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漫画「転生シンデレラはガラスの靴を履きたくない」をネタバレ解説
本作の主人公は、ブラック企業に勤め、心身ともにボロボロになったアラサーOLのエラ。ある日、婚活パーティーに向かう途中で階段から転落し、気づけばおとぎ話の「シンデレラ」の世界に転生してしまいます。
しかし、彼女は従来のシンデレラのようにただ王子に見初められてハッピーエンド……とはなりません。「ガラスの靴を履くこと=運命を受け入れること」に疑問を持ったエラは、魔法使いの元で修行をしたり、自分自身の意志で未来を切り開こうと奮闘します。そこには、陰謀や裏切り、そして本当の愛を見つけるための試練が待ち受けており、読み応えのある一作となっています。
吉永

吉永

転生シンデレラはガラスの靴を履きたくない 主な登場人物は?
◆ エラ(主人公/転生シンデレラ)
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現代ではブラック企業に勤めるアラサーOL。
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婚活パーティーの途中で事故に遭い、気づけば童話「シンデレラ」の世界に転生していた。
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典型的なお姫様気質ではなく、現実的で自立心の強い女性。
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魔法や運命に甘えるのではなく、自分の足で人生を歩むことを望んでいる。
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「ガラスの靴を履く=誰かに選ばれるだけの存在」になることを拒み、本当の幸せを探す。
◆ 王子(ルシアス)
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エラが転生した世界の王国の若き王子。
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容姿端麗・頭脳明晰だが、どこか陰を感じさせる人物。
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シンデレラに惹かれつつも、王族としての立場や国の事情を背負っている。
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表面上は優しく理想的だが、彼自身もまた「決められた運命」に疑問を抱いている。
◆ 魔法使い(ミラ)
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エラに魔法を授ける謎の存在。
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優雅な雰囲気と不思議な言動を併せ持ち、年齢や性別すら不明瞭。
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「ガラスの靴を履く覚悟があるか」と問うなど、何か試すような言動が目立つ。
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実は物語の裏側を知っているキーパーソン。
◆ 継母と義姉たち(名前不詳)
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転生後のエラが暮らす家族。
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原典と同様、シンデレラをこき使う存在として登場。
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物語の中盤以降、エラの覚醒によって立場が逆転する場面も。
吉永
作者「藤間麗」さんとは?
👩🎨 藤間麗とは?
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千葉県出身の日本の漫画家・イラストレーターで、血液型A型、生年月日は3月11日
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東京コミュニケーションアート専門学校を卒業後、2005年に『Cheese!増刊』9月号掲載の「ヘルプ me デンティスト」でデビュー
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少女漫画雑誌「Cheese!」やフラワーコミックスで活躍し、人気シリーズを多数手がけています
主な代表作
黎明のアルカナ(英題: Dawn of Arcana)
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2009年〜2013年に連載、全13巻の少女ファンタジー作品。
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王家の娘・ナカバと従者ロキとの葛藤と成長を描いた重厚なストーリーが支持されました
水神の生贄(日本語タイトル: 水神の生贄/Suijin no Hanayome)
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2015年から2019年にかけて連載された、異世界ファンタジー。人外の水神との婚姻が少女に与える運命を描いた作品
王の獣〜掩蔽のアルカナ〜(英題: O no Kemono)
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黎明のアルカナの世界観を引き継ぎ、2019年から連載開始。2025年2月までにマイクロ版全77巻が配信され、完結済み
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人間と亜人が対立する世界で、男装した獣人少女・藍月が弟の仇を討つために皇宮に潜入する物語。繊細かつ美麗な作画で高く評価され、シーモアの少女漫画ジャンルでも人気ランキング上位に入りました(評価約4.7/5、レビュー数多数)
藤間麗の魅力と特徴
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絵の美しさ:線が繊細で感情表現も豊かという評価が多く、「絵が綺麗」「繊細なタッチ」と絶賛されています
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重厚で緻密な世界観:異世界や貴族・王族を題材にした雄大な設定が魅力。恋愛だけでなく政治や種族対立も描かれるため読者を物語に引き込みます
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ストーリー性の高さ:復讐、成長、葛藤、報復といったドラマチックな展開が多く、本格ファンタジーとしての完成度が評価されています
シーモアでの展開
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*王の獣~掩蔽のアルカナ~*はコミックシーモアで非常に人気が高く、ランキング1位を獲得したこともある作品です
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黎明のアルカナ や 水神の生贄 なども配信されており、試し読みや購入が可能です
転生シンデレラはガラスの靴を履きたくない ネタバレあらすじはこちら
| 1話 | ||
第1話ネタバレ
ブラック企業に勤めるアラサーOL、エラは、毎日すり減るような生活を送っていた。上司の理不尽な叱責、残業続きの夜、冷めたインスタントコーヒーと、擦り切れたヒール。夢も希望も、とうに置き忘れていた。
そんなある日、婚活パーティーに向かう途中の駅の階段で足を滑らせたエラは、宙に浮いた一瞬ののち、眩しい光に包まれ——気がつけば、そこは見知らぬ森の中だった。
身体は若返り、周囲の人々は彼女を「シンデレラ」と呼ぶ。豪奢なドレス、意地悪な継母と姉たち、舞踏会への招待状。そして「ガラスの靴を履いた者が王子の妃になる」という、童話そのままの世界が広がっていた。
だが、エラは思う。
——本当に、それで幸せになれるの?
転生しても、誰かに選ばれるのを待つだけの人生なんて、もうたくさんだった。
そんな折、彼女の前に現れたのは、美しくも冷ややかな瞳をした魔法使い・ミラ。
「おまえに、王子と結ばれる資格があるのか——試してみるかい?」
魔法の修行、過去の記憶、そして王子との奇妙な出会い。エラは「シンデレラ」という名を背負いながらも、自らの手で未来を選ぶために動き出す。
王子・ルシアスは、初対面の彼女にどこか懐かしさを覚え、次第に惹かれていく。しかし、彼もまた王族としての重責と、国の未来を賭けた選択に悩んでいた。
「これは運命? それともただの物語の再演?」
やがて明かされる“ガラスの靴”に隠された真実。エラが最後に選んだのは、運命に従うことではなく、「自分の足で歩いていく」ことだった——。
感想
まず第一声として言いたいのは……
**このシンデレラ、従来の”お姫様像”ぶっ壊してくる!!**です。
え、転生してお姫様になれるんだから、玉の輿コースまっしぐらじゃないの?って思ったら、なんと主人公・エラさん、ガラスの靴に拒絶反応。
「そんなもん履いたら靴ずれするでしょ!」って顔で、運命のシンボルを一蹴してきます。さすが元ブラック企業OL、現実を見ている。
しかもこのエラさん、ただのツンデレじゃないんです。「王子に愛されたい」より「自分の人生をちゃんと歩きたい」が先にくる。わかる、わかるよその気持ち! 選ばれるのを待つんじゃなくて、自分で選ぶってすごくかっこいい。
そして王子・ルシアス。こっちはこっちで「完璧な王子」ってより、「自分の意思を持て余してるちょっと病み気味王子」。でもそのギャップが逆に良い。しかもちゃんとエラの言葉に耳を傾けてくれる姿勢、好感度爆上がりです。
そして極めつけは魔法使い・ミラ。
この人(?)、何者!? 中性的で掴みどころないのに、的を射たことしか言わないし、やたらと意味深なことを言ってくる。良い感じに物語を引っ掻き回してくれて最高でした。
吉永

