目次
漫画「オネエ上司のぐちゃあま結婚契約」をネタバレ解説
本作の主人公は、ファッション業界の鬼才デザイナー・藤堂是彦(とうどう・これひこ)と、モデルの 一色茜(いっしき・あかね)。是彦は冷静かつ妥協を許さない完璧主義者で、その強い美意識とこだわりで業界を牽引している存在です。
茜は庶民の出身ながらモデルとして活動しており、是彦のミューズ(インスピレーションを与える存在)として関係を持っています。
実は、二人は 婚約者 の関係にあります。しかし、業界の事情・立場・周囲の目などのため、この婚約関係は 絶対に秘密 とされ、外には公にされていません。
吉永
吉永
オネエ上司のぐちゃあま結婚契約 主な登場人物は?
◆藤堂 是彦(とうどう・これひこ)
-
職業:有名ブランドの敏腕デザイナー/茜の直属の上司
-
性格・特徴:オネエ口調で美意識が非常に高い。外見も仕草も完璧で“華やかなオネエ上司”として業界でも知られる存在。
-
魅力ポイント:普段は柔らかく優雅な物腰だが、恋人・茜に対しては誰よりも強い独占欲と愛情を見せるギャップ。
-
関係性:茜の婚約者。
業界のしがらみや世間体のため「秘密の婚約」を続けているが、是彦は本当は堂々と茜を“妻”として隣に置きたいと望んでいる。 -
見どころ:恋愛モードに入ると一転してドSな一面を見せ、優しい言葉の裏に激しい愛を滲ませる。
“ぐちゃあま”な愛の象徴ともいえるキャラクター。
◆一色 茜(いっしき・あかね)
-
職業:モデル
-
性格・特徴:明るく素直だが芯の強い女性。
努力家で、自分の力で業界に立ちたいと奮闘している。 -
魅力ポイント:ただの恋人ではなく、是彦にとっての「ミューズ(創作の女神)」的存在。
恋愛だけでなく、彼の芸術的感性を刺激する存在でもある。 -
関係性:是彦の恋人であり、秘密の婚約者。
しかし“彼の恋人であること”が明るみに出れば、モデルとしてのキャリアが危うくなるため、常に葛藤を抱えている。 -
見どころ:周囲の圧力や噂に負けず、自分の道と愛を貫こうとする姿勢。
是彦の甘くも支配的な愛情に戸惑いながらも、次第に彼への信頼と覚悟を強めていく成長が描かれる。
◆黒川(くろかわ)
-
職業:是彦のアシスタント兼マネージャー的存在
-
性格・特徴:冷静で仕事に忠実。表向きは軽口も叩くが、実は是彦と茜の関係を一番近くで見守る“理解者”。
-
役割:恋愛を公にできない二人の橋渡し役として動くことも。
一方で、彼なりに“業界の現実”を突きつける厳しい一面もあり、物語を引き締める存在。
◆高嶺(たかみね)
-
職業:ライバルブランドの若手プロデューサー
-
性格・特徴:野心家で、自分の才能に自信を持っている。
是彦を業界的にも恋愛的にもライバル視しており、時に挑発的な発言をする。 -
役割:茜を新しい広告モデルにスカウトしようと接近することで、是彦との関係に波風を立てるキーパーソン。
-
見どころ:彼の登場によって、是彦の独占欲と“本気の恋”がより鮮明に浮かび上がる。
◆衣川 沙耶(きぬかわ さや)
-
職業:ファッション誌の編集者
-
性格・特徴:社交的で世渡り上手。
是彦と茜の関係に最初に違和感を覚え、二人の秘密を探ろうとする。 -
役割:ストーリー中盤の“秘密バレ”の火種となる存在。
彼女の一言が、是彦と茜の関係を大きく動かすきっかけとなる。
吉永
作者「乙子」さんとは?
