変な家2 徹底考察!ラストで義足を隠した真犯人は母親説!ミツコの夢オチではないと思います。 | マンガファン
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変な家2 徹底考察!ラストで義足を隠した真犯人は母親説!ミツコの夢オチではないと思います。

変な家2

吉永

どうもこんにちは吉永です。

今回は、2023年12月15日に発売されたばかりの『変な家2』を早速購入しました!

読んでいくと、やはりドロッとした嫌な感じが終始していました。そして最後まで読んだ時、「え、これで終わりなん?」みたいななんとなく違和感がありました。なのでその違和感を払拭すべく、管理人・吉永の考察を書いていきますので、皆さんの考えも教えてください。

変な家2が発売!

1500円→495円

スマホよりも大きく重いので、電子版のほうがよかったかな~と若干思うときもあります。それにシーモアだと7割引だったことを考えると、1500円が495円になります。ノベル版なのでそこそこの良いお値段になるので、電車の中や職場で読みたい方には電子版の方がおすすめです!

吉永

では、宣伝はこれくらいにして、早速考察に入っていこうと思います。

私の結論では、ラストで義足を隠したのはミツコではなく、Mr.Xだと考えています。

そこに至るまで、かなり長い考察がありますので、順番に説明していきます。

変な家2ラスト概要

ヒクラハウス創業者一族の家庭内抗争がすべての原因であり、ヤエコは殺されたのではなく、孫娘であるミツコを守るために自ら死を選んだというように締めくくられています。もう少し掘り下げて説明していこうと思います。

ヤエコの生涯を物語前夜まで流れをざっくりとタイムラインにまとめたので、復習がてらご覧ください。

乳児期に左腕を失う
娘を出産してシングルマザーに
夫の失脚により借金まみれとなり、売春宿である置棟に収容される

→そこで売春させられていたのは当時11歳の実の娘である

自動車に突っ込んだ満を救うため、右足をも失う
得意客だったヒクラハウス前社長の緋倉正彦に借金を肩代わりされ身請けされる
娘の成人後、正式に正彦と結婚することになり緋倉家に入ることに
息子の明永、娘のミツコを出産

乳児期に左腕をなくし、その後満を救うために右足をもなくしたヤエコは自らの身体的特徴にコンプレックスを持っていました。そして借金返済の方法として実の娘を売春させることを強要されており、その時の客であるヒクラハウスの前社長・緋倉正彦は、当時11歳のヤエコの娘に惚れ込んだ結果、ヤエコの借金を肩代わりすることで二人を手に入れました。

そして娘が成人するとともに結婚、そしてヒクラハウスの現社長の明永、そしてミツコを出産することになりました。かなり歪な家族関係ではありますが、この緋倉家の中で、娘はヤエコを恨んでいたとされています。

どんな理由があるにせよ、当時11歳の少女に売春をさせたことを今でも恨んでいると考えられます。

吉永

幼い自分を守ってくれなかったことへの復讐なのか、

そもそもそんな境遇に置いた母への復讐なのか、

難しいところではありますけどね。

これにより、娘は夫・正彦に依頼して、ヤエコを教祖とする宗教団体「再生のつどい」を立ち上げ、浮気の末に子供を設けてしまった信徒を募り、彼らにヤエコの体をまじまじと見せることにしました。こうして一番見られたくない身体的特徴を衆人監視状態に置くだけではなく、ヤエコの身体的特徴を模した家を各地に建てることで少年期の復讐を果たしていました。

先程も書いたように、ヤエコは家の中でも足元まで覆い隠すスカートと、手には義手が見えないように長い手袋をしているほど「見られたくない」という思いがありました。

しかし娘はその左腕右足が欠損している状態を多くの人に見せつけること、ヤエコの体をもした間取り図の家を各地に増やすことで精神的ダメージを与えようと思ったわけですね。

やがて「再生のつどい」は解体され、教祖であったヤエコは緋倉家に戻ることになりました。しかし元宗教関係者が大手企業の創業者一族の中にいるというのは世間体が良くないということもあり、反抗的であったミツヨともども他の家に飛ばされてしまうことになりました。

吉永

ミツコが中1のときに正彦の「お願い」を拒否した直後の話なので、

ミツコも”厄介払い”ということを理解していたようです。

そしてある時、ミツヨとヤエコの家に父・正彦が訪れ「おばあちゃんの義足を隠してくれ」というお願いをされます。トイレの作り的に、ヤエコの義足がなければ、階段から転げ落ちて亡くなってしまう可能性は大いにあり、義足を隠すことはいわば未必の故意であるともいえます。言ってみれば「ヤエコを殺してくれ」と頼む正彦の背後には、母の意思が見て取れました。

