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漫画「16年目の復讐 奴らを地獄に送るまで」をネタバレ解説
主人公・**優真(ゆうま)**は、かつて陰湿ないじめの標的にされていた内向的な少年。助けを求めても、教師もクラスメイトも誰一人として手を差し伸べてくれなかった。
そんな彼に唯一味方してくれたのは、兄思いの優しい妹・小春(こはる)。彼女は勇気を出して加害者たちに立ち向かおうとするが、その結果、心と体に深い傷を負い、やがて命を落としてしまう――。
時は流れ15年後。32歳になった優真は引きこもり生活を送り、生きる希望を完全に失っていた。だがある日、かつての加害者・坂東たちが再び現れ、優真の母にまで危害を加えるという事件が発生。家に火を放たれ、母を失ったことで、優真の中の何かが完全に壊れる。
吉永

16年目の復讐 奴らを地獄に送るまで 主な登場人物紹介
■ 優真(ゆうま)
本作の主人公。
内向的でおとなしい性格だった高校時代、壮絶ないじめに遭い、妹の死や母の喪失といった地獄のような経験を経て、15年の時を経て復讐者として覚醒。
引きこもりから一転、鍛え抜かれた肉体と冷酷な頭脳で元いじめ加害者たちに次々と制裁を加えていく。
かつての優しさは影を潜め、まるで別人のような“冷たい瞳”が印象的。
■ 小春(こはる)
優真の妹。心優しく正義感が強い。
兄思いで、優真がいじめに遭っていることを知り、自ら加害者たちに交渉に行く勇気を見せる。
だが、その結果心身ともに深く傷つき、精神を病み、自ら命を絶ってしまう。
彼女の死が、優真の心に決定的なトラウマと復讐心を刻み込む。
■ 坂東(ばんどう)
優真をいじめていた主犯格。
高校時代はサッカー部で目立つ存在だったが、実際は身勝手で横暴な性格。
その後、いじめが原因で高校を退学し、社会的にも落ちぶれる。
15年後、再び優真の前に現れ、母親への暴行・家への放火と、もはや人間の皮を被った悪魔レベル。
優真の復讐対象の中心人物。
■ 亀山 翼(かめやま つばさ)
坂東の取り巻きの一人で、最初の復讐ターゲット。
大人になっても性格は変わらず、詐欺まがいのビジネスを展開し、職場では女性へのセクハラ・パワハラ三昧。
過去のいじめの証拠を自宅に飾っていたなど、もはや自業自得の極み。
優真の巧妙な罠にはまり、壮絶な制裁を受けることに…。
■ 優真の母
息子と娘のことで心を痛めながらも、優真の再起を信じて寄り添い続けた存在。
しかし15年後、坂東たちの侵入を受けて命を落としてしまう。
その死が優真に「もう逃げない」と決意させる最後の引き金となる。
吉永

作者「桜宇宙」さんとは?
桜宇宙(さくら うちゅう)さんは、日本の漫画家で、主にTwitterや同人誌即売会で活動しているクリエイターです。代表作に『足立区四畳半会議』があり、コミックシーモアやブックライブなどの電子書籍プラットフォームで配信されています。この作品は、足立区のアパートを舞台に、ジャンキー、ヤクザ、旅人、宗教家、猫、弁当のおかずなどが様々な議題について語り合うという、独特な世界観を持つヒューマンドラマです。
また、桜宇宙さんはTwitter(@sakuramankiti)でも精力的に活動しており、ファンアートやパロディ作品を多数公開しています。例えば、『鬼滅の刃』と『ジョジョの奇妙な冒険』を融合させた「鬼滅のジョジョ」や、イーロン・マスクと前澤友作を題材にした漫画など、ユーモアと風刺を交えた作品が特徴です。
桜宇宙さんの作品は、独特な世界観とユーモア、そして社会風刺が魅力で、特にサブカルチャーやインディーズ作品に興味がある読者におすすめです。電子書籍サイトやTwitterで作品をチェックしてみてください。
16年目の復讐 奴らを地獄に送るまで ネタバレあらすじはこちら
| 1話 | 2話 | 3話 |
第1話ネタバレ