転生シンデレラはガラスの靴を履きたくない 最終回の結末予想
読み切り作品ではありますが、もしこれが連載作品だった場合の最終回の結末予想を、丁寧に物語の流れに沿って考察します。
🏰 最終回の結末予想:
「運命」ではなく「意志」でつながる未来へ──。
🔮 予想されるクライマックス
物語の終盤、エラはついに舞踏会の日を迎えます。
彼女の前には、かの有名な「ガラスの靴」が差し出され、魔法使いミラの言葉が再び蘇る。
「この靴を履くということは、“選ばれる人生”を受け入れるということだ。」
しかしエラは迷います。
このまま王子に選ばれることで、華やかな未来が約束されるかもしれない。けれど、それはまた「誰かに与えられた幸せ」でしかない。
そんな葛藤の中で彼女は、ガラスの靴を手に取るのではなく——自ら砕くという大胆な行動に出るのです。
👑 王子・ルシアスの選択
エラのその行動に、一瞬ざわめく会場。しかし王子・ルシアスは、それを咎めるどころか静かに歩み寄り、こう言います。
「君が履くべきは、誰かに選ばれた靴じゃない。
君が自分で選んだ靴だと思っていた。」
その言葉に、エラは涙ぐみながら頷きます。
互いに“与えられた役割”ではなく、“自分の意思”で惹かれ合ったことを確認し、ふたりはあらためて歩み寄るのです。
🌙 ミラの最後のひと言
物語のラスト、舞踏会が終わった夜、ミラがそっとエラに言います。
「おまえなら、どんな世界でも自分の足で歩いていけるさ。」
その言葉とともに、ミラは霧のように姿を消します。
魔法の時間は終わり、でも、エラの人生はこれからが本番。
🎀 エピローグ
ラストシーンでは、エラとルシアスがふたりで街を歩く姿が描かれます。
ドレスも王子の制服も脱ぎ捨てて、まるで普通の恋人のように。
そこにはガラスの靴も、魔法もありません。
けれど、エラの表情は今まででいちばん穏やかで、幸せそうでした。
そして、彼女の足元には──
自分で選んだ、歩きやすくて丈夫な靴。
📝 総括:この結末が語るもの
この物語のテーマは「誰かに選ばれるのではなく、自分の足で人生を選ぶこと」。
そのメッセージが最終回にしっかりと結実し、王子との恋愛も「依存」ではなく「対等な絆」として描かれれば、読後感はすっきりと心地よいものになるでしょう。
吉永
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