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漫画「王子な騎士団長は薬草好きの令嬢を溺愛してめとりたい」をネタバレ解説
子爵令嬢のエルナは、学園の入学式の日、突然自分が乙女ゲーム『虹色パラダイス』の世界に転生してしまったことに気づきます。
ところが面白いことに、エルナ自身はそのゲームを一度もプレイしたことがなく、知っている情報といえばパッケージイラストと友人から聞いた感想だけという、極めて限られたもの。
だからこそ、ゲームの展開を先読みして右往左往する「よくある転生もの」とは一線を画した状況に陥るわけです。
吉永

吉永

王子な騎士団長は薬草好きの令嬢を溺愛してめとりたい 主な登場人物は?
🔹 エルナ・ハルトマン
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本作の主人公。
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子爵家の平凡な令嬢で、転生前は普通の日本人女性。
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転生先が乙女ゲームの世界だと気づくが、肝心のゲームは未プレイ。
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「とにかく目立たず穏やかに生きたい」と考えるが、なぜかヒロインや王子たちに気に入られて注目の的に…。
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刺繍が得意で、彼女の縫ったハンカチに不思議な力が宿ることが物語の鍵になる。
🔹 レオンハルト王子
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ゲームの攻略対象と思われる美貌の王子。
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エルナに対して強い興味を抱き、「名前で呼んでほしい」と迫るなど積極的。
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聡明で凛々しいが、エルナの前では少し甘えん坊な一面も見せる。
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恋の相手でありながら、王位継承争いにも巻き込まれる立場。
🔹 リリアーナ
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ゲームの本来のヒロインらしき少女。
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純真で優しい性格をしており、転生者のエルナともすぐに仲良くなる。
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本来なら“攻略対象に愛される存在”のはずだが、エルナとの交流によって運命が少しずつ変化していく。
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エルナのよき理解者であり、親友ポジション。
🔹 ビアンカ・ヘルツ
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王の側妃。
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権力欲が強く、自分の息子を王位に就けるためなら手段を選ばない野心家。
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エルナの刺繍に秘められた力を知り、彼女を誘拐して利用しようとする。
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物語を動かす陰謀パートの中心人物。
🔹 ルーカス(ビアンカの息子)
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ビアンカの実子で王子の一人。
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母の思惑でエルナを巻き込むことになるが、本人の意志や立場がどう絡むかは今後の展開のポイント。
吉永
作者「熊野まゆ」さんとは?
熊野まゆさんは、主にティーンズラブ(TL)や女性向けの恋愛マンガ・小説イラストを手掛ける作家・イラストレーターです。電子書籍サイト「コミックシーモア(シーモア)」では、以下のような作品で特に多数の配信実績があります:
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『王子な騎士団長は薬草好きの令嬢を溺愛してめとりたい』(分冊版)
作家:秋月咲良 / イラスト:熊野まゆ
乙女ドルチェ・コミックスレーベル、人気の女性マンガジャンルで配信中 -
『陛下の溺愛花嫁は引きこもりの身代わり令嬢!?~甘く淫らに召し上がれ~』(分冊版)
作家:DUO BRAND. / イラスト:熊野まゆ
TLマンガジャンル、非常に多くのレビューと評価あり -
『麗しの王子殿下は男装した画家令嬢を昼も夜もかわいがる』
作家:山田パン / イラスト:熊野まゆ
女性マンガ(レディコミ)ジャンルで配信中