とても内向的な性格の優真は、高校時代、サッカー部に所属する坂東たち3人から執拗ないじめを受けていました。助けを求めても、クラスメイトはもちろん、教師たちさえも見て見ぬふりをする日々。坂東たちは「自分たちは他の生徒とは違い、優秀だから」という身勝手な理由で、優真を痛めつけていたのです。
絶望の中で、優真は命を絶とうとまで思い詰めていました。そんな彼を救ったのは、正義感が強く、兄思いの優しい妹・小春でした。兄の異変に気づいた小春は、優真を守るため、自ら坂東たちと話をしに行きます。しかし数時間後、ずぶ濡れの状態で家に戻ってきた小春の姿は、以前とはまるで違っていました。
その日、優真は亡き父の仏壇の前で自分の無力さを嘆きます。すると、帰宅した小春が突然、自ら命を絶ってしまったのです。兄を守ろうとしたその行動が、取り返しのつかない結末を招いてしまいました。
感想
読む手が止まらない…そんな衝撃と胸の痛みが交錯する一作でした。
優真の静かな絶望と、小春のまっすぐすぎる優しさ。物語は淡々と進むのに、心の奥に刺さって抜けない。読んでいるうちに、気づけば感情が引きずり込まれていて、「どうか、誰か気づいてあげて」と何度も願わずにはいられませんでした。
とくに小春の行動には胸が締め付けられます。彼女の勇気は、決して「正解」ではなかったかもしれないけれど、彼女なりの全力の「愛」だった。その儚さが、この作品に深みを与えていると思います。
いじめという重いテーマを扱っていながらも、登場人物たちの繊細な心情描写がリアルで、ただの悲劇で終わらせない力がある。
吉永
第2話ネタバレ
小春の死から15年――32歳になった優真は、かつてとはまるで別人のような姿で引きこもり生活を送っていました。体は太り、髪は伸び放題、生きる意味すら見失い、毎日をただ無為に繰り返すだけの日々。妹を守れなかった後悔と罪悪感に苛まれ、希望という言葉は彼の辞書から消えていました。
そんな息も詰まるようなどん底の日々を、母親だけは信じて見守っていました。きっと、いつか元の優真に戻ってくれると――。
しかしある日、家の中に響いた物音が、優真の運命を再び狂わせます。様子を見に行くと、そこにはかつてのいじめ加害者・坂東たちが、強盗のように侵入し、母親に暴行を加える凄惨な場面が広がっていました。
坂東たちはその後の人生でも落ちぶれ、優真だけでなく多くの人間に害をなしていた存在。さらには、小春に対する過去の性暴力までも得意げに語り、それに激怒した母親が抵抗するも、無残に殺されてしまいます。
その後、優真も再び暴行を受け、家には火を放たれました。しかし、奇跡的に一命を取り留めた彼は、すべてを失った中で、ただ一つの目的を胸に誓います――「必ず、復讐する」と。
絶望の底から、冷酷な復讐者へと変貌していく優真。その過程が、痛ましくも目を離せないほど興味深く描かれています。
感想
「優真、お前…誰!?」ってツッコミたくなるほど、15年の時は人を変える。
もうね、最初の登場で衝撃です。かつての儚げな少年はどこへやら、髪ボッサボサ、体はドンとボリューミー、表情はまるで抜け殻。まさに“生きる屍”。でも、読んでて「そりゃそうなるわ」って思わず納得するんですよ。小春の件が壮絶すぎて、立ち直れる人間の方が稀!
そしてそこから、突然のクライマックス!
ある日、平穏(?)な引きこもり生活に鳴り響く不穏な物音――開けてビックリ、坂東&その仲間たちの逆襲劇再び。まさかの「リアルラスボスが再登場」状態です。もう読んでて「お前らどんだけ邪悪やねん!」って叫びたくなるレベル。しかも小春への暴力を自慢って…鬼畜度がラスボスクラス。
でもここからが本番。
ボロボロの優真が、すべてを失いながらも、灰の中から立ち上がる――そう、「復讐者・優真」の誕生です。今までずっと見ていた“弱者の物語”が、ここから“ダークヒーローの復活劇”へと一気にシフトチェンジする。この展開の熱さたるや、まさに読者のアドレナリン爆上がり!