葛藤の末、ミツコは義足を隠すことを了承したものの、決行の日の前夜、ヤエコの部屋に忍び込んで義足を隠そうとしたのですが、自分をかわいがってくれたヤエコのことを考えて義足を隠すのはやめました。義足を隠していないので、祖母はいつものように歩けるはず。すなわち”事故”は起こらないはず。それでも”事故”は起こってしまいました。

吉永

シオリを決行日に家に招いたのは「怖かったから」です。

巻き込もうと思っていたわけではなく、ただ一人で背負いきれなかったから友達にそばにいてほしいということのようです。

この結末を当のミツコはこう振り返ります。

  1. 事故後落ち着いてから自分の部屋のクローゼットを見ると、そこにはヤエコの義足が入っていた。
  2. クローゼットの秘密扉の鍵はミツコのペンケースの中にあり、そこに入っていることを知っているのはミツコだけだった。
  3. だから「ヤエコの義足を隠さなかった」のはミツコの妄想であり、実際には義足を隠していたのだろう・・・

とのことです。つまりヤエコを間接的に殺したのはミツコであり、義足を隠したことでヤエコは階段から転げ落ち、その責任を友人のシオリになすりつけたと、ミツコは考えています。

吉永

というのがラストの概要でした。

ここまで読んでみて、ほんとにそうなのかなって思いました。

ミツコの話を聞いた雨穴さんが作中で何もコメントしないこともあったのですが、ここまで壮大なミステリーなのに、夢オチでしたで済まされているのはなんとなく違和感です。ミツコは罪の意識からそう思っているのかもしれませんが、私はミツコの考えとは別の人物が義足を隠したのだと思っています。

その人物こそが家のお手伝いさんMr.Xだと思ってます。少なくともミツコではないと思います。その根拠をお話します。

変な家2ラストの真犯人考察

私の考えをざっくりとお話します。

画策した人:ミツコの母(ヤエコの娘、正彦の妻)

義足をクローゼットに隠した犯人:お手伝いさんの誰か

ミツコの母の犯行動機:少年期の復讐を遂げるため

となります。私の考えをご覧ください。

事件前夜

まずはミツコの母は、少年期に経験した辛い経験から守ってくれなかった母ヤエコと、自身に反抗的な娘ミツコを毛嫌いしており、二人を厄介払いするために別の家に住まわせていました。この時点で、緋倉家の中では正彦を始め、誰も彼女に逆らえなかったと話しています。特に正彦は、かつての児童買春の事実を握られているため、最も従順にならざるを得なかったのです。

そして新たな家の作りはヤエコを殺害するために設計されていました。ヤエコの部屋を2階の中心部に配置し、1階から階段を上がるとすぐに右手にトイレがあり、引き戸となっています。つまり、右足が義足であるヤエコにとっては特に”事故”が起こりやすい間取りとなっていました。

ある日、ミツコの母はついに母ヤエコを殺害するため、夫の正彦に頼んでミツコのもとに向かわせ「ヤエコの義足を隠してほしい」と伝えました。正彦はその考えには否定的であったと考えられますが、妻の言うことには逆らえなかったのです。その考えを汲んでしまったミツコは葛藤の末、ヤエコの義足を隠すことに了承してしまいました。

ミツコの考えでは、この時ヤエコは正彦とミツコの会話を壁越しに聞いていたとされています。そして正彦とミツコが自分を守るために苦しんでいることを知り、自ら”事故”として命を絶ったのではないかと推測がなされています。

しかし事故前夜、ミツコはヤエコの部屋に忍び込んだものの、結局義足を隠さなかった、つまり何もせずに部屋を出たわけです。

なのに翌日、ヤエコは義足をつけていない状態で事故に遭い死亡。義足を隠していないはずなのに、ミツコしか知らないはずのクローゼットに収納されていました。

単なる夢オチではない

ここから先は私の考察となります。

結論から言うと、ミツコの話している「義足を隠さなかった」というのは本当だと思います。実際ミツコは義足を隠すことなく、そして部屋を出た。その後はミツコの推測通り、祖母も忖度の結果、義足を付けずに階段から転げ落ちて死亡しました。

このあたりから違和感を感じました。ミツコは「義足を隠さなかった」記憶があるのに、実際にヤエコは義足をつけずに階段から転落して死亡しました。だから自身の記憶と事実の辻褄を合わせようとして、自身の記憶が誤りだったことにしたのです。

私の考えでは、どちらも正しいのです。では吉永の考える真相はこうです。

真犯人X

まずミツコはヤエコの部屋に潜入したものの、何もせずに出ていきました。しかし翌朝、ヤエコは苦しむミツコと正彦のため、義足を付けずにトイレに向かい、自ら階段から転げ落ち死亡しました。この時点ではヤエコの部屋に義足が残されているはずですが、この義足をヤエコの部屋から持ち出した人物がいると考えています。