-
「乙子」は主に TLマンガ(ティーンズラブ漫画) を手がけている漫画家です。
-
コミックシーモア(電子書籍サイト)では作者として登録されており、複数の作品が配信されています。
-
TL系レーベル「スキして?桃色日記」に所属し、そのレーベルから作品を出しているようです。
-
Twitter(X)のアカウント「乙子 @otuko_TL_making」では日々の進捗や宣伝をしており、商業でTL漫画を連載している旨が書かれています。
-
また、別アカウント「鱗花 夜かぜ (@otuko_making)」では「漫画とか絵とかを生業にしてます。商業でTL漫画も描いてます。」との記載があります。
-
代表作のひとつに 『オネエ上司のくちゅくちゅペット契約』 という作品があり、コミックシーモアで1〜9巻が展開されています。
-
他にも「オネエ上司のぐちゃあま結婚契約」など、タイトルから察するに “上司 × 部下”“年の差・恋愛・甘さ” といった要素が強めのストーリーが多いようです。
-
また、『敏腕ドS編集者の実技指導〜処女じゃエロ漫画描けねぇだろ〜』というタイトルの作品もあり、こちらも乙子名義で刊行されています。
オネエ上司のぐちゃあま結婚契約 ネタバレあらすじはこちら
1話 | ||
第1話ネタバレ
ファッションブランド「TODA DESIGN」を率いる敏腕デザイナー・**藤堂是彦(とうどう・これひこ)**は、業界でもカリスマ的存在。
彼の完璧なセンスと仕事ぶり、そしてオネエ口調で美しく振る舞う姿に、多くのモデルやスタッフが魅了されていた。
そんな是彦の“ミューズ”として選ばれたのが、若手モデルの一色茜(いっしき・あかね)。
天真爛漫で飾らない笑顔、真っすぐな性格が是彦の創作意欲を刺激し、二人は次第に惹かれ合っていく。
仕事の関係から始まった絆は、やがて深い恋へと変わり──そして、二人は“秘密の婚約”を交わした。
しかしこの婚約は、誰にも知られてはいけない契約だった。
ファッション業界では、デザイナーとモデルが恋愛関係にあることは御法度。
もし世間に知られれば、茜の仕事にも、是彦のブランドにも致命的な打撃を与えてしまう。
それでも是彦は、彼女を愛さずにはいられなかった。
「私はね、誰よりもあなたが欲しいの。もう、隠すのはイヤ」
そんな是彦の想いとは裏腹に、茜は自分の夢と立場を守るため、恋を“秘密のまま”抱きしめていた。
日中は上司と部下、夜だけは恋人同士──。
オフィスでは冷静に振る舞う是彦も、ふたりきりになると甘く乱れる。
艶やかな指先で茜を包み込み、「あんたの全部、私のデザインで染めてやる」と囁く姿は、オネエ上司という枠を超えた“ひとりの男”そのものだった。
だが、そんな二人の関係に亀裂が走る。
ライバルブランドの若手プロデューサー・高嶺が、茜に新たな仕事のオファーを持ちかける。
「君の魅力を活かせる舞台がある」
それは、彼女にとって夢への大きなチャンスだったが、同時に是彦の独占欲を刺激するものでもあった。
さらに、ファッション誌の編集者・衣川沙耶が二人の距離に気づき、秘密を嗅ぎ回る。
「もしかして、あなたたち──付き合ってるの?」
その一言をきっかけに、業界内の噂が広まり、二人の関係は危うい均衡を失っていく。
茜は「自分の力で認められたい」という夢と、「是彦を守りたい」という想いの間で揺れ動き、
是彦は「彼女を公に愛したい」という欲望と、「彼女の未来を壊すかもしれない」という恐れに苦しむ。
――それでも、二人は手を離さなかった。
「いい? 私たちはもう、ただの契約じゃない。運命共同体よ」
「うん。あなたとなら、どんな壁も越えられる」
愛を隠しながらも互いを支え合う二人の絆は、次第に強さを増していく。
やがて“ぐちゃあま”に溶け合う夜の抱擁の中で、彼らは誓う。
もう隠すことを恐れず、真実の愛を貫こうと──。
感想
読後にまず感じたのは――
「オネエ上司」という個性が、ただの gimmick(話題性)ではなく、恋愛の深みを描く“切なさの軸”になっている作品だということです。
藤堂是彦というキャラクターは、最初は“美しくて毒舌なオネエ上司”という印象ですが、
読み進めるうちに、その言葉や仕草の裏にある「誰よりも深い愛情」と「繊細な孤独」が伝わってきます。
彼のオネエ口調は飾りではなく、
“完璧でなければ愛されない”というプロ意識と、“弱さを隠す仮面”でもある。
その奥にある「ひとりの男としての情熱」が、茜との恋愛を通して少しずつ露わになっていく過程がとてもドラマティックでした。
タイトルの「ぐちゃあま」は本当にその通りで、
ただの甘々ではなく、“愛しすぎて苦しい”という人間臭さがしっかり描かれています。
