黒妖の花嫁のネタバレ4話です！4話では桐島昴の額に突如現れた角は、彼が人と夜妖人の血を引く半妖である証だった。拘束され座敷牢に閉じ込められた昴を、郁は恐れずに心配し続ける。彼女の無条件の優しさに触れ、昴の心には次第に変化が生まれていく。二人の運命が交差する中、秘められた真実と絆が物語を動かし始める。早速4話のネタバレを見ていきましょう！
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黒妖の花嫁ネタバレ4話
昴は角を生やして苦しそうにしているところに尭明たちが”穢れた血め”と、強引に昴を陰陽法で縛り付け、そのまま座敷牢へとつなぐように指示を出した。郁も駆け寄るものの、フミに止められて一旦は部屋に戻った。フミは詳細を教えてくれなかったが、このような事態には昴に近づけてはならないと命が下っているようだった。
郁は昴を恐ろしいと思う気持ちよりも、心配が勝っていた。その様子を見て、フミは座敷牢の鍵を手渡し、昴の居場所を教えてくれた。中には両手を拘束され、意識を失っている昴がいた。郁は心配で駆け寄るが、反射的に昴は郁の首を締めた。そんな中で郁は、金に光る昴の瞳に目を奪われていた。
一方の昴は郁の体から香る甘い匂いに思わず顔を近づけ、「心を鎮めてください」という言葉をただただ聞いていると、昔に同じ声を聞いたような気がしていた。そして変化が解け、元の姿に戻っていった。
落ち着いた昴は冷静さを取り戻し、自身が「人と鬼の半妖だ」と真相を話してくれた。
半妖は人と夜妖人の間に生まれた忌み子である。かつて昴の父は任務の際に重傷を負い、そのさなか夜妖人の母に出会った。彼女のおかげで父は一命を取り留めたものの、屋敷には戻らなかった。そんな折、昴が生まれたのであった。ややもあって、桐島家の正門前に父と母の遺体が昴を抱えたまま放置されていたことがあった。
夜妖人の社会でも人間と子を作ることはご法度であり、慣習法により裁かれてしまったと考えられる。その後昴は成長していくに連れて夜妖人の血が色濃く発現し、時々あのような姿になってしまうのである。この話を聞いても郁は怖がる様子もなく、昴も郁の容姿を褒めてくれた。
この時から昴は「お前」ではなく「郁」と呼んでくれるようになったのだった。
黒妖の花嫁感想4話
吉永
なんだかいい話ですね笑
ようやく尭明が話していた「化け物同士」という言葉の意味がわかりました。
昴は半妖、郁は白い髪をしている（だけ）ということでこのように言われていたんでしょう。
周りからは蔑まれている二人ですが、二人にしかわからないこともあるでしょう。
「お前」から「郁」へ
昴が郁を「お前」ではなく「郁」と名前で呼ぶようになった理由は、彼女に対する気持ちが変化し、関係が深まったからです。昴は自身が半妖である秘密を郁に明かしましたが、彼女はそれを知っても恐れず、むしろ心から彼を心配し寄り添おうとしました。
郁の無条件の優しさと理解に触れたことで、昴は彼女に対してこれまで感じたことのない信頼感と親近感を抱くようになりました。名前で呼ぶことは、相手を個人として尊重し、特別な存在として認める行為です。昴が郁を名前で呼ぶようになったのは、彼女を大切に思い、二人の間に芽生えた絆を受け入れたことの表れです。
これまで「お前」と呼んで距離を置いていた彼が、「郁」と呼ぶことで、二人の関係性がより親密になり、互いに心を開き始めたことを示しています。
昴と郁
昴は、自分が角を生やし鬼の姿になったことで、郁が恐怖や嫌悪を示すのではないかと心配していました。しかし、郁は恐れるどころか、ひたすらに彼のことを心配し、寄り添おうとしてくれました。その姿を目の当たりにした昴は、驚きと感動を覚えました。
これまで自分の半妖の血筋を知った人々からは忌み嫌われ、孤独を抱えて生きてきた昴にとって、郁の無条件の優しさと受容は初めての経験でした。彼女が自分の真の姿を見てもなお、変わらぬ態度で接してくれることに、昴は心の奥底で安心感と温かさを感じました。
さらに、郁が自分を名前で呼び、心から気遣ってくれることで、昴は彼女に対して深い信頼と特別な想いを抱くようになりました。郁の存在が、自分の孤独な世界に光をもたらし、共に歩んでいけるかもしれないと希望を見出したのです。
半妖であること
昴は自身が半妖であることに対して、深い葛藤と苦悩を抱えていると考えられます。人間と夜妖人の間に生まれた彼は、どちらの世界からも受け入れられず、孤独と疎外感を感じてきました。家族からは「穢れた血め」と蔑まれ、座敷牢に閉じ込められるなど、厳しい差別や迫害を受けています。
彼は自分の中に流れる夜妖人の血を隠しながら生きてきましたが、その力が抑えきれずに表面化してしまうことに恐怖と自己嫌悪を抱いています。また、自分の存在が周囲に危害を加えるのではないかという不安も持っています。
そのため、昴は夜妖人を取り締まる陰陽寮特殊部隊を率いることで、自分の半妖としての存在意義を見出そうとしているのかもしれません。これは、自分自身への罰であり、同時に人間社会への貢献でもあります。しかし、郁の無条件の優しさや理解に触れることで、彼の心境に変化が生まれ、自分を受け入れる勇気が芽生え始めているのではないでしょうか。
