どうもこんにちは吉永です。
今回も【推しの子】考察として、星野アイの携帯のパスワードが45510だった理由について考察していきます。
吉永
というかこれガラケー世代の方でないと理解できないと思います(笑)
私は当然のようにガラケー経験もありますが、それでも分かりませんでした。なのでデジタルネイティブの方でもわかるように説明していきたいと思います!
目次
推しの子45510とは
第2巻14話『コネクション』にて明かされた、アイの残した3つの携帯のうち、妊娠以前に使っていたスマホのパスワードが45510であることが明かされました。今となっては45510に設定されていた理由も小説『45510』で無料公開されているのでこちらもぜひ読んでみて下さい。ただ、完全にガラケー使用歴がないとおそらく理解できません(笑)
ですので以下の内容を読んでから小説を読んでみてください。
推しの子考察!45510になった理由
B小町初期メンバーの頭文字
作中で明かされていたのは、初期メンバーの頭文字をフリック入力したものだと明かされていました。しかしフリック入力ではなく、ガラケー特有のトグル入力で初期メンバーの頭文字を入力した数字になっています。初期メンの名前は高峰、ニノちゃん、渡辺、アイの4人です。この4人の頭文字は「た・に・あ・わ」となります。
そしてガラケーの入力方法で「た・に・わ・あ」と打ちたい場合には、まず「た」を入力するためには「4」をタップすることになります。そして「に」を入力するためには「5」を2回タップすることで「な」「に」と入力できます。同じ要領で「あ」を打つ場合には「1」、そして最後に「わ」を打つために「0」を入力することになります。
その結果「た・に・わ・あ」と打つために「45510」となるわけです。アイはこの数字を携帯のパスワードに設定していたことから仲間を大事にしていたことが読み取れますね~。
しかも後ほど小説『45510』を読むとわかりますが、当時B小町の中でもアイだけが売れていることから他のメンバーから疎まれていた事がわかります。それでもアイは他のメンバーと仲良くしたがっていたことを考えるとなんだか複雑な気持ちになります。
B小町時代のアイ
まずは以下の画像を御覧ください。公式サイトからの引用です。
これを見るとわかりますが、客席のサイリウムは赤一色になっていますよね。他のB小町メンバーも事務所のアイ贔屓に辟易しており、その他のメンバーはアイのバックダンサーのような扱いを受けていたと振り返っている部分があります。ここまであからさまに赤一色だと確かに絶望しますよね(笑)
「みんなアイを見に来てるんだな」ってことが視覚的にわかってしまうなんて、そら僻みたくなる気持ちもわかりますよね。この時のB小町メンバーとアイの気持ちも小説で描かれているのでぜひ読んでみてください。
『45510』とOP『アイドル』の関係性
そして既にご存じの方も多いかと思いますが、主題歌『アイドル』の歌詞は小説『45510』を元に作られているのです。実際この『45510』を読んでみて驚くほど一致する部分があり笑ってしまったほどです(笑)なので簡単に共通点を一部ご紹介します!
今日何食べた?好きな本は?遊びに行くならどこに行くの?
これらの歌詞を見て脳内再生される方、私と同じです。
そもそも『45510』は解散済みの旧B小町メンバーが現役時代のアイの配信動画を発掘して、それを見ている感想を述べている内容です。そしてその配信動画はあくまでアイが話している部分だけでアイに飛んできたコメントまでは表示されていませんでした。その動画の中でアイがコメントに反応して「今日何食べた?何も食べてない」と答えている様子がありました。
このように「今日何食べた?」などはかつてアイが配信をしていた際にファンから飛んできた質問だったのです。それに対してアイが”何を聞かれてものらりくらり”躱している様子を描いた内容だったんですね~
妬み嫉妬なんてないわけがない
そしてこれは小説を読むとわかりますが、先程も書いたように旧B小町はひとえにアイの人気支えられていた事がわかります。
まして当時のB小町は中学生ジュニアアイドルグループでしたし、そんな若い女子グループなので”妬み嫉妬なんてないわけがない”のです。小説の中では他のメンバーがアイの化粧品を盗んだりあることないこと言ったり嫌がらせをするやつが現れたとのことです。そんな中でアイはいづらさを感じながらもB小町のセンターとしてグループを引っ張っていたことが明かされていました。
誰もが信じ崇めてる、君は天才で究極のアイドル
この歌詞の意味も明かされています。その配信の中でアイが一瞬弱音を吐くシーンがあります。そのシーンを見て「こんな仲間に縋るような文章を、アイは書かない」と綴っています。要するにアイドルというのはメディアように作り上げられた偶像であり、人間性を捨ててあくまでファンが好む人物像を演じているわけです。そして先程も書いたようにアイ中心にまわるB小町の中でアイは孤立しており、一番側にいたはずのメンバーも「どれが本当のアイなのか」とわかっていなかったことが示唆されています。
もうご存知のように、アイは常に他人から好かれるような自分を作り上げており、それを嘘と呼んでいました。なのでこの歌詞も偶像としてのアイのことを指していると思われます。
まとめ
こうしてみると『アイドル』は『45510』に依存していることがわかります。なかなかに面白いですよ!
【推しの子】ファンの方は絶対に『45510』を読んでみることをおすすめします。これ以外にも様々な共通点、考察ポイントがありますのでぜひ読んでみてください。