どん底からの逆転、そして冷酷さの裏にある人間らしさ――このギャップにハマる人、多いと思います。陰鬱だけど痛快、重いのに読み応え抜群。
吉永
第3話ネタバレ
火事から生還して1年――優真はまるで別人のように変わっていました。かつての引きこもりの姿はなく、鍛え上げた体と冷徹な眼差しを持つ、静かなる復讐者へと生まれ変わったのです。そして、彼が最初の標的として選んだのが、過去に自分を苦しめた張本人の一人、亀山翼でした。
現在33歳の亀山は、高校時代と変わらぬ卑劣な性格のまま、大人になっても人を見下し、弱者を搾取することで生きていました。彼はグレーな会社を経営し、お年寄りを狙った詐欺まがいの商売に手を染める一方、社内では女性社員へのセクハラや部下への理不尽な圧力を日常的に行っていたのです。もはや“人の皮をかぶった悪”といっても過言ではありません。
そんな亀山に、優真は巧妙に接触します。ある日、一本の電話で遠回しに自宅へ戻るよう仕向けられた亀山。彼の家には、なんと過去にいじめてきた証拠を“戦利品”のように飾った異様な部屋があり、それが他人に見られることを恐れて急いで帰宅します。
しかし、そこで彼を待っていたのは、ただの帰宅ではありませんでした。帰り道で何者かに注射を打たれ、目を覚ますと全裸で拘束されていたのです。目の前に現れたのは、復讐者として姿を変えた優真。亀山は最初、かつての優真だと気づき、とりあえず謝罪すれば許されるだろうと、心のこもらない謝罪を口にします。
しかし、それは致命的な誤算でした。あの頃の優真は、もうこの世にいないのです。今ここにいるのは、失ったものすべてを背負い、冷酷にして緻密な“復讐者”――その第一歩が、静かに、そして確実に踏み出された瞬間でした。
感想
もうこれ、ただの復讐劇じゃない。**“エンタメ地獄”**の開幕です。
1年前、すべてを焼かれて失った優真が、筋トレと執念で生まれ変わって帰ってきた!その姿、まるで“地獄からの配達員”。荷物は恨みと怒り、配達先は元いじめっ子・亀山の自宅です!
さて、この亀山。大人になっても性格はクズのまま進化なし。お年寄りを騙し、部下をいびり、女の子にセクハラ三昧。あっぱれなまでの悪役っぷりで、読んでて「これはやられて当然でしょ!」と全読者の拳が握られるレベル。
そして優真の復讐、これがもう芸術的。
ただ殴る蹴るじゃないんです。電話一本、言葉少なに誘導、徐々に追い詰め、極めつけは謎の注射からの目覚め→全裸拘束。この流れ、サスペンスホラー×復讐劇の融合でしかない。しかも目の前には“あの優真”が…って、亀山、お前まじで背筋凍っただろ?いや、読者の私たちも鳥肌立ったから!
心のこもってない謝罪で乗り切ろうとした瞬間、わかるよ、「こいつ反省ゼロやん」って。
でももうその時点で読者は知ってるんです。**あの頃の優真はもう死んだ。今いるのは、感情を凍らせたリベンジャー。**許し?そんなもん、この男の辞書には存在しません!
というわけで、復讐の幕が上がったこの章、
胸がスカッとするのに、背筋はゾクッとする。
吉永

16年目の復讐 奴らを地獄に送るまで 最終回の結末予想
予想1: 優真の復讐が成就し、過去を乗り越える
最終的に、優真はすべての加害者に復讐を果たし、坂東や亀山を含むいじめの加害者たちに完全に制裁を加えることになります。
彼は自らの怒りと痛みをぶつけながらも、その過程で一時的に人間性を失いかけますが、最終的に妹の死や母親の愛を思い出すことで、人間として再生を果たします。
結末としては、復讐を成し遂げた後、過去を乗り越え、新しい人生を歩み始める姿が描かれるかもしれません。
復讐を達成したことで心の平穏を取り戻し、次第に「復讐者」から「普通の人」への変化が描かれる、ある意味で希望のある終わり方。
予想2: 復讐の代償として、優真が自らも破滅してしまう
優真が復讐を果たしていく過程で、彼は自分をどんどん追い詰めていきます。
冷徹になりすぎて、ついには復讐が自己目的化し、心の中にある人間らしさを失い、孤独と虚無感に苛まれることに。
最終的には、自分が誰のために戦っているのか、何のために復讐をしているのかが分からなくなり、自らも破滅してしまうという結末も考えられます。
復讐が終わったとき、逆に精神的に壊れきってしまうというのは非常にダークなエンディングです。
予想3: 坂東たちの逆転劇
坂東や亀山などの加害者たちが、優真の復讐劇の中で次々と追い詰められ、最終的に坂東が意外な形で復活。
例えば、坂東が「実は全ては罠だった」といった形で、優真の復讐計画を逆転させ、最終的に優真に何かしらの打撃を与える展開。
復讐劇の中で登場人物がどんどん追い詰められる一方で、優真自身も精神的に追い詰められ、逆に坂東たちが勝利するという意外な結末が訪れるかもしれません。
その後、優真が自らの復讐心に縛られて終わるという、無情な現実を突きつけるエンディング。
予想4: 優真の復讐が引き起こした新たな問題
復讐を果たすことで、優真は確かに坂東や亀山などを制裁するものの、復讐の代償として新たな敵が現れるという展開も考えられます。
例えば、復讐を目の当たりにした他の悪党が新たに現れ、優真はその後新たな戦いを余儀なくされることに。
もしくは、復讐の結果として優真の過去の行動が暴露され、彼自身が追い詰められる…という、ちょっと切ないけれどリアルな展開です。
吉永
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