目次
漫画「死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?」をネタバレ解説
「お飾りの王妃らしく、邪魔にならぬようにしておけ」
その言葉を口にしたのは、かつて私と愛を誓い合ったこの国の王、アドルフ・グラナートだった。
『お飾りの王妃』――それが、彼の側にいたい一心で、政務のすべてを引き受けてきた私、カーティアに与えられた皮肉な称号。
彼は今や側妃を寵愛し、私は王宮の影に追いやられた。存在すら無視され、冷たい視線は使用人たちの間にまで広がった。
そして二十五歳を迎えたある年、私は病を患った。
だが、医師も呼ばれず、看病の手も差し伸べられることはなかった。
ただ静かに、孤独の中で死を待つばかりだった。
吉永
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう? 主な登場人物紹介
◆ カーティア・ルクレール(主人公)
立場:王妃/元王の正妃
性格:誠実で健気。芯の強さと深い愛情を持つ女性。
一度は王に見捨てられ、孤独の中で死を迎えるが、二十二歳の自分に戻り、二度目の人生を歩む。
かつては王に振り向いてもらうため政務をこなし、努力してきたが、その努力が裏目に出て「お飾りの王妃」と蔑まれる。
二度目の人生では、自分を犠牲にせず、自由に、自分のために生きようと決意する。
「もう誰のためにも生きない。私は、私のために生きるの。」
◆ アドルフ・グラナート
立場:王/カーティアの夫(形式上)
性格:冷酷で優柔不断、感情より立場と欲望を優先するタイプ。
かつてカーティアと愛を誓いながらも、政務に打ち込む彼女を「お飾り」と見なし、次第に側妃に心を移す。
冷たく突き放した末、彼女の死を望むような行動すら見せた。
カーティアが人生をやり直して変わっていく中で、彼女の存在の大きさに気づいていくが――もう遅い。
「……戻ってこい。お前がいないと、城が冷える。」
◆ フローラ(アドルフの側妃)
立場:王の側妃/カーティアの政敵的存在
性格:甘え上手で計算高く、したたか。
アドルフの寵愛を一身に受け、カーティアを見下す存在。
表向きは優雅で従順だが、裏ではカーティアを貶めるような策略も厭わない。
カーティアが変わり始めたことにいち早く気づき、対抗心を燃やす。
◆ エリオット・デュラン(新キャラ候補・第二の人生のキーパーソン)
立場:王国の若き有力貴族/騎士団長 or 政務官などでも可
性格:理知的で誠実、芯のある優しさを持つ。
二度目の人生でカーティアが関わるようになる新たなキーパーソン。
彼女の有能さと真っ直ぐさを理解し、対等な関係を築いていく。
徐々に彼女に惹かれていくが、カーティアの過去の傷を尊重し、慎重に距離を縮める。
吉永
作者「あまさかえで」さんとは?
あまさかえでさんは、日本の漫画家で、主に少女漫画やライトノベルのコミカライズ作品を手がけています。彼女の作品は、電子書籍サイト「コミックシーモア」などで配信されており、特に女性読者を中心に人気を集めています。
主な代表作
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『死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます ーお飾りの王妃は必要ないのでしょう?ー』 この作品は、病で亡くなった王妃カーティアが3年前に時を巻き戻り、余命3年の中で自分のために生きることを決意する物語です。コミックシーモアで先行配信されており、現在6巻まで配信中です。
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『双界幻幽伝』 木村千世さんの原作を基にしたコミカライズ作品で、白泉社の「花とゆめコミックス」から全3巻が刊行されています。幻想的な世界観とキャラクターの魅力が特徴です。
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『鍛えすぎて婚約破棄された結果、氷の公爵閣下の妻になったけど実は溺愛されているようです』 佐崎咲さんの原作をコミカライズした作品で、レジーナCOMICSから刊行されています。筋肉質なヒロインと冷徹な公爵のラブストーリーが描かれています。
あまさかえでさんは、X(旧Twitter)でも活動情報を発信しており、最新の連載情報や作品の進捗などを知ることができます。彼女の作品は、コミックシーモアやAmazon、楽天ブックスなどの電子書籍サイトで購入・閲覧可能です。
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう? ネタバレあらすじはこちら
1話 | 2話 | 3話 |
第1話ネタバレ
