ホタルの嫁入りのネタバレ1話です!1話では明治時代、名門貴族桐ヶ谷家長女の紗都子が誘拐されてしまった。牢に入れられた紗都子の前に殺し屋の後藤が現れた。貴族令嬢と殺し屋、絶対に交わることのなかった2人の出会いにより、運命が変わっていく・・・。早速1話のネタバレを見ていきましょう!
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ホタルの嫁入りネタバレ1話
桐ケ谷紗都子
女は家の財産であり、交換や贈与の対象。結婚に意志など持ってはいけない
そう教えられてきたものの、その女性は自分の意志で婚姻の相手を選び、幸せに生涯を終えた・・・
明治時代、裕福な家庭に生まれた紗都子が家の中を歩いていると、その美貌に庭師たちが思わず振り返る。そこに妹の美和子が駆け寄り、紗都子が縁談を断った件を話しだした。しかし紗都子は「父が縁談を断った」と答え、美和子は相手の波多野が有名な貴族であることでそれを断った理由が気になっていた。
心臓病
しかし紗都子は「父が望む相手と結婚することが目標」だと言い切り、自分の意志はそこにはなかった。波多野との縁談は当初美和子に来ていたのだが、それを横取りされたと考えて悪態をつくが、紗都子はあくまで自分の意志はなかった。しかし美和子は紗都子の心臓病の様子をなじり、さらに紗都子の部屋で見つけた”遺書”の話を始めた。
- 自分の亡骸は解剖や研究に使って欲しい
- 医学の進歩に貢献したい
- 葬儀は慎ましやかなもので十分
紗都子は臆することもなく、波多野との縁談は波多野家の総意であり、見た目だけではなく総合的な品格を考慮したものだと告げ、美和子にはそれがなかっただけとつっぱねた。そして言い負かされた美和子は真っ赤な顔でその場を立ち去った。しばらくして義母が紗都子を睨んでいるのを見つけ、気まずい気持ちで父の部屋に向かっていった。
- 紗都子の実の母は幼いころに死亡しており今の母と再婚
- その母と父の間に生まれたのが美和子
- 出会いの場である学校に通う紗都子を美和子は妬んでいるのでは
- 義母は紗都子のことを邪魔者だと思っている
そして父の部屋に向かうと、美和子との喧嘩の話を既に知っていた。そして新たな縁談の話を持ってきたが、紗都子は心臓のことを言わずに結婚するのは嫌だと答えるが、父は「私はどうしてもお前の幸せを望んでしまうんだよ」と優しく笑った。そして医者に言われた余命のことは信じず、病気の完治を願っていた。
嬉しい、しかし確かに心臓病はある。そんな女を娶ろうなんて男はいるはずもない。
誘拐
その後紗都子は従者の康太郎をお供に街に繰り出し、康太郎は頼まれていたお使いに行くために一瞬紗都子から離れていった。紗都子は花瓶に目をやり、幸せな結婚を考えていると・・・
ガラの悪い男たちに囲まれていた。6月27日午後5時、紗都子は誘拐されてしまった。
そして座敷牢に入れられ、両手足を縛られた紗都子を眺める男たちの目を見て、これから自分に起こる最悪な未来が浮かんできた。男の1人が「後藤は?」と言うと、血まみれの着物に身を包んだ男が牢の前に現れ、会話の内容から男が手練の殺し屋であることが理解できた。
後藤
そして「この女、殺ってくれねえか?」と頼まれている光景を見て、紗都子の心臓は高鳴った。依頼主からの注文により、すぐには殺さず、9時に殺すように言われているらしい。殺し屋はそれを了承し、リーダー格の男は「くれぐれも犯さないように」と周りの男たちに言いつけてその場を去って行った。
殺し屋は血を洗い流し、再度紗都子の前に現れて笑顔を作った。おにぎりを食べながら牢の扉を開け「綺麗な女だなあ」と笑うが、紗都子にはその目の奥が見ているものが分からずに恐怖心を感じていた。紗都子は「ここから出してください!」と頼むが断られてしまった。
時間を尋ねても教えてくれない。助かる方法を聞くと「より高い報酬があれば」と言い残して牢を去って行った。紗都子は通りに出れば助かると考え、家に帰ったら金を払うと申し出るがこれも断られてしまった。そしてそこに部下の男たちが現れ、紗都子を襲いに現れた。
紗都子はこれまで守り続けてきた貞操を失う悲しみより、自分の幸せを願ってくれた父に対する罪悪感で涙が溢れてきた。そして見上げた天井の片隅に殺し屋の笑顔が見えた。直後、殺し屋は紗都子を抑える男の腕を切り落とし、続けて足を切り落とし、その光景を見た紗都子は殺し屋を雇うために”自分が提供できるもの”を考えた。
そして「私たち結婚しましょう!」と両腕を縛られたまま叫んだ・・・
ホタルの嫁入り考察1話
1話から引き込まれる内容でしたね〜!
