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漫画「つまり そういうコト。カラダは愛に入りますか?」をネタバレ解説
主人公・吉高要(かなめ)は、見た目の印象から恋愛がうまくいかない女子大生。ある日、兄の友人である葛見佳鷹(くずみ よしたか)と、ひょんなことから身体だけの関係を持つことに。
葛見はイケメンで面倒見が良いものの、恋愛に関してはだらしない“ちょいクズ”な会社員。要は「深入りしない」と自分に言い聞かせていたが、ある日、葛見から「好きだ」と告げられ、二人の関係は揺れ動き始める。
さらに、要の大学には同じ文具好きの加持くんが登場し、彼との交流も描かれる。また、要の兄・洋平は妹思いのブラコンで、葛見との関係を知ると猛反対。
葛見は「俺は要が好きなんだけど」と真剣に想いを伝えるが、洋平は「絶対だめだ!」と認めない。果たして、要と葛見の関係はどうなるのか――。
吉永
つまり そういうコト。カラダは愛に入りますか? 主な登場人物紹介
🧑🎓【吉高 要(よしたか かなめ)】
本作のヒロイン。
地味めで恋愛経験も少ない大学生。人からどう見られるかに敏感で、自分に自信がない。
見た目や性格から恋がうまくいかず、諦めモードだったところに、兄の友人・葛見と体だけの関係を始めることに。
最初は「割り切った関係」と思っていたが、次第に彼への本気の気持ちに気づき始める。
🧑💼【葛見 佳鷹(くずみ よしたか)】
要の兄の親友で、会社員。
イケメンで仕事もできるが、女関係はゆるく、ちょっと“クズ”っぽい部分もある大人の男。
軽いノリで要と身体の関係を持つが、次第に要への独占欲や本気の恋心を見せるようになっていく。
実は思った以上に真面目で、一途なところが垣間見えるのが魅力。
🧑🏫【吉高 洋平(よしたか ようへい)】
要の実兄で、葛見の親友。
妹・要を溺愛する典型的な“ブラコン”。
妹と葛見が関係を持っていることに気づき、激怒。「絶対に認めない」と二人の仲を反対する。
ただし、要のことを心から心配しており、真剣な兄心が描かれている。
🧑🎨【加持(かじ)くん】
要の大学の後輩で、文具好きという共通点で知り合う。
穏やかで礼儀正しい青年。
恋愛というより癒し系のポジションだが、彼の存在が物語に揺さぶりを与える。
🧑💻【葛見の元カノたち(モブ的存在)】
名前こそ出ないものの、葛見の過去のだらしなさを象徴するように、元カノたちの存在が時おり描かれる。
要にとっては不安要素であり、彼との本気の恋を悩ませるきっかけにもなる。
吉永
作者「獅山雨為」さんとは?
「獅山雨為(しざん うい)」という漫画家について、現在のところ公に確認できる情報は見つかりませんでした。コミックシーモアなどの主要な電子書籍プラットフォームや、出版社の公式情報、漫画家データベースなどを調査しましたが、該当する人物や作品の記録は確認できませんでした。
ただし、コミックシーモアでは「ブランクスペース」という作品が掲載されており、雨の日に出会った女子高生と同級生の少年が、不思議な力を巡って物語を展開するSF恋愛作品です。この作品の作者についての詳細な情報は明記されていませんが、もしかすると「獅山雨為」という名前と関連がある可能性も考えられます。
もし「獅山雨為」という名前が特定の作品や活動と関連している場合、もう少し具体的な情報(作品名、掲載媒体、活動時期など)を教えていただければ、さらに詳しい調査が可能です。お気軽にお知らせください。
つまり そういうコト。カラダは愛に入りますか? ネタバレあらすじはこちら
1話 | ||
第1話ネタバレ
文具を愛してやまない大学生、吉高要は、7歳年上の兄・洋平と二人暮らしをしている。気さくで面倒見のいい兄との生活は、平穏そのものだった――あの日までは。
夜遅く、玄関の扉が開いた。そこには泥酔した洋平を肩に担いだ、スーツ姿の男が立っていた。葛見佳鷹。兄の同期であり、長年の友人。どこかだらしなくも憎めない雰囲気を纏った男だった。
「すみません、いつも…ありがとうございます」
要がぺこりと頭を下げながら顔を上げると、彼の頬にうっすら赤い痕があることに気づいた。殴られたのだろうか? その理由はすぐに察しがついた。葛見は、噂に違わぬ“女たらし”。どうやらまた女性関係でトラブルを起こしたらしい。