カーティアは、グラナード王国の国王・アドルフと結婚し、正妃という名誉ある地位を得たはずだった。
だがその実態は、名ばかりの栄光にすぎなかった。
アドルフの心は、すでに側妃ヒルダに奪われていた。
彼女のことを一途に愛し、甘やかし、そして――その代償を、カーティアに背負わせた。
政務の一切は、王妃である彼女の肩に重くのしかかり、王宮の人々は次第にカーティアを冷たく扱うようになっていった。
まるで、存在そのものが迷惑だとでも言わんばかりに。
それでもカーティアは耐えた。
王妃としての責務を果たし、政を滞らせぬよう身を削り続けた。
だが身体は、限界を迎えていた。
病に倒れ、床に伏しても、アドルフは医師一人呼ばなかった。
優しい言葉も、看病の手もなく、ただ静かに――彼女は誰にも看取られることなく、孤独に息を引き取った。
そして──目を覚ますと、そこは三年前の世界だった。
不思議な奇跡が、彼女に与えられていた。
あの絶望の未来から解き放たれたカーティアは、二度目の人生に気づく。
「もう、同じ道は歩まない……」
そう心に誓った彼女の目には、かつてのような悲しみも、未練もなかった。
あるのはただ、燃えるような決意だけ。
今度こそ、自分のために生きる。
誰のためでもなく、誰にも縛られず、自由に、思うままに。
それが、カーティアが手に入れたいと願った、たった一つの未来だった。
感想
読み始めて5分、すでに心が張り裂けそう。
カーティア、あんた……よく頑張った!!(号泣)
正妃なのに政務を丸投げされ、夫は側妃に夢中、使用人からは冷遇、
そして極めつけは「病気?医者?いらん」って何!? アドルフ!! お前それでも王か!!!!
もうね、読んでるこっちが胃を痛めました。
でも……この作品、ここからが最高なんです。
なんと、人生やり直しルート発動!👏👏👏
まさかの三年前に巻き戻り、記憶持ち越しの二周目開始!
そして今度のカーティアが超クール。
「もう二度と同じ人生は歩まない」って、背中で語る決意がかっこよすぎて、鳥肌立ちました。
悲劇のヒロインで終わらない。
むしろ、悲劇を乗り越えて“ヒーロー”になる王妃。
そんな彼女の“ざまぁじゃない、でも見返してやる感”がたまりません!
これ、アドルフが後で「戻ってきてくれ」って言い出すの、確定演出でしょ!?
その時のカーティアの冷たい笑みがもう……今から楽しみでしかない。
吉永
第2話ネタバレ
二度目の人生において、カーティアは再びアドルフに愛想を尽かされ、ついには実家である公爵家からも勘当されていた。
もはや居場所などない──そう思いかけた彼女のもとに、意外な人物たちが集い始める。
かつて彼女の手腕に助けられた者たちが、次々とカーティアの名を頼ってやってきたのだ。
政務において、王妃としての責務において、彼女がどれだけ優秀であったかを、誰よりも知っていた人々が。
そんな中、アイゼン帝国からの使者が現れる。
彼が持ってきたのは、ある奇妙な申し出だった。
「我が国の皇帝・シルウィオの妃となっていただきたい。ただし、お飾りとして。」
その言葉に、カーティアは静かに微笑んだ。
望んでいたのは、愛ではない。地位でも、栄光でもない。
――ただ、“自由”が欲しかった。
誰の手にも縛られず、誰の顔色も伺わず、ただ自分の意志で生きられる場所。
そして、グラナード王国の手が届かない場所。
条件は、彼女にとって都合のいいものばかりだった。
その日のうちに、カーティアはアイゼン帝国行きを決意する。
そして──。
初めて顔を合わせた夫、シルウィオ・アイゼン。
精悍な顔立ちに冷たい目を宿した青年は、淡々と言い放った。
「君に興味はない。お飾りの妃として静かにしていてくれれば、それでいい。」
突き放すようなその言葉に、カーティアは思わず笑みを零す。
この人もまた、彼女に深入りするつもりなどないのだ。
それは、彼女にとって何よりも心地よい関係だった。
豪奢な宮殿でもなく、煌びやかな生活でもない。
用意されたのは、城の片隅にある古びた離れと、鶏数羽。
けれど、それこそが──カーティアの“新しい人生”の始まりだった。
誰にも束縛されず、誰にも媚びる必要のない日々。
自由に、気ままに、今日という一日を味わう暮らし。
「ふふ、悪くないわね……」
風に揺れる髪をなびかせながら、カーティアは小さく呟いた。
それは、愛のない結婚で始まった、けれど誰よりも満ち足りた、彼女の物語の序章だった。
感想
いやちょっと待って。
政略結婚→興味ゼロの夫→ボロ離れと鶏数羽って、何そのチート自由ルート!?!?🤣
最初は「かわいそう……」って同情してたのに、話が進むにつれて
「えっ、それむしろ理想じゃない!?」って気づくまで3秒かかりませんでした。
前世ではもう、苦労人の極みだったカーティア。
王様(アドルフ)クズすぎるし、使用人も冷たいし、病気になっても放置ってどんな地獄!?
