東郷家へ嫁いだ話ネタバレ2話です!2話では、文が受けた突然のプロポーズと、それに伴う家族の圧力と混乱。隠された力と政略結婚の背後にある計算された動きの中で、文と東郷は徐々にお互いに対する理解と絆を深めていく・・・。早速2話のネタバレを見ていきましょう!
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ネタバレ2話
いきなり現れた東郷からプロポーズされた文は驚きを隠せない。文の家族は話が違う!と、状況を飲み込めずにいる。文が驚いて東郷を見ると、目が合い、にこりと笑いかけられた。
なんて優しく笑う方なのだろうと文は感じた。
文の父は簡単に渡してたまるかと縁談を渋る様子を見せるが、東郷が持参した多額の結納金を目にすると、すんなり受け入れた。今日は自分の縁談だと思っていた樹は気に入らない顔をしている。
何かの間違いだとしてもここから出られるのなら…と文が考えているところに母がやってきた。お前が嫁ぐなんておかしいと思わないか?そう言いながら文の手を取り力を入れると、火が付き手が燃える。
母が天与を使ったせいで、文にはたくさんの火傷がある。
松方の天与が希少なので、東郷家はその血が欲しくて縁談を持ち掛けてきたのだと母は推測していた。お前が呪い子だとも気付かず馬鹿のように金を出してきたくらいだから、東郷家を失脚させる好機なので、東郷家の弱みや秘密を探って手紙で報告をするよう母は文を脅す。
樹は特別な子なのに、顔に泥を塗られたままでは母としては気が済まないのだという。
価値のない文がやっと役に立つのだからしくじるな、私達のために命をかけなさいと言われる。文は先ほど見た東郷の優しい笑顔を思い出し、東郷様のお側なら自分も幸せになれるのではないかと少し期待をしてしまう。
東郷家は大きく、使用人もたくさんいた。
先に帰宅して学服姿になっていた東郷に対して文は何か話しかけようとするが「なんだ、いつまでここに止まっている。君の部屋は向こうだ。」と、冷たい表情で言われる。
文が昼間と様子が違うと感じた瞬間「昼間と様子が違うか?」
千里眼の天与で心を読まれた。
東郷は取引をする上で日頃愛想を振りまいている。心を読むから余計なことは考えるな、文はここでは何もしなくていい、私にはかまうなと東郷に言われる。
千里眼を使えば文に天与がないことは容易にわかるはずなのにと文は疑問を感じる。もしも呪い子だと気付かれたなら、殺されるか、また松方家に戻されるか…それだけは絶対に嫌だと文は思っていた。
そんなことを思う文の後ろ姿を東郷は黙ってみていた。東郷は取り繕わずに笑ったのはいつが最後だったかと考えてみたが、思い出せもしなかった。屋敷を歩く東郷の目に一生懸命掃除をする文の姿が映る。
文はここでの生活に慣れるために毎日使用人の手伝いをしていた。
何かしていないと落ち着かなくて…と話す文の腕に傷跡があることに東郷は気付く。
文は使用人名たちの間で評判がよく、形だけでも夫婦なのだから、もう少し話してみては?と、東郷は付き人の榛名に言われる。その夜、東郷が文の部屋を訪ねてきた。
どうしたのかと驚く文に、榛名から渡せと言われたと言って、腕にある傷に塗る薬を差し出した。東郷はいつもそっけない話し方をするが、実はそこに気遣いと優しさが含まれているようにも受け取れると文は感じていた。
文は東郷が軍人であり、学徒であり、次期当主の役割も担っている様子を見ていたので身体が大変なのではないかと気にかけていた。気にかけてもらえると案外うれしいものだ「ありがとう」東郷は優しい表情で答えた。
たまたま買ったドロップスがあると、東郷は文に渡した。
「色々な味があって色鮮やかな星空のような…」小さいころによく食べたドロップスを手にしたことで、思わずはしゃいでしまった文は謝る。東郷は「星空か、君はおもしろいことをいうのだな」そう言って笑った。
文は誰かに笑いかけられたのは9年ぶりで、誰かの笑顔でこんなにもあたたかくなることを感じた夜だった。
一方、松方の家では文からまだ手紙が来ないことで荒れていた。「やっぱりゴミだなあの女…」樹がイライラした様子で爪を噛みながらそう呟いた。
感想2話
吉永
初めはただの政略結婚として始まった関係が、徐々に互いの内面を知ることで変化していく様子は、読む者にとっても心温まる展開です。
特に、文が家族から受ける扱いと、東郷との間に生まれ始めた微妙な絆の対比がアツいですね!
登場人物とその心情
文は始め、東郷からの突然のプロポーズと家族からの圧力に戸惑いながらも、彼の優しさに少しずつ心を開いていきます。彼女の心情の変化は、孤独と絶望の中で見つけた一筋の光のようなもので、読者にとっても感情移入しやすい部分です。
一方、東郷は表面上は冷たく距離を置いているように見えますが、文に対する深い配慮と彼女の幸せを願う優しさを内に秘めています。このように、登場人物一人ひとりの心情が丁寧に描かれていることがこの物語の魅力の一つです。
物語の展開とテーマ
物語の展開においては、文の母親からの突然の火傷の発生や、松方家の血を狙う東郷家の動機など、ファンタジー要素が絡み合いながらも、人間関係の橋渡しをしていく点が興味深いです。
特に、文が呪い子である可能性とその秘密を守りながらも、東郷家での彼女の立場を確立しようとする努力は、読者に勇気を与えるものがあります。また、政略結婚を通じて見えてくる家族の絆や個人の価値を見出す旅は、多くの読者が共感できる普遍的なテーマです。
全体を通して、この物語は登場人物の心情の変化と成長を描きながら、家族の絆、自己の価値、そして人との繋がりの大切さを教えてくれます。読者は文と東郷の関係の行方と、彼らが直面する困難を乗り越えていく過程に引き込まれることでしょう。
樹の心情と役割
樹はこの物語において、文とは対照的な立場のキャラクターとして描かれています。彼女は自分が特別な存在であると同時に、文が家族にとっての「価値なし」と見なされる中で、自身の位置づけに不満を抱えているようです。
樹のこの心情は、彼女が発した「やっぱりゴミだなあの女…」という言葉に象徴されており、彼女自身の苛立ちや家族内での競争心を露わにしています。物語が進むにつれ、樹の役割がどのように展開し、文や家族の関係にどのような影響を与えるのかが注目されます。
彼女の心情の変化や成長もまた、物語の重要な転換点となる可能性があります。