ホタルの嫁入りのネタバレ3話です!3話では、ひとまず追手を振り払って宿に到着した後藤と紗都子。紗都子は後藤を「逃げるための道具」として利用する気だったが、後藤は真剣に結婚するつもりでいるらしい。互いに腹の中が見えないまま、2人は共に風呂場に向かっていく・・・。早速3話のネタバレを見ていきましょう!
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ホタルの嫁入りネタバレ3話
依頼主の正体
紗都子の手を握る後藤は嘘を言っているようには見えなかった。紗都子は後藤の手を振り払い、改めて後藤の真意を考えるが結局わからなかった。そして後藤は追手がしつこいことを知っており、ここから離れるように促すが、紗都子は自分の命を狙った犯人を尋ねた。しかし後藤は依頼されただけなので依頼主の正体までは知らなかった。
紗都子の脳内には美和子と美和子の母が浮かんだが、後藤には「分からない」と答えた。そして後藤はここから逃げるか、敵のアジトに向かって全員殺そうかというイカれた提案をしてきたが、紗都子はそれを拒否、警察に向かおうと説得した。しかし後藤は犯人の周到さから紗都子の家も割れているから家も安全ではないと答え、2人で駆け落ちしようと提案してきた。
一緒に風呂
その時紗都子の心臓が痛んだ。そして後藤は「今日はこの辺の宿に泊まろう」と言い出した。後藤には作戦があり、その内容を話すためにも落ち着ける場所が必要であり、敵のテリトリーで頼れるのは後藤だけだった。後藤の言うままに宿をとり、案内された部屋に到着すると、後藤は・・・
一緒に湯に浸かりに行こうか
と提案してきた。しかし紗都子は断ったが、結局一緒に風呂に向かうことになった・・・
そこで後藤は手を広げて湯に浸かるが、紗都子はさすがに浴槽の奥で隠れていた。もちろん着物を着たままで。しかし紗都子は後藤がいないと不安なので側を離れることは出来なかった。紗都子が複雑な気持ちでいると後藤は「背中流してよ」と頼んできた。もちろん断ったが、成り行き上命を救われたこともあり、腰に手ぬぐいを巻かせて背中を流すことになった。
紗都子は背中を流しながら、後藤の背中に大量の切り傷があることを感じていた。やがて交代となり、後藤が紗都子の手を洗い始めると、紗都子は初めての経験で妙な緊張感に包まれていた。
余命
どれくらい生きられるの?
デリカシーのない質問に対し、紗都子は「医者には大人になるまでは生きられない」と言われていることを告げながらも後藤の無神経さに腹が立っていた。しかし病気のことを家族以外に話したのは初めてであることから特別な感情が・・・湧き上がりそうになったものの、実際に結婚するわけではない、今だけのお遊びに過ぎないと頭を切り替えた。
そして紗都子の髪を洗いながら、後藤は意外な事を話しだした。
- 結婚したら毎日紗都子の髪を洗いたい
- 紗都子は俺の汚れた着物を洗って欲しい
- そんな紗都子の手を握りベタベタしながら寝たい
それを「幸せ」だと言い切り、改めて紗都子の意志を確認するが、紗都子は「私たちの意志は通らない」「父が許してくれるはずがない」と語気を強めた。しかし後藤は他人の許可など関係ないとあくまで結婚するつもりらしく、それが叶わないならば「死のうかな」と言い出した。
メンヘラ
後藤は結婚の話を出してから「俺が死ぬのいや?」など、自分への愛を確認するかのような質問をぶつけてくるので、紗都子は後藤が喜ぶような返事をしようと心がけた。そして紗都子の思ったとおり、後藤は機嫌を良くして紗都子を抱きしめてくれた。そこで紗都子は先程の質問「俺が死ぬのいや?」に対しての返答を告げた。
- 死にたければどうぞご勝手に
- 紗都子はどうせ心臓病ですぐに死ぬから後藤を幸せにできない
- それでも死ぬならば、後藤の心臓を私に譲ってほしい
そうして後藤はしばし口ごもった・・・
ホタルの嫁入り考察3話
後藤のメンヘラ
「死のうかな」「俺が死ぬのいや?」などのセリフが示すように、後藤は完全なるメンヘラであることが明らかになりました。
これらの言葉は現代であれば「心配して欲しい」「かまって欲しい」と意訳できるメンヘラ用語であり、いわゆる構ってちゃんに分類されるため一般人は使用を推奨されていません。しかし時は明治時代、そして後藤は殺し屋をしているため、後藤の命を狙う人物も多く存在するはず。
となれば後藤も近いうちに死亡する確率が高いというのも事実ですので、ヘラっているだけなのかどうか難しいところです。しかし16歳の紗都子にも「こいつメンヘラだな」と見破られている辺り面白いですね(笑)紗都子が鋭いのか後藤が幼いのか、いずれにせよちょっと笑いました。
しかし後藤もおそらく愛に飢えた人生だったはず。かなり重めの愛かもしれませんが、おそらく超絶大事にしてくれることは間違いないでしょう・・・
依頼主の正体
そして気になるのは、やはり紗都子の誘拐、暗殺を依頼した黒幕の正体です。後藤も言ってみれば単なる鉄砲玉なので詳細は知らないようですが、確実に黒幕は存在します。そして紗都子も私と同じく「美和子と美和子の母」が頭に浮かんでいました。しかし「さすがにそんなことないよね・・・」と私と同じく黒幕候補から消去していました。
しかし現状犯人候補として浮かぶのはそこくらいですよね。紗都子がいなくなって得をするのは美和子と美和子の母くらいなものです。ノックスの十戒にも「犯人は、物語の当初に登場していなければならない。」とありますので、これに従う限り美和子、美和子の母、そして紗都子の父、庭師、そして桐ケ谷家の従者・康太郎に絞られます。(cf.ノックスの十戒wikiより引用)
この中で紗都子が消えて得をするのはやはり美和子と美和子の母だけなのかな〜と思います。ただ『ホタルの嫁入り』は探偵モノではないので必ずしもノックスに従う必要はありません。あえて破ってくる可能性も大いにありますので、黒幕の正体考察も兼ねながら進めていこうと思います。