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漫画「救い、巣喰われ」をネタバレ解説
駆け出しのアイドル・南瀬天(みなせ てん)と、人気俳優・宝生千秋(ほうしょう あき)との偏った愛情関係を描いています。
天は幼い兄弟たちを支えるためにアイドル活動をしており、グループ内でのいじめや孤独に耐える日々を送っています。そんな中、ある有名イケメン俳優・宝生千秋と出会い、彼の出演するドラマの代役を務めることになります。この経験を通じて、天の演技力が認められ、女優としての道が開けていきます。
一方、千秋は過去に傷を抱える俳優で、女性を落とす遊びを趣味としていましたが、天の純粋さやひたむきさに心を奪われ、彼女への愛情が次第に偏執的なものへと変化していきます。天もまた、千秋の優しさに惹かれ、二人の関係は深まっていきますが、その愛情は次第に歪んだものとなっていきます。
吉永
救い、巣喰われ 主な登場人物紹介
🌸 南瀬 天(みなせ てん)
本作の主人公。駆け出しのアイドルで、グループ内では地味な存在。幼い兄弟たちを支えるために芸能界で頑張っているが、グループ内でのいじめに耐えながら孤独な日々を送る。
あるきっかけで人気俳優・宝生千秋と出会い、彼のドラマの代役を務めたことから運命が大きく動き出す。純粋で努力家だが、次第に千秋との関係に翻弄されていく。
🎭 宝生 千秋(ほうしょう あき)
超人気俳優で、端正なルックスと圧倒的な演技力を持つカリスマ的存在。過去に何かしらの傷を抱えており、女性を弄ぶような冷徹な一面もある。しかし、天と出会い、彼女のひたむきな姿勢に心を奪われる。
最初は彼女を「興味深い」と思っていただけだったが、次第に異常なほど執着するようになり、彼女を手放すまいとする。
🎤 アイドルグループ「スピカ」のメンバーたち
天が所属する女性アイドルグループのメンバー。中には天に対して嫉妬やいじめを行う者もおり、彼女を孤立させている。芸能界特有の厳しい上下関係や派閥争いが描かれる。
📺 業界関係者たち
・ドラマの監督、スタッフ、プロデューサーなど、千秋や天の仕事を取り巻く人物たち。
・千秋に影響を与えた過去の関係者も登場し、彼の歪んだ愛情のルーツが明かされる可能性がある。
吉永
作者「琴子、カモ」さんとは?
『救い、巣喰われ』は、原作・琴子先生、漫画・カモ先生による作品です。カモ先生は、X(旧Twitter)アカウント(@tdnduck)で「趣味で漫画描いてます。」と自己紹介されています。
この作品は、駆け出しアイドルの天が、同じグループの仲間からの嫌がらせに悩む中、人気俳優の宝生アキと出会い、彼の出演するドラマの代役を務めることから始まる物語です。天の演技の才能を見出したアキは、次第に彼女への嗜虐心を募らせていきます。
コミックシーモアでは、単話版が配信されており、最新話は第36話です。 また、単行本も発売されており、Amazonなどで購入可能です。
救い、巣喰われ ネタバレあらすじはこちら
1話 | ||
第1話ネタバレ
売り出し中のアイドルグループ「スピカ」に所属する**南瀬天(あま)**は、どこか不器用で、いつもグループの中で浮いた存在だった。
華やかなステージの裏で、メンバーたちから疎まれ、孤独を噛み締めながらも、彼女は家族のために懸命に努力を続けていた。
そんなある日。
ライブの合間に飲み物の買い出しに出かけた天は、偶然にも男女の修羅場に巻き込まれてしまう。激しい口論の中で男が振り払ったコップの中身が、彼女の衣服に降りかかった。
「あっ、ごめん——」
申し訳なさそうに手を伸ばしてきたのは、一見すると穏やかな印象のある男。しかし天は、知らない相手に簡単に心を許せるほど naive(ナイーブ)ではなかった。
だが、次の瞬間、彼の顔をよく見た天は息をのむ。
宝生アキ——今をときめく超人気俳優。
世間を虜にする美貌とカリスマを持ち、数々のドラマや映画に出演するトップスターが、目の前に立っていた。
「洋服、弁償させて。ついでに飲み物も」
低く柔らかな声に促されるまま、天は半信半疑で彼についていくことにする。
アキは紳士的に彼女を気遣い、気が付けば新しい服を用意し、飲み物まで買ってくれていた。その優しさに、天の警戒心は次第に薄れていく。
しかし、彼女はまだ知らなかった。
この出会いが、彼女の人生を大きく変える運命の始まりだということを——。
「せっかくだし、もう少し付き合ってくれる?」
そう言って、アキが彼女を連れて行った先は、とあるドラマの撮影現場だった。
そこで告げられたのは、驚くべき言葉。
「今日、主演女優がドタキャンしてね。君、代わりに出てみる?」
信じられない展開に、天の心は大きく揺れ動く。
駆け出しのアイドルが、超人気俳優との出会いをきっかけに、女優としてのチャンスを掴む——。
だが、アキの瞳に浮かぶ影が示すものは、果たして天の『救い』なのか、それとも……?
