◆第1話の導入|主人公が見つけた「深夜の見回りバイト」
物語は、主人公の青年・**ユウタ(仮名)**が、掲示板で「深夜の簡単な見回りバイト」を見つけるところから始まります。
-
深夜0時〜4時
-
某小学校の校舎を見回るだけ
-
時給は破格の 3,000円
「めちゃくちゃ楽そうだし、短時間で高時給!」
とユウタは喜び、そのまま応募。
あっさり採用され、当日夜に小学校へ向かいます。
しかし、バイト前に依頼主から渡されたメモには、**不気味すぎる“注意事項”**が書かれていました。
◆◆不気味な注意事項
メモに書かれていたのは、たった3つのルール。
-
絶対に音楽室には入らないこと
-
廊下で子どもの声がしても無視すること
-
誰かを見かけても、絶対に“名前を呼ばないこと”
いかにも怪しすぎるルール。
ユウタは「肝試しみたいだな」と軽く流しますが、ここが後半の恐怖に直結します。
◆深夜の校舎を見回るユウタ|静寂の中で起きる異変
時刻は0時。
鍵を預かり、ユウタは懐中電灯だけを頼りに見回りを開始。
最初は本当に何も起こらず、
「楽勝すぎる…余裕で稼げるじゃん」
と油断するユウタ。
しかし、校舎の奥へ進むにつれ異変が始まります。
◆◆廊下の奥から「子どもの笑い声」
シーンとした廊下の奥から、
クスクス…クスクス…
と、かすかに子どもの笑い声。
深夜の無人の小学校で、こんな音が聞こえるはずがない。
ユウタは注意事項②を思い出しますが…
「さすがに、本当に子どもが残ってたらヤバいし…確認だけ」
と、好奇心から足を向けてしまいます。
ここが最初の“アウト”の一歩。
◆音楽室のドアが、勝手に開く
子どもの声を追って廊下を進むと、
不気味なほど静かな音楽室前に到着。
すると、
ユウタが近づいた瞬間、
ギィ……
と、音楽室のドアが“自然に”開きます。
注意事項①
「絶対に音楽室に入らないこと」
ユウタはゾッとしますが、光を当てると中は真っ暗で誰もいない。
しかし、部屋の奥から何かの気配を感じ、慌ててその場を離れようとします。
◆◆“誰か”が廊下の奥に立っていた
音楽室から離れようとしたその時、
廊下の奥に
シルエットだけの人物
が立っています。
暗くて顔は見えない。
ただ、こちらをじっと見つめている。
ユウタは恐怖で固まりますが、
相手がゆっくりと近づいてくる。
ザッ…ザッ…ザッ…
必死に懐中電灯を向けると、
そこに立っていたのは――
小学校の制服を着た“子ども”のような影。
しかし、顔は黒く塗りつぶしたように見えない。
◆◆名前を呼んではいけない理由
ユウタは条件反射で
「お、お前……」と声を漏らす。
そう、注意事項③。
“誰かを見ても名前を呼ぶな”
この世界では、
“認識した瞬間に取り込まれる”
という怪異パターンが多いのですが、
ユウタはもう一歩で名前を言いかけてしまいます。
その瞬間、影の“子ども”が口を裂くように開き、
「ねぇ…ユウタくん」
と逆に名前を呼んできます。
ユウタは一気に背筋が凍り、
逃げるように走り出します。
◆校舎全体が「出口へ誘導しない」
逃げても逃げても出口が見つからない。
さっき通ったはずの廊下が消えている。
音楽室が別の位置に移動している。
校舎そのものが、
ユウタを閉じ込めようとしているように感じられる。
背後では、
“子ども”の影が一定の距離でついてくる。
◆脱出の鍵は「最初の注意事項」
走り回るうちに、
ユウタは依頼主の言葉を思い出します。
「とにかく、ルールを破らなければ安全」
すでに破りかけたものの、
音楽室だけは絶対に入っていない。
そこでユウタは気づきます。
音楽室を避けて進めば、出口の方向に道が戻るのでは?
賭けに出て、
音楽室とは反対側へ一直線に走ると、
ようやく昇降口の光が見えてきます。
◆最後の瞬間、背後にいたもの
出口の扉を開けた瞬間、
背後から、子どもの“何か”の声が聞こえます。
「どこいくの? また遊ぼうよ…」
振り返らず、一気に外へ飛び出すユウタ。
校庭に出た瞬間、声がスッと消える。
振り返ると、
さっきまで異様だった校舎が、
ただの真っ暗な小学校に戻っていました。
◆翌朝、依頼主の言葉に戦慄する
翌朝、バイト代をもらいに行くと、
依頼主は淡々と言います。
「無事に帰れたならよかった。
音楽室だけは、本当にダメなんですよ。
あそこだけは、私たちでも入れないんです。」
つまり、
依頼主自身も音楽室の“中身”を知らない。
この言葉が、
物語に不気味な余韻を残します。
◆第1話まとめ|“変なバイトシリーズ”を象徴する最恐初回
第1話「深夜の見回りバイト」は、
ルール系ホラーとして非常に完成度が高い導入回です。
-
バイト内容は簡単なのにルールが不気味
-
校舎内での“子どもの声”の伏線
-
音楽室の謎
-
名前を呼ぶと危ない理由
-
校舎そのものが敵にまわる恐怖
-
最後まで正体を語らない余韻
シリーズのコンセプト
「安い労力、高い報酬。しかし絶対に安全ではない」
を読者に強く印象づける回と言えます。
吉永
最後まで目が離せない、謎が謎を呼ぶミステリー漫画、ぜひチェックしてみてください!