祝福されないこどもたちのネタバレ19話20話です!19話20話では殺人犯の両親のもとで、罪深い過去を背負い、自身も罪を犯してしまった彼女は、目立たない生活を送ることでその罪を償おうとしてきた。しかし、引っ越しの日、波留子は家族とは別の道を歩むことになり、その選択が彼女を未曾有の危機へと導く。早速19話20話のネタバレを見ていきましょう!
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ネタバレ19話
波留子は昔から静かに目立たずに生きてきた。それこそが贖罪になると思っていたからだった。しかし、波留子の罪は一生消えることはない。
引越し業者に波留子のものだけ運ばないように指示を出し、波留子だけ明日の引っ越しであることを伝えた。ここで波留子だけ違うところに引っ越すことを知り、奈津子は騒ぎ始め、水沢の息子は気まずそうに「安全面を考慮したら僕も得策だと思うよ」と告げ、奈津子と亜紀斗も渋々了承して先にタクシーに乗り込んだ。
一人残された波留子は派手な服に着替え、薄いストッキングを履き、ピアスをつけて香水、リップを塗って化粧を終えた。自身は「安い女」と呟いたとき、五十嵐が迎えに来て絶賛してくれた。波留子は五十嵐の笑顔を見て、これまで自分に近づいてきた人間たちの表情を思い出していた。
そして五十嵐は1枚の写真を取り出した。今回のターゲットは池島未奈美、夜職の女で子供をネグレクトしている罪だという。五十嵐は自分の母に池島を重ねていたが、波留子は「たとえ酷い母親であっても子供は母をなくして悲しむのでは?」と尋ねた。しかし五十嵐は「だから今なんですよ」とつぶやいた。
物心がつく前に母が死亡すればただのかわいそうな子供になる
波留子はなんとなく五十嵐の言葉に共感してしまっていた。奈津子と亜紀斗が新居に到着していた頃、波留子は暗い公園を歩く池田に声をかけていた・・・
ネタバレ20話
1万円で池田を釣り、公園の奥にある森へと誘導していくが当然波留子のスマホは落ちていない。そして池田は「ねえあんた、ここで何してたの?」と疑問を投げかけると、波留子は何も言えなくなってしまった。池田はイライラして謝礼の1万円を奪い取ろうとしてカバンを投げ飛ばすと、その拍子に財布と一緒にスマホが飛び出した。
その隙に池田の背後から五十嵐がスタンガンを押し付けた。しかし波留子が池田をかばい、波留子の腕にスタンガンが掠めた。波留子は五十嵐に「1人2人減ったくらいじゃ意味ないってわかんない?」と反抗すると、五十嵐は波留子の首に手をかけた。五十嵐は正気を失ったようにぶつぶつとなにかを言いながら手首に力を込め、波留子も意識が遠のいていく。しかし今死ぬとしても後悔はない、どこかで自身の死を望んでいたような気もする・・・
その時、五十嵐の背後から亜紀斗がバットを構えて振り下ろした。直後、奈津子が波留子のもとに駆けつけ騒いでいた。どうやら波留子のスマホにGPSを入れていたらしく、危機一髪だった。そして亜紀斗はバットを構えたまま震えが止まらなくなり、その心情を理解した波留子は五十嵐の首元に手を当て「大丈夫、生きてる」と言ってお礼を言った。
警察を呼び、事情を聞かれながらも波留子は家族の絆を改めて感じていた。
感想19話20話
吉永
波留子は二人に危険が及ぶのを避けるため、一人だけで五十嵐の作戦に乗ったのですが、乗り気ではありませんでした。
最終的に未然に防がれ、正当防衛で五十嵐も殺人教唆で逮捕されることでしょう・・・これで完結?笑
五十嵐の心情
五十嵐が池田を殺害しようと画策した理由を考察するには、彼の過去の経験と現在の状況を照らし合わせて理解する必要があります。五十嵐は母親のネグレクトにより死にそうになった過去を持ち、その経験が彼の行動に大きな影響を与えていると考えられます。
五十嵐がターゲットに選んだ池島未奈美は夜職の女性で子供をネグレクトしているとされています。五十嵐は自分の母親と池島を重ね合わせていることから、彼は自身のトラウマを外部に向ける形で解消しようとしていると考えられます。彼の心理は、自分が受けた苦しみを原因とする人間に対する憎悪と、同様の状況にある子供たちを救いたいという願望に分裂している可能性があります。
彼の「物心がつく前に母が死亡すればただのかわいそうな子供になる」という言葉は、彼が子供の頃に受けた苦痛を、他の子供たちが経験しないようにするための歪んだ正義感を示しています。五十嵐はおそらく、ネグレクトする母親を排除することで、子供たちをより良い状況に導こうと考えているのでしょう。
波留子との違い
一方で、波留子が五十嵐の言葉に共感してしまう部分もありますが、彼女の行動は五十嵐とは異なります。波留子は、池田を誘導する過程で自身の行動に疑問を持ち、結果的に五十嵐に反抗します。これは、五十嵐のように過去の経験を外部に向けて解消しようとするのではなく、自身の内面と向き合い、家族の絆を再確認することで自己を見つめ直す過程を示しています。
五十嵐の行動は、彼自身のトラウマが彼を支配していることを示しています。彼は自身の経験を乗り越えるために、同じような境遇の子供たちを救うことによって自分自身を救おうとしているのかもしれません。しかし、その方法は歪んでおり、彼自身がさらなる犯罪者となっているのです。
波留子の共感
五十嵐がネグレクトする母親を排除し、子供たちを救おうとする思想は、波留子の中の歪んだ正義感と響き合う可能性があります。波留子自身が両親の犯罪に巻き込まれた経験は、彼女にも正義と犯罪の境界に対する複雑な視点を持たせているでしょう。波留子は幼少期に両親の犯行に手を貸していました。この経験は、犯罪行為に対する彼女の認識を歪め、五十嵐のような人物に対してもある種の共感や理解を感じさせる要因になっている可能性があります。
年間50万円以上電子コミックを年間200冊以上読んでいる吉永が、実際に読んでみて面白かったマンガをご紹介します。1番好きなマンガジャンルはホラー系×エロですが、グロホラーから純粋恋愛モノまで何でも読みます。一番は『変な家』と『ガンニバル』、恩人は『小悪魔教師サイコ』の葛西小春、思い出のマンガは『ゾンビのあふれた俺だけが襲われない』です。
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