感想
駆け出しアイドル × 超人気俳優のまさかの出会い! これはまさにシンデレラストーリーの始まり……と思いきや、どうにも雲行きが怪しい。
最初は「優しくて完璧な王子様じゃん!」と思ったアキが、妙に天に構いすぎるのが気になる。飲み物をこぼされた → 服を買ってもらう → いきなりドラマ出演!? こんなスピード展開、現実だったら警戒心MAXですよ!
それにしても、天が突然演技のチャンスをつかむ展開にはワクワクしました。でも、アキがただの“いい人”で終わるとは思えない…。 「救い」なのか、それとも「巣喰われ」なのか。 このタイトルが意味するものを考えると、もう不穏な香りしかしない!
吉永
第2話ネタバレ
「君に、ぴったりの役だと思うんだ」
宝生アキのその言葉に、南瀬天の胸は高鳴った。
駆け出しアイドルの自分が、まさか映画に出演できるなんて——しかも、アキと同じ作品に。
彼の演技を間近で見られるだけでも夢のような話だ。
だが、この幸運を素直に喜べるほど、天の世界は単純ではなかった。
グループのメンバーである**杏夏(あんな)**は、天の活躍を快く思っていない。天がアキの映画に出演することが決まった途端、冷たい視線と嫌味がさらに増していった。
それでも、天は与えられたチャンスをものにしたかった。
彼女が演じるのは、アキの友人の彼女役。つまり、恋をする女の子。
——恋? 私が?
恋愛経験ゼロの天にとって、それはまるで異国の文化を学ぶような感覚だった。
台本の中のセリフに込められた“ときめき”がわからない。
どう演じればいいのか、まったく掴めなかった。
そして迎えた撮影当日——。
目の前で繰り広げられるアキの演技は、圧倒的だった。
彼が台詞を紡ぐたび、空気が変わる。視線ひとつで感情が伝わる。
「すごい……」
感激する天。しかし、いざ自分が演じる番になると、どうしてもぎこちなくなってしまう。
「恋人に見えない」と、監督に何度もダメ出しされ、次第に自信がなくなっていく。
そんな天を見かねたアキが、そっと近づいてきた。
「——力を抜いて。ほら、恋愛ってのはさ、こういう感じなんだよ」
そう言って、アキは天の頬に軽く触れた。
指先が触れた瞬間、天の心臓が跳ねる。
「大切な人に触れるときは、特別な気持ちが宿るものだよ」
彼の低く甘い声が、天の耳に落ちる。
アキの瞳を覗き込んだその瞬間、天は何かが変わるのを感じた。
今まで知らなかった感情が、心の奥からじわりと広がっていく——。
この感覚を知ってしまったら、もう元には戻れないかもしれない。
気がつけば、撮影が終わるころにはすっかりアキに心を許し、連絡先を交換していた。
それが、何を意味するのかも知らずに——。
感想
急展開すぎる!
まさかの映画出演が決まった天、最初はただのアイドルだったはずが、気づけば映画の撮影現場でアキと一緒に演技!? 初めての恋愛役に「どう演じたらいいんだ?」って戸惑いまくる天が、アキの演技に圧倒されながらも、なんだかんだで彼の言葉に心を動かされていく…って、これはもう完全に恋愛授業じゃん!
でも待って、アキのアドバイスが甘すぎる。
指先で頬を触れるとか、完全に恋人の手のひら感あるじゃん!? これは仕事の枠を超えてるよね? そして、天もやっぱり心がドキドキしちゃってるし、もはや役作りどころじゃなくなってきてる!
アキの本性が気になる!
天がアキにどんどん心を許していくのを見ていると、次第に不安になってきます。アキの「優しさ」に隠された本性、どう考えても簡単に信じちゃダメだよね!?この甘い言葉が実は天をどんどん巣に引き込んでいるって考えると、心配で仕方がない…!
次回はきっと、アキの裏の顔が明らかになって、天が大ピンチに!?
