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漫画「クズの正しい愛し方」をネタバレ解説
柏木玲美は、真面目で恋に臆病な22歳。社会人2年目として病院の受付に勤める彼女には、過去に忘れられない相手がいた。
有嶋穂高。
高校時代に一度だけ心と身体を重ねた、初恋であり、初体験の相手。だが彼は、誰にでも優しく、誰にでも手を伸ばす“クズ男”だった。彼の軽薄さに傷つき、自ら彼の元を去った玲美は、3年という月日を経て、偶然にも再会を果たす。
「久しぶり、玲美。変わってないな」
そう言って笑う彼に、玲美の心は静かにざわめいた。
変わっていないのは、彼の態度も同じだった。甘く誘うような視線と手つき、そして“身体の関係”だけが簡単に再開されてしまう。けれど、玲美は知っていた。穂高の言葉も態度も、本気の恋には程遠い。彼はきっと、また誰かの元へ行くのだと。
吉永

吉永

クズの正しい愛し方 主な登場人物は?
◆ 柏木 玲美(かしわぎ れいみ)
年齢:22歳/職業:病院受付
本作の主人公。真面目で恋愛に奥手な女性。
高校時代に一度だけ関係を持った相手・有嶋穂高のことを忘れられずにいたが、偶然の再会によって再び心を揺さぶられる。自分の気持ちを素直に言葉にするのが苦手で、恋愛からは逃げてしまいがち。
穂高とは身体の関係があるものの、本気の恋かどうかには確信が持てず、迷い続けている。
◆ 有嶋 穂高(ありしま ほだか)
年齢:玲美の同級生/職業:不明(社会人)
いわゆる“クズ系男子”。女慣れしていて、軽い言動が目立つモテ男。
高校時代に玲美と関係を持ち、それきりになっていたが、社会人になった玲美と再会してからは執拗にアプローチを開始。「玲美は俺のものだ」と強く言いながらも、本気の想いをぶつけるなど、ただのクズでは終わらない複雑な男。
過去の玲美との別れに未練を残しており、今度こそ向き合おうとする。
◆ 中村先生(なかむらせんせい)
職業:病院の内科医
玲美の職場の先輩。穏やかで誠実な性格。
玲美に好意を持ち、はっきりと告白するが、恋に臆病な彼女には「今は恋愛できない」と断られる。それでも玲美のことを大切に思い、そっと見守ろうとする好青年。
穂高とは対照的に、“安定した愛”を象徴する存在。
🌟登場人物構図
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🔺玲美を巡って、
✔ 軽薄そうで実は不器用な“元カレ”穂高
✔ 誠実で優しい“職場の先輩”中村先生
…という三角関係的な展開も、物語の大きな魅力です。
吉永
作者「こしの」さんとは?
「こしの」と呼ばれる漫画家は、正確には 越野 涼(こしの りょう) さんという作家名です。
🩺 プロフィール
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本名:越野 涼(こしの りょう)
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生年月日:1967年9月、新潟県三条市出身
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経歴:1987年に「モーニング」四季賞冬のコンテストで佳作を受賞。大学卒業後、広告代理店に勤務しながら投稿活動を継続。1994年に退職し、尾瀬あきら氏のアシスタントを経てプロデビュー
🏥 主な作品
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『Ns’あおい』(ナースあおい)
2004年から「週刊モーニング」で連載開始、全32巻の長期連載を務めた看護師・あおいの医療ドラマ-
医療現場の日常と人間ドラマを丁寧に描写。
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『町医者ジャンボ!!』
2011年から2015年に「週刊現代」で連載された医療漫画。 -
『Dr.アシュラ』
2015〜2016年にかけて連載された、医師が主人公の作品 -
その他:看護連載『HANA♪うた』や『新抗体物語』など、多数ネットや雑誌にて執筆中
🎨 作風の特徴
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リアルな医療描写
看護師や医師の日常をリアルかつ丁寧に描き、現場の苦悩や葛藤をともに体感できる。 -
医療と人間ドラマの融合
医療技術より人間関係や心理描写に焦点を当て、広い層に訴求するストーリーテリング。
📚 シーモアでの読める作品
シーモア(コミックシーモア)では、越野涼先生の作品が多数電子配信されています。たとえば、代表作『Ns’あおい』は32巻まで楽しめますし、最新の医療連載やネット連載作品も随時更新中です。シーモアで「こしの りょう」や「越野 涼」で検索してみると、様々な作品が見つかるでしょう
