『俺は全てをパリイする』の主人公・ノールがあまりにもチートすぎるので、今回はノールの正体について考えていきます。
六系統すべてにおいてスキル、適性が認められず、お情けでFランク冒険者の認定をもらったノールは、自身「雑魚冒険者」と考えていますが、実際にはそんな事はありませんでした。
確かに有用なスキルこそないものの、六聖に名前を覚えられているほどの存在であり、知らず知らずにとんでもない功績を残しています。そんな自身の凄さに気づかないノールの正体について考えていこうと思います。
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目次
ノールの正体考察
結論から言うと、現段階でまだノールの正体については明かされていません。ゆえに「不明」というのが今回の結論となります。
しかし明らかにノールは強すぎるので、何かしら特殊な出自があると思っています。そのため、明かされている範囲でノールの正体を考えていきます。
ノールの出自
ごく平凡な田舎の山小屋出身であり、父は幼少期に死亡。母もノールが12歳の時に死亡しており、天涯孤独の身となっており、その頃から養成所に通い、冒険者になる夢に突っ走っていました。
しかし彼は六系統(剣士、戦士、狩人、盗賊、僧侶、魔術師)全ての養成所に通ったものの、有効なスキルが発現せず、あらゆる教官からさじを投げられていました。しかしこの時にノールが受けた訓練は大人でも突破することが難しいほど難しいものであり、六系統の訓練を子供が修了したことで「才能なし(ノンギフト)の少年」の伝説が今でも残っています。
六聖から認知
剣聖シグはノールのことを「百年に一人の逸材」とべた褒めしていたものの、剣士職の有用スキルが芽生えず、パリイ以外のスキルは身についていませんでした。戦士職養成所でも同じく、ダンダルクはノールの気迫のこもった訓練中の表情、態度を見て他の訓練生との違いを見出していました。
狩人では小石を渡して300mほど先の標的に投げさせたところ、2連続で当てた事実があり、鋼鉄製の大盾をぶち抜いた過去もあります。また魔術師ではオーケンが50年かけて編み出した二重詠唱を3ヶ月で完成させ、盗賊でも真正面から罠を作動させて突破していた歴史上唯一の存在です。
これらの「聖」たちのさらに上の「神」の名を冠する「神盾」「神剣」のイネスにも認知されており、国の要人たちからはその名前を知られているほどの存在だったのです。
吉永
このあたりを見ると、どのジョブでも類まれなるレベルに達していたものの「スキルが芽生えなかったから」という理由でどのジョブにも就けていなかったんですよね。
大人でも突破するのが難しいような訓練に、12歳で耐えるだけでも十分に只者ではないと思いますけどね。
とはいえ、どのジョブに就けていないため、まともなクエストは受注できず、最下層のFランク冒険者として街の中に限り溝浚い、土運びのみ行うことが許可されていました。というわけで肩書だけ見れば「Fランク冒険者」であり、位が低いと言わざるを得ません。
ノール自身が極度の天然であり、「聖」たちから見込みがないと言われたことで、自身の力量が「相当低い」と感じています。この勘違いが客観的な評価と著しく乖離していることで、変な感じになってますが、それも愛嬌ですね。
ノールのスキル
六系統全ての修行で得たスキルもあり、基本的なものではありますが、いずれも鍛錬により人知を超えたレベルに達しています。
パリイ
まずはパリイです。六系統全てで有用なスキルが身につかなかったものの、鍛錬を続けた結果会得したパリイ。最初は木剣を弾く程度でしたが、10年の鍛錬を続けた結果、千本もの木剣を一度に弾けるほどに強化されました。このあともこのパリイを用いて物理攻撃だけではなくブレス攻撃、そして魔法攻撃をもパリイ、それによって国と人を守ることになります。
吉永
余談ですが、私もパリイが大好きなのです。
エルデンリングにハマり、そこからパリイにドハマリしました。パリイをするために積極的に敵に近づいてパリイできる攻撃を引き出す日々を過ごしていました。
