【ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないネタバレ9話】牧浦との出会いと深月との別れ | マンガファン
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【ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないネタバレ9話】牧浦との出会いと深月との別れ

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないネタバレ9話です!9話では避難所である市役所に到着した武村の元に、深月の彼氏を名乗る青年が現れる。そして深月の答えも聞かずに武村は深月との別れを一方的に突きつける・・・。早速ネタバレを見ていきましょう!

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ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないネタバレ9話

市役所

サイレンから聞こえた声を頼りに市役所に向けてトラックを走らせ、武村は「街は静かだった、理由はわからないが冬が来てからゾンビたちは屋内に姿を消している」「見えた・・・あれが市役所・・・なるほどな・・・」と建物の立地を見て感じていた。

武村は「北側はホテルや銀行ビルが建ち並び、その対面に大きな道路を挟んで市庁舎が建っていた」「奥には公園が広がり遊歩道や駐車場が整備されていて周辺はかなり見晴らしがいい」「それに何より・・・ゾンビは泳げないためかあまり水辺に近寄ろうとしない」「まわりを水辺に囲まれているここならゾンビの侵入も防げる」と感じていると、男性二人から「やあ!」と声をかけられた。

武村は「あー・・・市役所の人間か?」と尋ねると、男たちは「あぁ!放送を聞いてきたのか?良く無事だったな」「3日後には自衛隊の救助がこの市役所に来る!間に合ったな!」と声をかけてきた。武村は「ありがとう、3人だけど合流できるか?」と聞くと、男は「大丈夫だ、地下に誘導するからついてきいてきてくれ、なるべくゆっくりな」と先に進んだ。

庁舎に潜入

武村は男の動きを見て「特に不審な動きはないか・・・」「連絡をとった様子はない」「車が来た時の対処を仲間内で決めておいたのか?」「烏合の衆じゃなさそうだな・・・」と感じながら地下駐車場に向かい、男からの要求を受けて「武器を全て手渡せ・・・?」と返した。

男は「あぁ、庁舎内の治安維持のためだ、申し訳ないが・・・」と言うと武村は渋々持っていた銃を手渡し、「分かった・・・」とつぶやき、「持ち込む隙もなさそうだからな」と考え、「あと怪我をした子供がいるんだ、医者がいたら診てほしいんだが」と尋ねると、男は「・・・そうかわかった」と答えて医者を紹介してくれた。

牧浦先生

突貫工事の医務室をノックし、男は「牧浦先生、診てもらいたい患者がいるのですが」と言うと中から「・・・分かりました、今開けます」と扉を開き、中に座っていた女性が「どうぞお入り下さい」と声をかけ、診察が始まった。

牧浦は「・・・そうですか、ハンマーで腹部を・・・」「嘔吐はありましたか?」と聞くと深月は首を横に振り、「もし血尿が出ていたらすぐ教えて下さい」「足の方は・・・ここではレントゲンを撮れないので念のため固定して様子を見ます」「しばらく冷やして動かさないよう安静に」と指示を出した。

深月が不安そうに「あの・・・大丈夫でしょうか」と聞くと、牧浦は「危険な症状は出ていないのであまり心配はいりません」「まだ体ができあがっていないので鎮痛剤は控えた方がいいですね、痛みが重くなるようなら知らせて下さい」と微笑み、深月も「はい・・・ありがとうございます・・・!」と礼を言った。

避難者

そして入ってきた男は「先生、手続きに戻ってもいいですかね」と言うと牧浦は「あぁ・・・避難者カードですか」と答え、男は武村に紙を手渡し「これなんだが、世帯ごとにまとめて書くようになっている」「だけどしばらく一緒に行動する人間なら同じ世帯主として扱っている」「あと物資の配給はグループの代表者にまとめて渡しているんだ」と説明を行った。武村は「なるほどな」と感心し、男は「書き終わったら部屋に案内させてもらうよ」と話し、武村も書類を書き上げた。