是彦の独占欲はかなり強く、時には茜を縛ってしまうほど。
でもそれは「彼女を自分の世界に閉じ込めたい」という自己中心的な愛ではなく、
「彼女を守りたい」「誰にも奪われたくない」という真剣な想いの表れ。
そして茜も、ただ受け身ではなく、
“仕事も恋も自分で選ぶ”という芯のある女性。
恋に溺れる弱さと、夢を追う強さ、そのどちらも併せ持っていて、読んでいて共感できます。
二人の関係はいつもギリギリのバランス。
秘密の婚約、噂、ライバルの登場──
まるで大人の恋愛ドラマを見ているような緊張感が続き、
「この関係、どうなっちゃうの!?」とページをめくる手が止まりません。
作画はとにかく美しい。
ファッション業界を舞台にしているだけあって、衣装や構図、キャラクターの立ち姿ひとつひとつが洗練されています。
特に是彦の表情の変化――
仕事中の冷たい眼差しから、恋人モードのとろけるような視線への切り替え――
このギャップの描写が見事。
ラブシーンも濃密ですが、いやらしさよりも“美しさ”を感じさせる演出で、
「愛が形を持つ瞬間」のような艶っぽさが漂います。
作品タイトルの“ぐちゃあま”は、まさに「愛と欲が混じり合う濃密な世界」を象徴していると言えます。
この作品のもう一つの魅力は、「大人の恋の現実味」。
若い恋愛のような勢いではなく、
立場・夢・社会の目といった“現実の壁”の中で、それでも愛し合う二人の姿が描かれています。
“秘密の婚約”という設定はロマンチックでありながら、どこか苦しい。
誰にも言えない関係、報われる保証のない愛、それでも離れられない二人。
その葛藤が丁寧に描かれているので、胸の奥がじんわり痛くなります。
読者としては、「早く堂々と結ばれてほしい!」と願う一方で、
この秘密の関係こそが二人を強く結びつけている気もして、複雑な感情を抱かされます。
吉永
オネエ上司のぐちゃあま結婚契約 最終回の結末予想
🌹予想①:秘密の婚約から“本当の結婚”へ
物語のタイトルにもある「結婚契約」という言葉は、
最初は“業界の事情による偽装”や“秘密の関係”を意味していました。
けれど、最終回ではその「契約」が“本物の誓い”に変わる――
そんな展開が一番有力です。
これまでの流れを見ると、
二人の関係は常に「隠すこと」が前提でした。
しかし、
-
是彦は「堂々と愛したい」
-
茜は「自分の力で隣に立ちたい」
という想いを抱き続けています。
最終回では、茜がモデルとして自立し、
是彦もデザイナーとして確固たる地位を築いたうえで、
ついに**“公に認められた恋人”として二人が結ばれる**というハッピーエンドになる可能性が高いです。
ラストシーンは、
ブランドの新作ショーのフィナーレで茜がランウェイを歩き、
その先に是彦が立っている――
照明の中で指輪を差し出し、
「もう隠さない。世界に見せてやる、私の最愛を」
そんな是彦の台詞で幕を閉じるような、
“ドラマチックで美しい結末”が似合う作品です。
💞予想②:一度の別れを経て、再び惹かれ合う結末
中盤での伏線(業界の圧力やライバルの登場)から考えると、
最終章では一度、二人が離れる展開もあり得ます。
例えば、
-
茜が海外ブランドとの契約を受ける
-
是彦がブランド再建のために茜と距離を置く
といった“決断”によって、あえて別々の道を選ぶ期間が描かれる可能性があります。
ですが、この作品のトーンからすると、
その別れは「終わり」ではなく「再出発」。
“もう一度、同じ気持ちで出会える場所”へ導くためのプロセスです。
最終回では、数年後に再会した二人が互いの夢を叶え、
再び「恋人」ではなく「夫婦」として新しいスタートを切る――
そんな時間を超えた愛の再会エンドも考えられます。
このパターンだと、
最終ページの一枚絵に「ウェディングドレス姿の茜」と「微笑む是彦」という象徴的なシーンが描かれるでしょう。
💋予想③:ぐちゃあまな“本音の告白”で締める情熱的エンド
本作は「ぐちゃあま」=“濃密な愛と感情の渦”がテーマなので、
最後は派手な結婚式よりも、
“二人だけの世界での誓い”で終わる可能性もあります。
例えば、
すべてのトラブルが収まったあと、
静かな夜のアトリエで、是彦が茜を抱きしめながら囁く――
「私の人生のデザイン、あなたで完成したのよ」
「これからも、あなたを着飾らせて」
そんな言葉で締めくくられるような、
静かで甘く、でも心に残る結末もぴったり。
ショーウィンドウの外には夜明けの光が差し込み、
二人の影が重なる――
“公には知られないけれど、本人たちにとっての真実の結婚”を象徴するラストになるかもしれません。
吉永
ーー コミックシーモアなら初回登録で70%OFF ーー