国民ボタンネタバレ15話
未来という青年が目を覚ますと母の手紙とともにカップラーメンが置いてあった。未来はニュースをつけるとやはり国民ボタンの話をしており、未だ国民ボタンは見つかっていないようだった。そしてコメンテーターの阿比留知良が「政府関係者の中にもボタンを押した人間が多数いたとか・・」と政府に対する不信感を口にして、与野党に関わらず多数黒ボタンが存在したことが指摘されると司会者は焦ったようにCMへと移行した。
それを見ていた未来は「つまんね」とつぶやいてカップラーメンにお湯を入れ、過去を振り返っていた。
高校時代からいわゆる陰キャであり、成績もどちらかというと低い方であり、間違ってもリア充ではなかった。ずっと不景気であり少子高齢化で格差が広がりまくる社会に生まれ、さらに就活もうまく行かず、でも死ぬ勇気はない、そんな時に国民ボタンが始まった。
生きるも死ぬも興味がなかったので佐藤が国民ボタンを押した時の中継は見ていなかった。しかし2回目の国民ボタンが手の甲に生じた時にはさすがに他人事ではなく、周りの人間のせいで死ぬのはごめんだと感じてボタンをすぐに押していた。悪魔に対してもめんどくさいことをせずに「さっさと皆殺しにすればいい」とまで思っていた。
そしてタイマーの3分を告げるアラームと同時に緊急国民ボタン警報が鳴り出し、国民ボタン対策本部からの緊急伝達により、悪魔が国会議事堂前に現れたとの通報があった。そして町中のモニターにも悪魔が映し出されていた。
同時刻、SNSはS国にて。
ビルの屋上に現れた悪魔を見てパニックになり、世界中の国々で同時に悪魔が登場していた。そして「泣いても笑っても次がファイナルです。皆さん準備は・・・」と言いかけたところで、悪魔の眉間に銃弾が打ち込まれた。その場で悪魔は倒れ、動かなくなってしまった。