いやほんと、前世の彼女にハグを送りたい。
でも2度目の人生、カーティアが開き直ってからが最高に爽快。
👑「妃になってください(お飾りで)」
🕊️「いいじゃん!自由もついてくるんでしょ?」
このテンポ感、めちゃくちゃ好きです。
そして現れた新しい夫・シルウィオ。
無関心でクールな態度、まさに【都合のいい夫】爆誕。
「君に興味はない」って、カーティアからしたらご褒美だから!!?笑
そしてまさかの離れ暮らし。
「王宮ライフ!」じゃなくて「鶏とスローライフ!」なの最高に新鮮です🐓
なんなら鶏の名前とかつけて愛でてそうで、癒し系転生ライフ始まってる。
でもこのままで終わるはずがないって、読者は分かってるんですよね。
クールなシルウィオが、いつの間にか彼女に惹かれていくフラグ……ビシバシ立ってるよね?
吉永
誰よりも“自由に生きるヒロイン”が大好きなあなたに、ぜひ読んでほしい!✨💕
第3話ネタバレ
ある日、カーティアがいつものように離れで穏やかな朝を過ごしていた時だった。
ふと目を離した隙に、鶏の一羽が脱走してしまう。
「あっ、こら!待ちなさい!」
ドタバタと裾をたくし上げ、追いかけるカーティア。
辿り着いた先には、ちょうど中庭で静かにお茶を楽しんでいたシルウィオの姿があった。
彼の前を横切っていく鶏。
その直後に現れたのは、息を切らしたお飾りの妃・カーティアだった。
周囲にいた従者たちは一斉に凍りつく。
無礼を働いたこの状況に、シルウィオが不機嫌になるのでは──そんな緊張が辺りを包む。
だが当のカーティアは、そんな空気などどこ吹く風。
「はあっ……間に合ってよかったわ。あら、皇帝陛下、いいお天気ですね」と、朗らかに笑いかける。
シルウィオは目を細め、無表情のまま彼女を見つめていた。
だが、カーティアは構わず話し続けた。
「陛下、無理に感情を押し殺して生きるのは、よくありませんよ。私も昔、そうして……心が枯れ果ててしまいました。生きていても、生きていないような毎日でしたから。」
言葉は柔らかいが、瞳には芯のある光が宿っていた。
かつて愛されず、心をすり減らして死に至った過去を持つ彼女だからこそ、今のシルウィオに気づくものがあった。
その日以来、カーティアは折に触れて彼に話しかけるようになる。
季節の話、鶏の話、今日の空模様や小さな幸せのこと。
どれも何気ない会話ばかりだったが、いつしかシルウィオはその声を待つようになっていた。
冷たく凍っていた彼の心に、少しずつ灯が戻り始めていたのだ。
一方その頃、グラナード王国。
王宮では、積み重なる政務にうんざりする国王アドルフの姿があった。
「……どうして、こんなに仕事が回らない……?」
それもそのはず。
かつては全てをカーティアに任せきりにしていたため、自ら采配を振るうことに慣れていなかったのだ。
さらに、国外の王侯貴族たちはカーティアの手腕を知っており、外交の場でも「彼女と話したい」と次々に要求してくる。
それは、アドルフの自尊心を深く傷つけた。
ヒルダと過ごす甘美な時間も、今ではすっかり減ってしまっていた。
「……やはり、カーティアを戻さねば」
後悔と焦燥に駆られたアドルフは、失ったものの大きさにようやく気づき始める。
だがその時には、カーティアはすでに“自分の人生”を歩み始めていたのだった。
感想
いやまず最初に言わせてくれ。
鶏ありがとう。ほんとナイス暴走。お前が今日のMVP。
だって逃げた鶏を追いかけてったら、偶然にも皇帝のティータイムに乱入ですよ!?
しかもその空気ガチでピリついてるのに、
カーティアさんだけ「やっほ〜」みたいなノリで登場するのおもしろすぎるでしょ🤣
普通なら「不敬罪!?」ってなるのに、
「皇帝の機嫌?知らんけど?てか鶏が大事なんで」みたいなメンタル強火すぎて笑いました。
しかもその後の会話がまた深い!
