ホタルの嫁入りのネタバレ12話です!12話では、薪を取りに向かったところで小屋に閉じ込められてしまい、そこで沙都子は「結婚できない」とこれまで騙してきたことを懺悔する。そして進平は立ち上がり、刀を抜いて沙都子に向けていく・・・。早速12話のネタバレを見ていきましょう!
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ホタルの嫁入りネタバレ12話
進平との会話
葵に言われた薪を取りに裏の小屋にやって来た所で閉じ込められてしまった紗都子と進平だったが、うろたえる紗都子を横目に進平は全く動じることもなくゴロゴロと寝そべっていた。そして進平の方から「最近機嫌悪かったのはどうして?」と確信を突く質問が飛んできた。
紗都子は嘘をついた後ろめたさを感じて取り繕うような回答をしていたが、進平はかつて「受け入れてくれるなら誰でも良かったんでしょ?」と言われたことを気にしていた。そして自身が相手の感情を読むことが苦手であり、それで紗都子を傷つけることは絶対にしたくないと話し、その上で紗都子の瞳が好きだと答えた。
告白
”澄んでいて光を集めている綺麗な瞳”と形容して、ひたすらに愛を語ってくれる進平の瞳を見ていると罪悪感でいっぱいになり、ついに紗都子は進平に謝ってしまった。
- 自身には父が決めた婚約相手がいる
- 誘拐されたあの時に助かるために進平には嘘をついていた
- つまり、進平と結婚することはできない
ここまで聞いた進平は刀を取り出して紗都子にその切っ先を向けた。しかし顔を上げた紗都子は恐怖ではなく、大粒のナミダを浮かべて再度謝っていた。その顔を見て進平は「もうアンタを助ける義理はない」とつぶやいて梁に登って小屋の外に出た・・・しかし紗都子が気になってまた中に入り、涙の理由を尋ねた。
一緒にいる意味
紗都子は今後どう生きればいいのかわからないいいしれぬ不安と進平を傷つけた罪悪感と答えた。進平は「結婚すればいいじゃん」と言うもののやはり紗都子は父の顔が頭に浮かんだ。そして進平は紗都子に「俺と結婚すれば助けてあげるよ?」とやはり尋ねるが紗都子もそれを了承できなかった。
- 桐ヶ谷家の長女として生まれた以上使命がある
- 体の弱い自分に良くしてくれた父に恩返しがしたい
- 父の望む相手と結婚するため進平とは結婚できない
ここまで聞いて進平も紗都子と一緒にいる意味がないことを悟りつつも戻ってきてしまった意味を考え、その上で再度紗都子といる意味を欲しがった。しかし紗都子も頑なに断るので、進平はそれでも「助ける」と言ってくれた。と、同時に結婚も譲らなかった。
- 紗都子の結婚相手が見つかる度にその相手を殺す
- 進平以外の男が死滅したら進平と結婚するしかない
互いに互いの本心を少しだけ明かしたところで、一旦話は保留となった。
そして遊女屋では進平を探していた紫に葵が居場所を伝え、小屋に向かった紫の後ろ姿を見ていた葵は不敵な笑みを浮かべていた・・・
ホタルの嫁入り考察12話
ついに紗都子も本心を話してしまいましたね。しかしいずれはバレる嘘ですし、早いほうが良かったのでは・・・?と思う部分もありますが、それでも今バレてしまうと天女島を脱出する事が難しくなってしまいますよね。というわけで葛藤がありつつも進平に対する感情が今回も目まぐるしく変わったように感じています。
進平の感受性
吉永
自分でも話していましたが、相手の感情を読み取るのが得意ではないとのことです。おそらく時々いる「真に受けてしまうタイプ」の人のように感じます。だからあの時、殺されそうになっていた沙都子がとっさについた「結婚してほしい」というあからさまな嘘も信じ込んでしまった、そして本気で結婚するために沙都子を守ってきたのです。
しかし今回沙都子に結婚はできないと言われたことで呼び方も”沙都子”から一瞬ですが”アンタ”に変わりました。結婚できないならば一緒にいる意味がない、そして護衛をやめようと一旦は小屋を出ていったもののまた戻ってきてしまいました。やはり沙都子のことは好きなんですよね。
進平は沙都子に結婚できないと言われてから、割と淡々と話しているように見えましたが心の深い所では相当に大きなダメージを受けていたのではないかと考えられます。自分の感情を自覚できていないタイプだと思いますし、沙都子に対する感情が恋愛感情であることもよく分かっていない、それもこれまでの人生で恋愛感情を自覚したことがないからだと思います。
吉永
個人的には沙都子に対して「自分の気持ちに正直になれよ」と言いたいところですね(笑)
沙都子の葛藤
そしてやはり沙都子も無意識に葛藤していると思います。
名門桐ヶ谷家の長女としての自分と、進平に気持ちが揺れている本当の自分の間で大きな葛藤があるように感じられます。いうて沙都子も恋愛経験だけでななく人生経験が乏しいため自身の感情をコントロールすることができていないように思います。これまで流れで進平に助けられてきたことで好意が芽生えていたことはまず間違いないのに、そこに対してあえて気づかないふりをしているように思います。
あくまで「父のために・・・」と言ってみれば他人のせいにして自身の決断から逃げているように見えるんですよね。時代背景もあるんでしょうが、平成生まれの私からすると不自由恋愛ってイライラしますね(笑)
葵、黒幕説w
ラストシーンにて、葵が不敵な笑みを浮かべていたシーンがありました。
これにより「小屋に2人きりで閉じ込められてしまった大事件」の黒幕は葵なのではないかと考えています。物語全体の黒幕ではないですね(笑)
元々紫を始めとして取り巻きたちからいじめを受けていた葵はなんとしても紫に対して報復がしたかった。そして紫が進平と仲良くしている沙都子に負の感情を持っていることを知り、あえて沙都子に薪を取りに行かせました。進平がついていくことを予想していた葵は2人が小屋に入ったのを確認して鍵をかけ、その後紫に「2人は小屋に入りましたです!」と伝え、当然に紫は怒り狂って小屋に向かいます。
そうなると沙都子との会話を邪魔された進平は紫に対してさらに負の感情を抱く。大好きな進平に嫌われた紫、ザマアwww・・・がしたかったのではないかと考察しています。だとしてもかなり報復のレベルが低いですね(笑)もっときつい復習すればいいのに・・・と思ってしまいますけどね(笑)
葵はもうすぐ遊女屋を卒業するようなので最後の最後にやり返しておきたかったのかなと思います。
吉永
ですが互いの気持ちというか、沙都子の本心を告げるにはいいタイミングだったのかもしれませんね。それでもなお進平も沙都子を捨てきれなかったことからも逆に自分の気持ちを考えるいいタイミングになるのかもしれません。
というわけで次回も楽しみに読んでいこうと思います!
11話 ⇔ 13話