一方の要も、心が晴れない日々を送っていた。つい先日、交際していた彼氏に振られたのだ。その理由は――「エロい顔してるし、期待してたのに」。つまり、要は“体だけ”が目的の恋愛に利用されていた。
深く傷ついた要は考える。もし身体だけの関係に慣れていれば、もうこんなに傷つかずに済むのではないか? ふと、視線の先にいる葛見を見つめながら、口をついて出た。
「…葛見さんだったら、好きになりようがないし……最適かも。セフレに」
ぽつりと呟いたその言葉に、彼がピクリと反応したかと思えば、突然、要に顔を寄せた。
「――俺で、試してみる?」
囁くような声。そして、戸惑う間もなく、唇が重なった。
「ただし。お兄ちゃんには……内緒で、な?」
葛見の挑発的な微笑みに、要の胸は高鳴る。それは恐れや嫌悪ではなく、混乱と興奮が入り混じった、初めて味わう感情だった。
こうして、誰にも言えない“セフレ関係”が始まった。
恋ではない、愛でもない――ただ、欲望に身を委ねるだけの関係のはずだった。
けれど、知らず知らずのうちに心が動いていく。
身体を重ねるたびに、相手のことをもっと知りたくなるのは、なぜ――?
感想
「恋に不器用なオタク女子が、“クズイケメン”と始める禁断のセフレ関係…だが、それがいい!!」
文具オタク女子・要ちゃんが、兄の友人という“絶対手を出しちゃいけないゾーン”の男・葛見と、勢いで関係を持ってしまう導入からして、もう目が離せません。
しかも彼、だらしなくて女癖悪いのに、時折見せる本気モードがズルいんです。
不意に優しくされたら、そりゃ揺れるでしょ!落ちるでしょ!
「好きになりようがないからセフレに最適」って理屈、わかる…って思ったあなた。気をつけて。
この作品、そんな理屈をバキバキにへし折ってきますからね!?
どんどん葛見に情が湧いていく要ちゃんの心の動きが、リアルで切なくて、まさに“エロくて苦しい”のです。
そして、兄・洋平の激しすぎるシスコンぶりも見どころ。
「妹に手出すとか死刑!!」レベルの猛反対っぷりが、逆に笑えて微笑ましい。
その中で、「俺は本気なんだ」と真顔で告げる葛見とのギャップが刺さるのなんの。
セフレって軽そうで重い。愛って分かりやすいようで分かりづらい。
その境界線のグラグラ感が、本作の最大の中毒ポイントです。
吉永
つまり そういうコト。カラダは愛に入りますか? 最終回の結末予想
何度も「セフレ関係」だと割り切ろうとした二人。
けれど身体を重ねるたびに、要の中で葛見への想いは静かに膨らみ、気づけば「好きにならない」なんて言葉はどこか遠くへ消えていた。
一方の葛見もまた、要の素直さ、真っ直ぐな目、触れる指先に心を揺らされていた。
だけど、過去の女関係や、自分の「クズ」な部分が彼女にはふさわしくないと、心のどこかでブレーキをかけていた。
そしてついに、兄・洋平に関係がバレてしまう。
激怒した兄は当然ながら猛反対。
「要を泣かせたら絶対に許さない」と言い放つ洋平に、葛見は正面から向き合い、こう言う。
「泣かせたくないから、最初は遊びだったって言い訳しようかと思った。
でももうできない。俺、本気なんだ」
その言葉に要も涙を流しながら、「私も…最初は違った。でも今は、ちゃんと好き」と告白。
兄もついに折れ、「責任持てよ」と言い残して背を向ける。
物語は、“恋人として”初めて抱きしめ合うシーンで締めくくられる。
葛見が優しく要に囁く。
「これからは、俺の“好き”は、全部カラダじゃなくて…心からだよ」
ラストページでは、数ヶ月後――
二人で一緒に新しい文房具を選んでいる穏やかな日常が描かれ、
過去の痛みも誤解も乗り越えた“本物の関係”として、未来へ歩き出す姿がほのぼのと描かれて幕を閉じる。
💞ポイント
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最初は“都合のいい関係”だったのに、最終的には誰よりも本気の恋に変わるという王道だけど感動的な展開。
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葛見の成長と、要の自己肯定感の回復が丁寧に描かれ、読者も“見守る喜び”を味わえるラストに。
吉永
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