その人物こそが、ミツコの母の命を受けたお手伝いさんの誰か(以下Xとします)です。

元々ミツコの母は、自身に反抗的なミツコを毒殺しようとしたり、実家から遠ざけたりとなにかと嫌がらせをしており、ヤエコを殺害するとともに、その罪をミツコになすりつけようとしていたのではないでしょうか。

ヤエコが階段から落ちたのは早朝5時過ぎであり、その後1階に住み込んでいるお手伝いさんがそれに気づいて慌ただしくなったとのこと。この混乱に乗じて、Xはヤエコの部屋に侵入して義足を持ち出して隠したのではないでしょうか。そして警察の現場検証が済んだ後、しれっとミツコの部屋にあるクローゼットに隠したと考えています。

こうすることで、仮にミツコの部屋から義足が発見されればミツコのせいにされますし、いくら正彦に「お願い」されたと証言しても口頭のやり取りなので物証はないですし。こうすることでミツコの母はヤエコへの復讐も遂行できるし、憎たらしいミツコへの嫌がらせも完遂できるというわけです。

ただここまで考えても、大きな謎が残ります。

ミツコのクローゼットの鍵の在り処はミツコしか知らないはず

ここについても考察が済んでいるので、ご説明します。

ミツコのクローゼットの鍵について

私の考えでは、ヤエコの部屋から義足を持ち出し、ほとぼりが冷めてからミツコのクローゼットに隠したのはお手伝いさんのXだとしています。

ただミツコ本人が語っているように、クローゼットの鍵は机の引き出しにあるペンケースの中にあり、その場所を知っているのはミツコだけだったとされています。なのでXがその場所を知っているはずがないという疑問が生じました。

しかし、これは簡単なお話なんですよね。この家を作ったのはヒクラハウスであり、正彦とミツコの母も設計に携わっているはず。ここから現実的に2つの可能性が考えられます。

  1. クローゼットの隠し扉も正彦と母は把握している
  2. 元々ミツコに罪をなすりつけるつもりで合鍵を作成していた

と考えています。

クローゼットの鍵はミツコしか知らないはず、と語られていますが、そもそもこの家を作ったのはヒクラハウスであり、設計時点からヤエコを殺害することを想定していました。さらに建築のタイミングは、ミツコが正彦の「お願い」を拒否した直後であること。

このことから、母はヤエコだけではなくミツコに対しても復讐心が芽生え、ヤエコには生物学的な死を、ミツコには社会的な死を与えてやろうと画策していたのではないでしょうか。

とすると、そもそも設計段階から、良きタイミングで正彦にミツコに「お願い」をさせ、そしてヤエコを殺害すると同時にその罪をミツコになすりつけようとしていたと考えられます。だから隠し扉を設計し、そもそもそこに義足を隠してミツコのせいにしようとしていたと考えています。

つまり、建築段階からヤエコ殺害と、義足をミツコのクローゼットに隠すことは決められていたと考えています。

元々設計段階からクローゼットの鍵をXに手渡しており、決行日の直前に連絡をしていたと考えると辻褄が合うかと思います。

吉永

家族関係がもつれすぎて起こってしまった悲しい事件と言うべきでしょうか、ミツコは何も悪いことはしていないのに・・・

父・正彦の異常性癖と母の悲しい過去がもたらした結果、と考えています。

まとめ

長い考察をご覧いただきありがとうございます。

『変な家2』ラストで義足を隠した真犯人について考えてきました。再度まとめると以下のようになります。

画策した人:ミツコの母

 

義足を隠した犯人:お手伝いさんX

 

ミツコの母の動機:自分を守ってくれなかった母ヤエコへの復讐、及び娘ミツコへ罪を背負わせること

 

事件概要:正彦に依頼し、ミツコに「ヤエコの義足を隠すように」お願いをさせる。しかしミツコは義足を隠さずに部屋を出た。ヤエコはミツコと正彦への忖度の結果、義足をつけずにトイレに向かい、自ら階段を転げ落ちる。その後後処理の混乱に乗じて、ミツコの母の命を受けたお手伝いさんXがヤエコの部屋に侵入して義足を持ち出す。落ち着いた頃に、正彦からもらった合鍵を使い、ミツコのクローゼットに義足を隠す。

これが真相、と考えています。

元々は何が始まりなのか考えると分からなくなりますね。

  • お絹が梓馬清親と不倫関係に陥ったこと
  • 宇季の叔父叔母がお絹からヤエコを奪ったこと
  • ヤエコが結婚して娘を出産したこと
  • 置棟に送られたときに娘を守れなかったこと
  • 満を救うために右足を失ったこと
  • 緋倉正彦と出会ってしまったこと

何が始まりなのか、卵が先か鶏が先か的な話になるので答えはありません。しかし悲しい出来事が重なって令和のこの時代にまで続く因縁がミツコに降り掛かってしまったと考えると、やっぱり悲しいですね。。。

私の考察が合っていようが間違っていようが、ヤエコの死は事実です。どうか安らかに・・・

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