東郷家へ嫁いだ話ネタバレ5話です!5話では、東郷家の朝は新たな出会いと旧知の再認識で始まる。文は琴音との友情を深め、自らの過去と向き合う勇気を得る。一方、樹は復讐の道を歩む決意を固める。早速5話のネタバレを見ていきましょう!
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ネタバレ5話
部屋に駆け戻った文は混乱していた。
現影家の末裔が私?何かの勘違いか…もしも本当なら、東郷の今までの笑顔も言葉も全部嘘なのか…そういえば松方家に引き取られる前の記憶があまり…そう考えた途端何かが頭に浮かんだが、頭がズキッと痛み文はその場にしゃがみこんだ。
今のは何だったのか…一体自分は何を忘れているのか…その晩、文はあまり眠れなかった。
朝になると屋敷に人がたくさんおり、何やらにぎやかだ。
東郷の妹が帰宅したところだった。
文を見つけるなり駆け寄ってきた妹の琴音が文の手を取り、兄上の奥方だと一目でわかったと嬉しそうに話す。
文と同じ年の19歳、友達ができたみたいで嬉しいと琴音は興奮気味で話すと、途端にせき込み始めた。
皆が心配するが、琴音はいつもの事だと話す。
心配して東郷も駆け寄る。
琴音は昔から病気で、普段は病院で過ごしているが、お転婆な性格故、時々病院から抜け出してきて担当医が頭を抱えていると東郷は事情を話す。
うるさいけれど、悪い奴じゃないので仲良くしてやってくれと、文は頼まれた。
疎まれる存在の呪い子である文に対して本当に普通の人と同じように接して、そんな風に言ってくれる東郷の言葉を文は嬉しく感じていた。
例え何か利用価値を見出されたのだとしても呪い子の自分が役に立てるのなら…文は自分をかばってくれた東郷に昨日怪我がなくて本当によかったと思った。
「文…と呼んでも?」東郷が尋ねてきた。
夫婦になるのに「君」と呼ぶのはおかしいだろう…東郷は少し恥ずかしそうにしている。
外出するという東郷に、文は驚きながら返事をする。
「せっ世治様もご無理はなさらずに…」そう言って、文は間違えたかも…出しゃばりすぎた…そんな風に考えていると、東郷は「ああ」と、優しく微笑みかけてくれた。
正治の本音が違ったとしても、あの優しい声で名を呼んでもらえるのであれば、今はただここに居たいと文は感じていた。
琴音が文の事を手招きして呼んでいる。
体調を心配する文に対し、着物をあげるという。
あってもどうせ着れなくなると話す琴音が文に腕を見せると、そこに黒い斑点が見える。
「腐体病」といって身体の中心から病が広がっていくのだと琴音は説明する。
致死性はないけれど、琴音は身体が弱いうえに併発していて、また病院にすぐ戻るからもらってほしいと話す。
やっぱりもらえないと、文は突き返す。
私の体にも傷があると、文もたくさんのやけどの跡を見せる。
けれど、正治から治癒の天与が込められた薬をもらったことでとても綺麗になった。
だからきっと琴音様の病気を治す手立てもあるはずだと、文は力強く話し、何かできることがあれば何でも伝えてほしいと話した。
琴音は文の目にくまがあることに気付き、正治が何かしたのかと気に掛ける。
文は自分が色々考えてしまい、眠れなかったと話した。
琴音は兄上が結婚すると聞いてびっくりし、相手はどんな方なのかと聞いてみたという。
すると正治は「お前も会えばわかるよ。」すごく優しい目をしていたと話す。
「まるで昔の…あの頃の兄上に戻ったようだった」そう、嬉しそうに琴音は話して聞かせた。
あの頃…文には何の事だかわからない。
とにかくなんとも思わない人にあんな顔をしないから文が不安になることは何一つない!琴音に励まされた文は、兄妹似ていないと思ったけれど、この優しさは同じだと感じた。
文は琴音に現影家を知っているか聞いてみた。
琴音は知らなかったが、それなら今度三年に一度の祭があるから一緒に街へ出かけないかと文を誘う。街に行けば図書館があるから何かわかるかもしれない。文は自分が何者なのか、消えている記憶の正体を知りたいと感じていた。
樹が街を歩いていると百目鬼を見つけた。
「あの紙をもっとくれないか」
不気味に笑う百目鬼は「使いすぎると身体に…」と話すが、さえぎっていいからよこせと樹は言う。
「どうしても許せない奴がいる」
感想5話
この章では、文の自己探求の旅が新たな段階に入ります。
琴音との出会いは、文にとって新しい友情の始まりを告げると同時に、自らの過去について考えるきっかけを与えました。琴音の純粋さと強さは、文に大きな影響を与え、彼女の中に眠る勇気を呼び覚ます。
一方で、樹の復讐心は彼の道を暗く照らし出し、彼自身の未来に影を落としています。この二つの道は、物語の中で鮮やかに対比され、読者に深い印象を残します。
文と琴音の友情
琴音と文の間に生まれる友情は、この物語において明るい光を放ちます。二人の間には、互いの苦悩を理解し、支え合う強い絆が築かれていきます。
琴音が文に着物を贈ろうとするシーンや、文が琴音の病を治す希望を持つ様子は、彼女たちの間に芽生えた信頼と愛情の象徴です。琴音の存在は、文にとって自己受容と前向きな未来への一歩を踏み出す大きな力となります。
東郷家の秘密と文の過去
文が現影家の末裔である可能性についての示唆は、物語に新たな謎を投げかけます。文自身の失われた記憶とその背後にある真実は、彼女のアイデンティティと運命に大きな影響を与えることでしょう。
琴音の提案する祭への出かけは、文にとって自らのルーツを探る貴重な機会を提供します。この冒険は、文が自身の過去を受け入れ、新たな自己を発見する過程を描くことになります。
樹の復讐と百目鬼の謎
樹と百目鬼の関係は、物語に暗い影を落とす要素の一つです。樹が百目鬼から更なる懐紙を求めるシーンは、彼の復讐心がどれほど深く、危険なものであるかを示しています。
このやり取りは、樹がどのような計画を持っているのか、そしてその計画が東郷家と文にどのような影響を与えるのかについて、読者に強い興味を抱かせます。
まとめ
文と琴音の友情、文の自己発見の旅、そして樹の復讐計画という三つのストーリーラインは、この章を通じて見事に絡み合っています。各キャラクターの選択が、彼ら自身と周囲の人々の運命をどのように形作っていくのかが見ものです。
文の過去の謎を解き明かす旅は、彼女に新たな力を与え、物語に深みを加えています。読者は文と琴音の友情、そして文の成長の旅に大きな期待を寄せることでしょう。
4話 ⇔ 6話