フロムゲーだけではなくFF15、FF16などもパリイを中心にクリアするようにしています笑
筋力強化
戦士の修行にて会得した筋力強化。全身の筋力を強化する筋力強化のスキルにより、ノールは5人の大人がようやく背負えるほどの荷物を単身背負う事が可能になり、それだけではなく強化された筋力をもって回避行動にも役立てることがあります。
ローヒール
僧侶の修行で身につけた最下層回復魔法ローヒール。本来はホイミ程度のしょぼい回復量ですが、ノールは鍛錬の末、常時これをかけ続けることで、延々と疲労を感じずに行動することが可能になりました。
疲労回復だけではなく、普通の生物であれば即死するほどの猛毒を食らってもローヒールにより復活するようなタイミングもありました。
しのびあし
盗賊の修行で会得したしのびあしは、基本的には敵に見つからずに行動ができる程度のものです。しかしノールの場合には筋力強化と組み合わせて、とんでもなく早い攻撃を回避する際にも使用していました。
おそらくは至近距離の相手の照準をずらす目的で使用したと思いますが、結局それで難を逃れたこともあります。
プチファイア
魔術師の修行で会得したプチファイアは、指先から小さな炎の玉を生じさせるだけのもの。ノールも一応使えるには使えるのですが、指先に10センチ四方程度の小さなファイアを出すにとどまっていました。
しかし、後に六系統全てを歴代最高成績で突破したリーンにプチファイアを見せたところ、「世界最高峰の魔術師オーケンよりも数倍大きい」とのこと。つまり、この段階でノールのプチファイアは世界最高峰であると言えます。
投石
狩人の修行で会得した投石も、その名の通り正確に石を投げるだけのものです。ノールの投石は正確なコントロールを持ち、遠くの敵にもほぼ確実に当たります。さらに攻撃力も異常で、世界最高硬物のアダマンタイトをも砕いた実績があります。
ノールの戦績
また、これらのスキルをもってして、ノールは輝かしい戦闘実績を残しています。自身「すごいこと」をした自覚はなく、雑魚を倒しただけという認識ですが、実際にはS級にも匹敵するレベルに成長していました。
ミノタウロス
初戦のミノタウロス戦。元々Fランクのクエストである土運びをしていたところ、突如として召喚されたS級冒険者パーティでも苦戦するミノタウロスが出現し、この時クレイス家の令嬢リーンにその巨大な斧が振り下ろされていたところにパリイ。
その巨躯から繰り出される強烈な一撃を何度もパリイをするうち、ノールの持っていた量産型ブロードソードがへし折れたものの、最終的に折れた柄でパリイを決めた際、弾かれたミノタウロスの斧が眉間に刺さり絶命。このようにして強大な敵を撃破、リーンとクレイス家から命の恩人と崇められることになりました。
後にレインから「本当だったら剣聖を超える」ほどの出来事だと言われていますが、ノールは「雑魚を倒しただけ」と本心で考えていました。
ギルバート
現役の槍聖であるギルバートにちょっかいを掛けられた際、最初はギルバートは負けるわけがないという慢心から、攻撃の速度を落としつつ攻撃していました。しかしノールが「まだ大丈夫だ」ともっと早い速度を所望してきたことから、ギルバートはどんどん速度を上げ、最終的に音速を超える突き・龍滅極閃衝(ドラググレイヴ)を放ちました。
しかしノールは身体強化としのびあしを併用することでなんとか回避することに成功。しかしノール的にも回避できる限界の速度であり、これ以上は勝てないと感じて自ら降参していました。一方のギルバートは「部下の前だからと気を使って降参した」と考えていました。そんなことはないんだけどね笑
なかなか名前を覚えてもらえない可哀想なギルバートですが、Fランク冒険者が槍聖と引き分けるというとんでもない事態になってしまいました。
ゴブリンエンペラー
リーンとパーティを組み、最初に受託できた討伐依頼は最下級魔物・ゴブリンでした。