✅ まとめ
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こしの=越野涼(こしのりょう)、新潟出身のベテラン漫画家
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主に医療をテーマにした作品で、リアリティ重視の丁寧な描写が持ち味
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シーモアには『Ns’あおい』をはじめ多くの作品が電子配信中
クズの正しい愛し方 ネタバレあらすじはこちら
| 1話 | ||
第1話ネタバレ
病院の受付として働き始めて2年目――柏木玲美は、毎日を淡々と過ごしていた。笑顔を絶やさず、丁寧に業務をこなしながらも、心の奥底にはある感情が燻っている。それは、過去に自ら閉じ込めた“忘れられない記憶”の存在だった。
高校時代。
玲美には、誰にも言えない秘密があった。それは、クラスの人気者・有嶋穂高との一夜限りの関係。彼の軽い口調と優しげな笑顔に惹かれ、無防備に心と身体を許してしまった玲美。しかし、関係を持ったあと、彼から「俺のことどう思ってる?」と問われ、答えられなかった自分を責め、逃げるように彼との関係を断ち切った。
それから三年。
玲美の前に、突然穂高が現れる。
「やっぱ、玲美ってさ……変わんねぇな。」
軽い冗談まじりの言葉。それなのに、玲美の心は一気に乱されていく。再会したその夜、あっけなく身体を重ねてしまった自分に、自己嫌悪が襲いかかる。けれど、穂高はそれを当然のように受け止めていて、玲美はますます自分が“都合のいい女”になってしまった気がして、心を閉ざすしかなかった。
そんな中、玲美に告白してきたのは、職場の内科医・中村先生。穏やかで誠実、まるで理想の男性そのものだった。玲美も彼に安心感を抱きながら、しかし「恋愛をする気持ちになれない」と自ら拒んでしまう。理由は――やはり穂高の存在だった。
一方、穂高は玲美が他の男と親しくしている様子に、目に見えて苛立ちを見せる。
「俺のものなんだから、そんな簡単に他の奴に触られるなよ」
そう言って玲美の首筋に跡をつけ、まるで所有物のように扱う彼に、戸惑いと嬉しさが入り混じる。
だがその裏には、穂高なりの“本気”があった。
玲美に再び会えたこと、自分が今も彼女を好きだという気持ち。それを素直に伝えようとするたび、玲美は心を揺らす。けれど、彼女はまだあの頃と同じだった。好きだと口にすることが怖くて、自分の想いをごまかし続けてしまう。
「俺、玲美が好き。前とは違う、今は本気で。」
穂高の瞳が、真剣な色を宿していた。嘘のように見えて、でもどこか信じたくなる。玲美は、自分の中に眠っていた恋心がまだ生きていたことに気づく。
この関係は、恋なのか、それともただの執着か。
“クズ男”と“臆病な女”が再び出会い、ぶつかり、寄り添いながら、少しずつ本当の愛に近づいていく――
それは、不器用なふたりの、恋愛リハビリのような日々の始まりだった。
感想
「おい穂高、クズのくせに…ドキドキさせんじゃねぇ!」
まずタイトルに「クズ」と入ってる時点で、「はいはい、また女たらしでしょ?」って思うじゃないですか。実際、穂高くん、案の定チャラい。再会して即ベッド直行、付き合ってもないのにキスマーク、嫉妬も独占欲も全開!
「おい、それ“好きな女の前でやるムーブ”か?」って全読者が心の中でツッコむこと間違いなし。
なのに……なのに……
なぜかドキドキするんですよ。
穂高のくせに、たまに見せる真剣な顔がズルい。あれ反則。
なんだその「俺、マジなんだけど?」みたいな瞳は。
普段ヘラヘラしてるのに、決めるときだけ真面目になるとか、少女漫画界で一番危険なタイプじゃん!
そしてヒロインの玲美ちゃん。
まさに「真面目でちょっと臆病な子あるある」を地で行く感じ。過去の恋がトラウマで、自分の気持ちにブレーキかけまくり。
でもそのブレーキを片っ端からぶっ壊してくる穂高に、振り回されてる様子がもう…見てて「がんばれぇぇぇ!!」って叫びたくなる。
極めつけは中村先生。
完全に“まとも界の希望”。安心安全、恋愛界のJAF。
だけど安全すぎて、ちょっと物足りない…ごめん先生…。
🧡総じて言うなら…
これは「クズを更生させながら、自分も恋をリハビリする」物語。
胸キュンとイライラとニヤニヤが同時に押し寄せてきて、心が忙しい!
「クズがなぜか本気になる系男子」がお好きな方には全力でオススメです。
読了後、きっとこう思うはず。
👉「穂高、お前ほんとクズ。でも嫌いになれない…くそっ!」
吉永

クズの正しい愛し方 最終回の結末予想
吉永
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