吉永
第3話ネタバレ
「ついに、お気に入りができたよ」
アキは酒をグラスに注ぎながら、俳優仲間の浬(かいり)に告げた。
その言葉に浬は驚いたように眉をひそめ、続けて尋ねる。
「珍しいな。お前がそんなこと言うなんて、よほどだろ?」
アキは少し沈黙してから、ゆっくりと口を開いた。
「どうやら、俺も本気になりそうだ。けど、ちょっと苦戦してる。」
浬はその言葉にニヤリと笑みを浮かべた。
「本気だって? 珍しくもない。でも、苦戦してるなら、賭けをしようぜ。三ヶ月以内に落とせるかどうか、俺と賭けるか?」
アキは一瞬だけ考え込み、そして軽く肩をすくめた。
「まあ、挑戦する価値はあるな。」
——そう、アキの本気がどこまで続くのか、それはまだ誰にも分からない。
一方、天が所属するアイドルグループ「スピカ」では、事件が続いていた。
グループのメンバーである杏夏(あんな)のネックレスが突然、スタジオから消えた。
その日、スタジオには天一人しかいなかった。
誰もいないスタジオで発生したその事件——天が疑われるのは、時間の問題だった。
グループのメンバーたちは、何の証拠もないのに天を疑い、冷たい視線を向ける。
「天、何か知ってるんじゃない?」
そう言われた天は、ただ黙ってその場を去るしかなかった。
その後も、杏夏の荷物が次々と姿を消していく。しかし、毎回毎回、なぜか天が疑われる。その度にメンバーたちの冷たい目が突き刺さり、天の心は次第に疲弊していった。
その夜、一人で塞ぎ込んでいた天の元に、アキから連絡が入る。
「大丈夫か?」
アキの言葉には、心配そうな温かさが感じられた。
天は一瞬驚いたものの、すぐにその優しさに心が温まるのを感じた。アキは自分を慰め、励ましてくれる唯一の存在になった。
でも、その優しさが本物なのか、それとも何か裏があるのか、天にはまだ分からなかった。
杏夏の持ち物が消え続ける中で、どうしても怪しさを感じる。
あんなに続くわけがない。自作自演——そう思えてならない。
ただ、アキが側にいるときの心の安らぎが、天を一瞬でもその疑念から解き放ってくれる。だが、彼の気持ちが本物か、それともゲームの一部なのか…。その答えを探し続ける天の心は、どんどん迷宮に入り込んでいくのだった。
感想
アキ、ついにお気に入りを見つけたって…!でも、その「本気」って、普通の「本気」とはどうも違う気がする!なんでかって、浬に**「三ヶ月以内に落とせるか賭けよう」って言われて、即答で乗っかるアキのノリ、怖すぎる!これ、恋愛のゲーム化**じゃないの!?
でも、このタイミングで天が事件に巻き込まれて、みんなに疑われているときに、アキの優しさが逆に怪しすぎる…。だって、そんなに急に優しくなるの、計算じゃないのか!?彼の言葉を信じていいのか、それとも…?!
そして、杏夏の物が次々消える事件。これって絶対おかしいでしょ?天をわざと疑わせるための自作自演なんじゃないかと、みんなが冷たくなる中、アキだけがそっと優しくしてくれる。まるで悪役の素質を持ったヒーローみたいな存在感が…!
吉永
救い、巣喰われ 最終回の結末予想
物語が進むにつれて、アキの優しさや魅力が少しずつ天にとっての「救い」となっていく一方で、彼の本性や裏の意図がだんだんと見えてきそうです。アキが天に接近したのは、単なる偶然ではなく、何かしらの目的があるはずです。彼の「本気」も、もしかすると賭けの一環としての駆け引きや、何かを試すためのものだった可能性が高いですよね。
最終回では、天がアキの本当の目的に気づき、次第に彼の意図に疑問を抱くようになると思います。そこで、アキが何かしらの裏切りをするシーンが描かれるかもしれませんが、その後、アキが自分の感情に気づく場面が予想されます。最初は計算や賭けのつもりで天に近づいたものの、本当に天を好きになってしまうという展開になるのでは?
そして、アキの本性が明らかになることで、天は一度は傷つきますが、最後にはアキを許すことになるでしょう。天がアキにとっての「救い」になり、彼もまた彼女にとっての「巣」—つまり本当の家族や安心感を与える存在となる可能性が高いです。結末は、二人がお互いに愛を見つけることで、過去の駆け引きや秘密を乗り越えて真実の愛を勝ち取る…というロマンチックな終わり方になるのではないでしょうか?
吉永
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