個人的にあまり少女漫画は読まないんですが、面白くて一気に見てしまいました。説明文にもあるように、貴族令嬢の紗都子と殺し屋という、普通に生きていれば絶対に会うことがない人種同士が結婚するかもしれないなんて、面白いですね!
紗都子の心臓病
まずは紗都子について確認です。
名門桐ヶ谷家の長女であり、幼い頃に母と死別。その後父の再婚の後、生まれた妹の美和子と母の4人で暮らしています。しかし義母からは「紗都子が美和子の婚姻の邪魔をしている」と難癖をつけられて嫌われています。その感じを美和子も継承しており、紗都子の味方は唯一父だけでした。
そして心臓病を患っており、医師からも余命宣告をされているほどの状況です。紗都子も自分は死ぬと考えていますが、1話冒頭にて手紙を読んでいる老婆が紗都子だとすると、紗都子はその年まで生きることができたということになります。
これも個人的な話ですが、クライマックスの1シーンを1話冒頭に持ってくるやり方がめっちゃ好きなんですよね。最後が分かってるとしても1話ではこんな感じですし、どのようにそこに行き着くのかを楽しみながら読むのってなんだか好きなんですよね。さらに冒頭の手紙の最後には「私はとても幸せでした」と書かれていたこともあり、ハッピーエンドになるようですが、現状全くそんな感じには見えません(笑)
今後の展開が楽しみです。
誘拐の依頼主の正体
そしてそんな紗都子はある日誘拐されてしまいました。
誘拐犯のリーダー的な男が「依頼主」の存在をほのめかしていましたので、当然紗都子を誘拐するように指示を出した存在がいるはずです。これが誰なのか、今の所知る由もありませんが、パッと思いつくのは・・・美和子、もしくは義母ですよね。
紗都子を恨んでいる、消えて欲しいと思っている存在は美和子と美和子の母です。美和子の母は紗都子の実の母ではありませんし、波多野家から美和子に来ていた縁談も紗都子に取られたと考えており、紗都子のせいで美和子が結婚できないと被害妄想が激しいタイプのBBAなので、殺し屋を雇って闇に葬ろうと画策する可能性もあります。
何しろ明治時代ですし、そんなことがあってもおかしくないような気もしています。仮に紗都子がいなくなれば、これまで桐ヶ谷家に来ていた縁談はすべて美和子に向けたものになり、結果的に美和子がハッピーになれると考えているのかもしれません。とはいえ紗都子が言っていたように、美和子は容姿以外はダメなので、あの人間性を好む貴族がいるかどうかは不明ですけどね。
とはいえそんなアホな方々だからこそ殺し屋を雇うという行動に出た可能性もありますね〜。現状だとやはり美和子の母が黒幕っぽいですが、そんな安直なわけないですよね(笑)
殺し屋・後藤
そして現れた殺し屋の後藤ですが、まったくもって正体は不明です(笑)
初登場時には着物も顔面も誰かの返り血で染まっており、洗い流すこともなくそのままの状態で登場した辺り既にイカれています。誘拐チームが11日間かかった相手を1日で始末したというかなりの手練のようですが、見た目はかなり若く、幼い頃から闇の世界で生きてきた的な存在のようです。
彼は誘拐犯たちにより「紗都子を殺す」ように依頼を受け、それを了承しているので完全に敵・・・と思いきや、「報酬くれれば寝返るよ♡」的な事を言っているので実際には金で動く傭兵的な存在なのでしょう。
ちょっと気になったんですが、誘拐犯たちはわざわざ後藤に頼まずに自分らで殺ったらいいんじゃね?と思いました。
なんでわざわざ依頼料を払って殺させるのだろうか、と気になりました。目の前にいるターゲットは両手足を縛られているので逃げることも出来ないはずですし、殺ろうと思えばいつでもできるはずですよね。このことから「自分たちの手を汚したくない」という思考が浮かびました。あくまで実行犯は後藤に押し付けて、万が一の場合に備えているのかしらと思いました。
まあ誘拐している時点で同じなんですけどね(笑)後藤も後藤で意味わからない部分は多いですが、意外にも話が通じそうな部分もあるのでなんとか仲間(夫)にできれば逃げることもできるかもしれませんね。
というわけで『ホタルの嫁入り』、1話からかなり面白く考察の余地が多分に存在する面白い作品です。コミックシーモアで会員登録なしで今すぐに読めますのでぜひ読んでみてください〜。2023年上半期期待する作品ランキング(管理人の主観)でもトップです!
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