他にも、ライトノベルやTL小説への挿絵・イラスト提供の実績も多数あります。たとえば:
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『双鬼と暁の囚われ姫~吸血の悦楽に惑う純真~』(夢中文庫プランセ)
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『魔法のハンドメイドで最推しの王太子殿下に甘く蕩かされてます』(LUNA文庫、天海社)
また、ご自身のWebサイトやX(旧Twitter)などから最新情報やファンとの交流もされています
作品の特徴
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濃密な恋愛描写・甘さ重視:愛される女性キャラたちが甘くとろけるような恋模様を描く、胸キュン要素が満載です。
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女性向けジャンルが中心:TL・女性マンガ・レディコミ・ライトノベルなど、多彩な恋愛シーンを表現。
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世界観やストーリーに寄り添った美麗イラスト:衣装、小物、仕草など細部まで丁寧な描写が光ります(レビューでも繊細な描写に注目されています)

王子な騎士団長は薬草好きの令嬢を溺愛してめとりたい ネタバレあらすじはこちら
| 1話 | ||
第1話ネタバレ
子爵家の令嬢 エルナ・ハルトマン は、学園の入学式の日に突然気づきます。――自分は前世で暮らしていた日本から、乙女ゲーム『虹色パラダイス』の世界に転生してしまったのだと。
ただし彼女には大きな問題がありました。
転生者の多くが“ゲームの知識”を武器に活躍するのに対し、エルナは このゲームを一度もプレイしたことがない のです。知っているのは、パッケージに描かれていたキャラクターの顔と、友人から聞いたごく表面的な感想程度…。つまり、先の展開を読んで回避することも、イベントを有利に進めることもできません。
「私はただ平凡に、目立たず暮らしたい」
そう心に決め、静かに学園生活を送ろうとするエルナ。けれども、その決意はあっけなく崩れていきます。
まず、ゲームの本来のヒロインであるらしき少女 リリアーナ とすぐに打ち解けてしまい、親友のような関係に。さらに、攻略対象の一人である レオンハルト王子 から強く関心を寄せられ、「名前で呼んでほしい」と迫られるほど熱心にアプローチされてしまいます。目立ちたくないのに、どうしても周囲の注目を集めてしまうのです。
そんな中で、エルナの何気ない趣味――刺繍が思わぬ重要性を持ち始めます。彼女が丁寧に縫い上げたハンカチには、なぜか人を癒すような力が宿っており、その存在はやがて学園の枠を超えて波紋を広げていくのです。
物語が進むと、平穏を望むエルナの願いとは裏腹に、事件は次々と彼女を巻き込みます。誘拐騒動に遭い、彼女を狙ったのはなんと王の側妃 ビアンカ・ヘルツ。彼女は自分の息子を王位に就けるため、エルナの刺繍に宿る“聖なる力”を利用しようとしていたのです。
恋のときめきと陰謀渦巻く権力争い――。
ゲームを知らないからこそ運命を読めず、ただ自分の信じるままに行動するエルナ。彼女が刺す一針一針が、人々の心をつなぎ、やがて大きな運命を変えていく…。
これは、“知識なしの転生令嬢”が、刺繍という小さな特技を武器に未来を切り開く物語です。
感想
まず一番に感じたのは、転生ものの王道からちょっと外れた新鮮さです。
多くの「悪役令嬢転生」系では、ヒロインは“ゲームを遊んでいた経験者”で、知識を使って未来を変えていきます。でもこの作品の主人公エルナは ゲーム未プレイ。つまり、読者と同じように「この先どうなるんだろう?」と手探りで進んでいくんです。この設定がとてもユニークで、物語に一緒に巻き込まれているような臨場感を味わえました。
また、エルナ自身がとても好感の持てるヒロインです。派手なチート能力を持っているわけではなく、特技はただの刺繍。でもその刺繍が物語の鍵となり、人を癒したり陰謀の標的になったりする展開は「地味だけど誇れる自分の武器」を大切にしているようで胸を打たれました。頑張り屋で控えめな彼女が、どんどん大きな流れの中心になっていく姿は応援したくなります。
恋愛面でも魅力的です。レオンハルト王子の“直球で甘いアプローチ”と、それに振り回されるエルナの“平穏に暮らしたいのに…”という戸惑いのギャップが可愛らしく、読んでいて思わずにやけてしまうシーンも多いです。じれじれしたやり取りや、周囲にバレそうでバレない距離感が、ラブコメ好きにはたまらないと思います。
一方で、ただ甘いだけではなく、王宮の権力争いや側妃の陰謀などシリアス要素も盛り込まれているため、物語に深みがあります。甘さと緊張感がいいバランスで入り交じっていて、飽きずに読み進められます。
全体として、
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転生×学園ラブコメのときめき
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刺繍という独自要素のファンタジー性
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宮廷劇のドキドキする緊張感
この3つが絶妙に組み合わさった作品だと感じました。
吉永

