られる。
・最終話、マサムネは 一人で相席バーにいる。
・スマホを開いても、もう誰からも連絡は来ない――。
このエンドは 「幸せになりたい」と言いながら、何も得られなかった男の末路 という感じで、めちゃくちゃ切ない。
でも、 マサムネがずっと優柔不断なままだったら、この結末が一番リアルかも。
結論:どの結末もスッキリしない(笑)
『幸せになりたいマサムネ君』のテーマ的に、 「みんなが幸せになれるエンド」 にはならなさそう。
むしろ、 「幸せとは?」という問いを読者に残すようなラスト になる可能性が高いです。
個人的には、
・ 「幸せになりたかった男が、結局何も得られず終わる」
・ 「どちらを選んでも、心にわだかまりが残る」
みたいな モヤモヤ系エンド になると予想します!
吉永
ーー コミックシーモアなら初回登録で70%OFF ーー