めちゃコミで大人気漫画、『各位、私のことはお構いなく』に登場するフラッシュモブを使ったプロポーズについて、愛海は隆との関係をかねてから葛藤していました。37歳女子の愛海が15年付き合っていた隆のプロポーズを断ってしまった理由が気になったので、今回は調べてみました!
各位、私のことはお構いなくのフラッシュモブとは
結論から言うと、『各位、私のことはお構いなく』のフラッシュモブとは、智子の同僚である愛海が、パートナーである隆にフラッシュモブでプロポーズをされたことがありました。隆を含めて、誰もが最高の形でのエンディングを確信していたのですが、愛海は断ってしまいました・・・
そこに至るまでの経緯を解説します!
愛海の結婚観
まず愛海の年齢は37歳、15年付き合っている彼氏である隆とは同棲?しているような描写があるので、事実上結婚しているのと大差はないように感じます。さらに左手の薬指は指輪をつけているのですが、それでも結婚はしてません。
15年前、隆と付き合うときにも結婚はしないと断言しており、もし結婚の話になったら別れるとまで告げた上で交際がスタートしたんですよね。
カンナ
そもそも愛海が結婚していない理由が気になりますね。
ここは後ほど解説します!
そして毎回女子会にて、「愛海のために言ってあげてるのに」という名目で結婚するよう勧められ、促され、強要されることを内心疎ましく感じていました。言ってみれば愛海は「37歳女子は結婚していなければならない」という社会の目にさらされ続けているんですね〜
フラッシュモブを嫌悪
そんなある日、愛海はフラッシュモブでプロポーズしたという記事を目にし、それを見て「最悪」と感じていました。
愛海的にはプロポーズされるだけでも嫌なのに、さらに衆目にさらされつつ、断れない状態でプロポーズされることを嫌がるのはなんとなく分かりますね。かなり陽キャなプロポーズ方法かと思いますが、結婚したくない愛海にとっては最悪の行為なんですよね。
誕生日にプロポーズされる
そして愛海の誕生日に隆にピザ屋に誘われ、その店で隆にサプライズでプロポーズされてしまうという悲劇が起こりました。
いわゆる”普通”の人は嬉しいんでしょうが、愛海にとっては最悪の出来事となってしまいました。誰もが隆のプロポーズを知り、成功を祈って踊って歌い、そして内密に撮影されていた隆へのインタビュー映像が流され、曲が止まった後、愛海の前にひざまづいて指輪を差し出した結果・・・
愛海は一目散に家に帰ってしまいました。
カンナ
そもそもなんで愛海は結婚したくないんですかね?
一般的に考えて、愛海の状況を考えるとプロポーズを受けるのが普通な気がします。
そもそもなんで愛海はそこまで結婚したくないんでしょうか?
その本心を解説していこうと思います!
愛海が結婚したくない理由
結論を言うと、愛海は結婚に夢を抱いていないから、だから結婚をしたくないんです。
愛海の家庭
幼少期に愛海の父は浮気をして、それに激怒した母との喧嘩が絶えず、そんな家庭に育った愛海は今でもその光景が頭に浮かび、結婚=幸せというイメージが持てないんです。だからこそ37歳になった今でも結婚したくないという価値観を持ち続けているんです。
とはいえ、社会的に37歳で結婚していない女性は問題ありとみなされることも理解しており、そんな中で葛藤した結果が彼氏はいるけど結婚はしないという、見ようによっては中途半端な今の状態なんです。
愛海にとって現在の状況はちょうどいいものであり、だからこそ隆のプロポーズはその状況を壊すもの。それで愛海は我慢ができずにフラッシュモブで湧く料理屋から逃げるように帰ってしまったんですね。
カンナ
愛海の状況は一般的ではないですが、人それぞれ状況も考えも違います。
ある種”普通”ではない愛海の現状ですが、愛海は今の状況がベストだったのかもしれませんね。
指輪をつけている理由
結婚していない愛海が、左手の薬指に指輪をつけている理由は、愛海によると「魔除け」だそうです。
世間一般の考えを熟知している愛海は「37歳女性が結婚していない」状況が社会に受け入れられないことをよく理解しています。だから結婚していないことが知れる度、毎回既婚女子たちからは「愛海のために言うけど」という枕詞を始まりの合図として、延々と”ありがたいアドバイス”をされていました。
愛海の価値観を理解せず、”普通”を押し付けられる状況に辟易していた愛海はそれを避けるため、指輪をつけることで”普通”を纏っていたわけです。こうすることで普通を強要されることもなく、そして愛海自身もマジョリティの一員になれた安心感を感じられていたのかと推測します。
愛海にとって指輪はアンチ普通であることを隠すため、そして不安定な現状、自身の精神を保つための”魔除け”だったと思います!
カンナ
要するに、「私は結婚してる37歳の普通の女子です!」とアピールするための道具ってことですね。
誰も聞いてこなくとも、自身で普通ではないことを分かっているからこその行為だと思います。
愛海も見えない”社会”に苦しめられていたんですね!
初瀬はるとの出会い
このように愛海も”普通”を知り、自身がそこに属していないことに不安を抱えていたわけです。
自分の価値観で自分の道を歩んでいるだけで、普通な人々は好奇の目を向けてくる。愛海は自分の考えを大事にしている一方で、不安も相当に強いんでしょうね。その証拠が指輪というわけなんですよ。
そんな愛海は初瀬はるに成り行きですべてを打ち明け、自分の考えを優先した結果、隆とは破断、37歳にして独り身となったのでした。
これも”普通”に考えれば相当にやばいことなんでしょう。37歳独身女の需要が限定的であることも理解したうえで、隆と別れることを決意しました。多少なりともはるの影響があったのかもしれませんね!
まとめ
結局のところ、隆の愛海へのフラッシュモブプロポーズは失敗に終わり、やはり結婚がしたかった隆には振られてしまいました。でもそれはそれでいい、というのが愛海の本意だと思います!
”普通”に従うか、それとも自身の価値観を優先するか、それは本人次第です。37歳女は結婚しているのが普通、でも愛海は智子同様に後者を選びました。それはそれでいいと私も思います!
かつての愛海は一足先に世間から解放された智子を見てある種の羨望を感じ、自分もしがらみから自由になりたいけどなれない、そんなもやもやをぶつけていたんです。でも最終的には智子と同じく自分の価値観を大事に生きていく決断をしました!今後も”普通”との戦いは続くと思いますが、応援してます!