一般的なゴブリンを見たことがないノールの前に現れたゴブリンはゴブリンエンペラー。最上位種ゴブリンキングをも超える存在であり、太古に編み出された禁忌の技術により人為的に生み出される魔物です。つまりは自然界には存在しないレベルの魔物です。
さらに自動回復持ちであり、ノールの攻撃やリーンの氷塊舞踏でもダメージを与えられませんでした。最終的に額の赤紫の魔石が弱点であることに気づき、リーンの風爆破を自らに受け、その爆風で加速、その結果赤石を破壊して撃破することができました。
ゴブリン属の最上位種を撃破したものの、亡骸を焼き払ってしまったために討伐報酬はもらえませんでした。
黒死龍
広大な畑にて、隠密魔法をかけられていた黒死龍と回戦した際、魔族の少年ロロを守って黒死龍の瘴気をもろに受けたノール。
黒死龍の瘴気は一息吸っただけで致命傷であり、癒聖セインでも治癒は不可能だとされていました。黒死龍が出れば村の1つや2つは覚悟しなければいけないと言われていたほどの厄災です。しかしノールは幼少期、龍をも殺す猛毒を持つ龍滅草を誤って口にしたことがあり、ローヒールをかけ続けたことでなんとか回復、この時に毒に対して耐性を得ていた経緯があり回復。
そして立ち上がった後、瘴気ブレスをパリイしてなんとか勝利していました。この時、イネスによると、フルオートのローヒールは”聖気”と呼ばれ、触れたもの全てを浄化するオーラであり、癒聖セインが40年をかけて会得したものと似ていると評していました。
元Sランク冒険者【死人】のザドゥ
その後現れた【死人】のザドゥ戦。
彼は10代で龍殺(ドラゴンキラー)の称号を戴き、20歳でSランク冒険者となりました。しかし依頼があればなんでもするその非常さが目立つようになり、時には一国の軍隊を残忍に壊滅させたり、小国を壊滅させたり。彼を危険視して討伐隊を送り込んだもののすべて返り討ちに遭い、討伐を諦めたものの、民衆の不安を拭うため、公式には「死亡した」とお触れを出しました。
そんなザドゥに対してことごとくパリイを決めていくものの、この時二人の攻防はリーンには全く見えず、イネスですら戦闘に参加するタイミングを慎重に見図る必要があるほどでした。そしてパリイを決めていく中でザドゥの聖銀(ミスリル)、王類金属(オリハルコン)、古流牙(ドラゴンタスク)を砕き、これにはザドゥも驚いていました。
最終的にはイネスの神盾で全方向をガードしつつ、ノールの身体強化&しのびあしを併用し、ザドゥとの直線上のみガードを解き、そこからスキル:投石を発動。結果的に最硬好物(アダマンタイト)を砕き、獲物がなくなったザドゥは退却していきました。
厄災の魔竜
ザドゥにより、王都で”祭り”があると言われ、急いで駆けつけてみると、王都上空には厄災の魔竜が出現していました。
150年前に出現した際には一息で小国を滅ぼし、その時に地形を変えられた窪地が今でも残されているほどの”災厄”と言われる巨大な魔物です。厄災の魔竜出現に対し、クレイス王は死を覚悟し、全領民を逃がした上、六聖を招集。覚悟を決めて真っ向勝負を決意するほどの強敵でした。
そんな厄災の魔竜の目の前に送られてしまったノールは、魔竜のブレスを繰り返しパリイ。ブレスだけではなく爪、ボディプレス、最終的には秘技・破滅の光をパリイ。結果、魔竜の方から「こいつには勝てない。弱者は俺だ」と判断。結果としてノールのことを”わが主”と認識するようになり、以降ノールの指示に従うことになりました。
まとめ
『俺は全てをパリイする』の主人公・ノールの正体は未だ不明ですが、只者ではないと思われます。
基本的なスキルを極限まで極めた結果、S級冒険者・「聖」たちとも十分にやり合えるほどの存在となり、さらにはその上の「神」の名を冠するイネスにもその実力を信頼されるほどに強くなりました。でもスキルが無いからFランク冒険者のままなんです。
こんなに強力な魔物を討伐し、達人相手の対人戦でも引けを取らず。引き分けは時々あるものの、一度も敗北はしてないんですよね。それでもスキルが発現しないのは何か理由があると思っています。ノールの正体はわからない部分が多いですが、今後明かされていくことと思われます!