王子な騎士団長は薬草好きの令嬢を溺愛してめとりたい 最終回の結末予想
予想①:正統派ハッピーエンド(王子×エルナ成就)
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宮廷を揺らした側妃ビアンカの策は暴かれ、黒幕は失脚。息子ルーカスは処分軽減のために自ら進んで前線や僻地で功績を立てる道へ。
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クライマックスでエルナは**“聖なる刺繍”で大結界(または治癒の紋)**を完成させ、民衆の前で国を救う決定打に。
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王子は公の場でエルナにプロポーズ。「平凡でいたい」という彼女の望みを尊重し、**“王妃だけど自由な工房運営”**を約束。
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エピローグ:エルナは**王宮付“聖紋刺繍師”**としてギルドや学校を設立。孤児や女性職人を育て、刺繍が“祈りと生活の技術”として根づく。ヒロインのリリアーナは聖堂/学園での要職に就き、親友として二人三脚。
予想②:改革タッグエンド(恋と国づくりの両立)
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王位継承の混乱後、王子とエルナは**「力を独占しない」制度改革**を進める。
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聖なる刺繍は国家機密にせず、公的な資格制度に。エルナは“審査・教育・倫理”の三本柱を整備。
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リリアーナは対外交渉/聖堂連携のキーパーソンとして活躍し、三人で国の「心」と「仕組み」を支える。
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結末は戴冠式または大博覧会での共同宣言。「刺繍は誰かの命を縛る糸ではなく、人をつなぐ糸だ」と締める。
予想③:自立優先エンド(結婚は“約束編”)
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陰謀解決後、エルナは「誰かの肩書でなく、自分の歩幅で」と決め、王家に入らず工房を本格運営。
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王子とは婚約(もしくは恋人)継続で、“距離を尊重する関係”。
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最終ページは、旅する修復師として各地で古い祭具を刺繍で再生するエルナ。手紙かハンカチに込められた合図で、王子との絆が静かに示されて幕。
予想④:救済つき大団円(ルーカスの更生)
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事件の要因に“母の支配”が強くあり、ルーカスは被害者性も持つと判明。
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エルナの刺繍が**「誓い」や「解呪」の象徴**になり、彼は臣籍降下や騎士団入りでやり直す。
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ビアンカは国外追放/幽閉。権力で人を縛る糸は断たれ、**“結ぶ糸は自ら選ぶ”**という作品テーマで締める。
クライマックスの“見せ場”予想
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刺繍=祈りの可視化:大広間の床やタペストリーに施した紋様が発動し、暴走する魔力や呪具を“ほどく”。
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告白の演出:王子がエルナのハンカチ(初期の一枚)を懐から取り出し、**「これが僕の守り」**と宣言。公衆の面前で真っ直ぐに求婚。
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エルナの選択:「平凡に生きたい」という願いを反復しつつ、**“平凡=無力ではない”**ことを示す台詞で決着。
伏線から見た“鍵”
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ハンカチに宿る小さな効能→積み重ねが大魔紋を動かす理屈に繋がる。
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エルナの“目立ちたくない”性格→権力の座より仕組み作りを選ぶ動機。
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リリアーナの善性→ヒロイン同士の対立回避、支え合いの絆強調。
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側妃の野心→**「縛る糸」と「結ぶ糸」**の対比的モチーフ。
吉永
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