東郷家へ嫁いだ話ネタバレ7話です!7話では、文と正治の心が近づく一方で、宇津木先生の不穏な計画が浮かび上がる。愛と信頼を深める二人の前に立ちはだかる新たな試練とは。琴音の病を巡る希望と絶望、そして懐紙の秘密が絡み合う物語が、予測不能な展開を迎える。早速7話のネタバレを見ていきましょう!
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目次
ネタバレ7話
琴音の病が今の医学では治らないと聞いた文にあまり気を落とすなと正治は声をかける。
琴音の病院には宇津木という腕の立つ医者がいるので、きっと何か手があるはずだと正治は話した。
私が暗い顔をしてはいけないと、文は笑顔になる。
並んで歩く途中、手をつないで歩く二人が文の目に止まる。
どうしたかと正治が気にかけるが、文は何でもないそぶりを見せ、近々琴音のお見舞いに行きたいと話す。
天与があれば人から蔑まれることもなかったので、文は何度も自分に天与があればと思ったが、今は琴音を助ける天与が欲しいと思う。
誰かのために力があればと思ったのは初めての事だった。
ある日、文は琴音のお見舞いに行く。
持っていない天与を考えるよりも今、自分が琴音にできることをしようと文は思っていた。
病院につくと琴音は喜んでくれた。
そこへ担当医の宇津木先生がやってきた。
正治が腕の立つ医者だと言っていた宇津木が文の名を呼び、二人は挨拶を交わす。
文は先生が自分の名前を知っていることに疑問を感じる。
伊泉という宇津木先生の助手がお茶を出してくれた。
不愛想だがいい人だと琴音は文に紹介した。
琴音はこの前の兄上との逢瀬はどうだったかと文に話しかける。
図書館へ二人で出かけたときの事だが、文は何もないと答え、ひとつ聞きたいことがあると話し始める。
「夫婦とは手を繋ぐものなのでしょうか?」
「ええ!!繋ぐわ」琴音は即答し、文は繋ぎたいのだなと理解する。
文は繋ぎたいかはまだわからないけれど、いいなと思ってしまって…と、琴音に胸の内を話す。
自分は利用されているだけなのに、またおこがましいことを考えてしまったと文は思っている。
夫婦だし、いいなと思って当然なのだから、思い切って兄上に伝えてみたらいいと琴音は言う。
心を読まれちゃうし兄上にはきっと隠せないと言われ、文は確かにそうだと思う。
帰り際、琴音の体調を気遣う文に、琴音はあざが増えたけれど元気なので心配しないでと笑顔で話す。
病院の門を出たところで、文は小さな男の子に、僕のお父さんを見なかったかと尋ねられた。
その子の姉と思われる少女が、お父さんが足をくじいただけなのに病院へ行ったきり帰ってこないと話す。
病院を覗きに行っても来るなと追い返されてしまうという。
「目の下が黒い男の人に…」男の子がそう言ったのを聞き、文はハッとする。
その様子を陰から見ていたのは宇津木先生の助手の伊泉さんで、「…余計なことを」そう呟いた。
東郷家に帰宅した文は正治に呼び止められた。
元気だった琴音の様子を伝えた文はその後、正治と手を繋ぎたい話を琴音に相談したことを思いだした。
文はとっさに心を読まないでください!と正治に頼んだ。
またあとで話は聞くので、夜に部屋にくるよう正治は文に伝えた。
初めて文は正治の部屋を訪ねた。
昼間は何を考えていたのかと問われる。
まず、お父さんを探していた少年の事を正治に相談したところ、調べさせると正治が動いてくれた。
それだけじゃないだろう?正治に突っ込まれ、文は動揺する。
上手く聞き取れないと言って、正治が文の隣に腰を掛け、読むなといったのは文だから、ちゃんと聞かせてくれと話す。
俺には資格がないことくらいわかっているが、この時間をもう少しと望んでしまう…正治は文の頬に手を伸ばしかけた。
そこへ椎名がいきなり部屋に入ってきた。
文は話を中断して席を外す。
椎名は懐紙の分析結果を伝えに来たのだった。
懐紙に使用されていたのは通常の和紙とほぼ同じだが、それはほんの一部で、大部分の成分は血球…懐紙を製造する上で必要になるのは授与者の血液であった。
百目鬼が誰かに今日はやけにご機嫌ですねと話しかける。
「いやはや、人の悲痛に満ちた声ほど素晴らしい物はないですから」と、返事がある。
相変わらず趣味が悪いという百目鬼に、その人物は「やらせているのはあんたでしょうに」そう答える。
「次はこの方々をお願いしますね」百目鬼が資料を渡す。
「…おお…」その人物はにやりとして「ついにですか…」資料にいるある人物のところで手を止める。
「あの少女も使いますし失敗するはずがないでしょう…この子はどんな声で鳴くのかな」
ニヤリとしながらそう呟いたのは琴音を担当する宇津木先生だった。
そしてその手には文の写真が握られていた。
感想7話
宇津木先生と文の不安な予感: 琴音の病と懐紙の秘密
琴音の病に対する新たな希望として登場する宇津木先生と、その背後にある不穏な動きは、物語に新たな緊張感をもたらします。正治からの励ましと宇津木先生への期待を胸に、文は琴音のお見舞いに向かいます。
そこでの文と宇津木先生、そして伊泉助手との出会いは、文に未知の不安と疑問を抱かせます。特に、文の名前を既に知っていた宇津木先生の存在が、物語に謎を深める要素として機能しています。
文の成長と心の葛藤: 琴音との絆と正治への想い
琴音との会話から夫婦の関係についての理解を深める文は、自己の感情と向き合う過程で大きな成長を遂げます。特に、正治と手を繋ぎたいという自己の感情に気づきながらも、それを自分の立場から逡巡する姿は、文の内面の複雑さと純粋さを浮き彫りにします。
琴音の励ましは、文に自己の感情を素直に受け入れる勇気を与えますが、同時に正治との関係に対する不安も残ります。
不穏な動き: 懐紙の秘密と宇津木先生の真意
物語のクライマックスに向かって、懐紙の分析結果と宇津木先生の不気味な行動が重大な転機を迎えます。懐紙に使用されている血液の成分と、それを製造する上で必要な「授与者の血液」の事実は、物語に暗い影を落とします。
さらに、百目鬼とのやり取りから明らかになる宇津木先生の計画は、文を含む登場人物たちにとって未知の危険を予感させます。この段階で、文と正治、そして琴音の運命は、予測不能な方向へと進んでいきます。
文と正治の未来への一歩: 深まる信頼と新たな試練
文の正治への心情と、二人が共に直面する新たな試練は、彼らの関係における信頼と絆の強さを試します。文が正治の部屋を訪れ、心を開いて彼に自分の感情を語るシーンは、二人の間に築かれた信頼感の象徴です。
しかし、椎名が持ち込んだ懐紙の分析結果と宇津木先生の陰謀が明らかになるにつれ、文と正治は未知の困難に直面します。このエピソードは、彼らがこれから乗り越えなければならない試練を予感させるとともに、二人の未来に向けた一歩を示しています。
物語の深化: 心の絆と隠された陰謀
このエピソードは、登場人物たちの心の絆と、彼らを取り巻く陰謀の深化を描きます。文の成長と自己受容の旅は、正治との関係を中心に展開されますが、その背後で進む宇津木先生の計画は、彼らの未来に大きな影響を及ぼすことになります。
文が直面する内面の葛藤と外部からの脅威は、物語に緊迫感と深みを加え、読者を引き込む力を持っています。
6話 ⇔ 8話