前世で感情を殺して生きたカーティアだからこそ分かる、シルウィオの心の鎧。
「生きる糧がなくなりますよ?」って、軽く言ってるけど結構エグい核心ついててさすがです。
お飾り妃のくせにメンタルセラピスト始めてる。
そしてシルウィオ、最初はバリア張ってたのに、じわじわほだされてんの可愛いんだわ…。
カーティアの「ぐいぐいトークスキル」に勝てる人間、いない説。
一方その頃、元夫アドルフ。
🤴「政務が多すぎる……」
👑「外交もややこしい……」
💢「ヒルダとイチャイチャできない……」
カーティアがいないだけで国ごと崩壊寸前なのマジで笑ってはいけないグラナード王国。
ほんとあんた、今さら気づくとか遅すぎなんよ!!w
吉永
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう? 最終回の結末予想
カーティアの自由と幸せの勝利
まず、カーティアの選んだ道──それは、無理に誰かに愛されなくても、自分自身の幸せを追求することでした。最初はお飾りの妃という立場にすぎなかったけれど、シルウィオとの関係が少しずつ変化していきます。
最終的に、シルウィオは彼女に心を許し、彼女の価値を認めるようになるでしょう。カーティアの意見やアドバイスに耳を傾け、少しずつ感情を取り戻していくシルウィオ。これが「心の再生」の象徴であり、カーティアの本当の力を見せつける瞬間です。
シルウィオが彼女に愛情を告げることは、もはや必然。
ただし、これは“求められたから愛される”のではなく、カーティアが「自分らしく生きる」ことが最終的に周囲の人々にも影響を与え、シルウィオが彼女に心を開く形になります。だからこそ、この告白は一層重みを持つのです。
カーティアが本当に求めていたのは、誰かに依存することではなく、自分らしい人生を生きる自由。シルウィオとの関係が進展しつつも、彼女は決して依存せず、尊重し合いながらのパートナーシップを築くはず。
そして、アドルフ。
アドルフは結局、カーティアを取り戻すことはできない。
最初は彼女の能力を過小評価していたアドルフですが、外交の失敗や自国の混乱に直面し、ついにカーティアの価値に気づきます。しかし、それが「後悔」の域に達したとき、もうカーティアには戻る気はない。彼女は完全に自分の人生を選び、グラナード王国から自由になります。
カーティアが最終的にどんな選択をするかと言うと、アイゼン帝国で新しい人生を歩むことが決定的になります。シルウィオとの関係はおそらく、形式的な「妃」ではなく、パートナーとして共に歩む道を選ぶでしょう。しかし、彼女が完全に「お飾りの妃」から脱却し、自由を手に入れることにより、物語は一つの完結を見ることになります。
具体的なシーン:
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シルウィオの告白:
物語のクライマックスでは、シルウィオが心からカーティアに愛を告げますが、その告白は、ただのロマンチックな一言ではなく、彼の「変化」を象徴するもの。カーティアは彼の告白を受け入れ、二人の関係は真のパートナーシップへと変化します。 -
アドルフの最後の手紙:
アドルフは恐らく最後に一通の手紙をカーティアに送ります。それには彼の謝罪と後悔が綴られていますが、カーティアはそれを読んで、「今の私は自由だから大丈夫」と微笑むのです。彼の手紙はあくまで「過去」を振り返るもので、カーティアにとっては完全に「終わったこと」だと感じる瞬間。 -
自由な日々:
最終的に、カーティアはシルウィオと共に過ごしつつも、自分自身の時間を大切にする生活を手に入れます。鶏を世話し、季節を感じ、時にはシルウィオと一緒に過ごす穏やかな時間。カーティアが自由を手に入れた瞬間、それが彼女にとって最大の幸せだったのです。
結末のテーマ:
「自由を手にした女性」
カーティアが得たのは、単なる王妃の地位や愛ではなく、本当の自由です。彼女は、誰かに依存することなく、自分の人生を選び、自分のペースで生きることができるようになります。シルウィオとの関係も、依存ではなく対等なパートナーシップとしての愛が芽生えるでしょう。
アドルフの後悔も絡めて、最終的にはカーティアが「誰かに愛されるために生きる」ことなく、自分を愛し、自由に生きることが真の幸せだと気づく、そんな結末が最もふさわしい気がします。
吉永
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