武村は施設内を案内され「細々としたルールの説明を受けたあと寝泊まりする部屋に案内された」「途中の廊下やホールでは避難者たちがなごやかに談笑している姿が見られた」と感じ、「あんまり追い詰められた様子がないな・・・うまくいってるのか」「救助も近いしな」と考えて「案内された部屋は2階の渡り廊下を渡り、西庁舎に入ったところの一室」ととある部屋に入った。

そこにいる人々を見て武村は「ここだけ明らかに雰囲気が違うな・・・放送を聞いて新しく避難してきた人たちか」と感じたが、男は「これをその子に使ってくれ、疲れがだいぶ違うと思う」と布団を手渡し、武村は「色々ありがとう助かった」と礼を言った。

深月の

男は「いや。子供が無事で良かったよ、何かあったら外にいるやつらに声をかけてくれ」「配給は毎朝してるんだが・・・食べ物は今すぐ必要か?」と尋ねると、武村は「いや・・・それより・・・もうひとり子供の遺体が車にある、墓を作ってやりたいんだけどいいか?」と尋ねた。

男はぎょっとして「奴らに噛まれたのか!?」と尋ね、武村は「いや・・・人間にやられた」とトーンを落とし、男は「あぁ・・・そうなのか、子供がなぁ・・・やりきれんよ」と同様に悲しそうにつぶやいた。

そして一段落して武村は深月に「良かったな医者がいて」「見ててやるから先に寝ろ、お前も寝てね〜だろ」と言うと深月はその場に横になった。武村は深月の眠る顔を見て「3日後には救助が来る、避難した先にはどれくらいの人間が生き残っているのか」「無事な場所はどれだけあるのか・・・」「これからどーなんにかなぁ」と考えている内に眠りに落ちていた。

あっくん

武村は扉が開く音で目を覚まし、深月は「ごめんなさい」「まだ寝てていいですよ、私が起きてます」と武村の布団に入り、武村は「もう目ぇ覚めた、ちょっとしたら起きる」と答えた。深月は「武村さん・・・ありがとうございます」「色々と・・・」と言うと武村にしがみつき、武村も「いいさ」とだけ返した。

そして朝になり、周りの部屋から声が聞こえた事で武村は目を覚まし、そこに「深月!」と一人の若者が入ってきて、深月も「あっくん・・・」と久々の再会を果たした。あっくんは「名簿で名前を見つけたんだ!ずっと心配してたんだからな・・・無事で良かった!」と安心するが、同じ布団で肩を並べる深月と竹村を見て「深月・・・ちょっと話がしたいんだけど・・・いいか?」と二人で話をするために外に出ていった。

そして深月は武村の方をちらっと見て、武村は「行ってこい」と諭し、「感じ的に彼氏ってとこか・・・めんどくせー予感がする・・・」と感じていた。そしてあっくんは「深月のこと、今までありがとうございました」と頭を下げ、武村は「どういたしまして、あいつはどうした?」と深月の事を尋ねた。

深月との別れ

あっくんは「これからは俺があいつを守ります、もう迷惑はかけません」と宣言し、武村は「・・・あぁそう」とだけ答えた。あっくんはやや威圧的に「深月を保護してくれたことには感謝しますがこれからは身内でやっていきます。なにか問題ありますか?」と一方的に尋ねると、武村は「いや別に?お前はあいつの彼氏かなんか?」と関係性を尋ねた。

あっくんは「・・・そうです、付き合ってます」と答え、武村は「ふーん、でもさ、ちゃんと面倒見れんのか?そこのガキは怪我してるしよ、食い物とかは十分あるのか?」と尋ねた。あっくんは「・・・分かってないみたいですね」「ここの運営を取り仕切っているのは牧浦先生です」「俺から先生に言えば色々融通がききます」「救助が来るまで新しく避難してきた人は西庁舎に留まってもらうことになっているけど俺と身内だって言えば本庁舎に入れてもらえる、医務室の近くにでも移動させられる」「ここにいるほどよっぽどいいです」と言い切った。

優の墓

武村は「へぇそりゃいいな」と答えると、あっくんは「感謝しているとは言いましたが、なんでここに優がいないんですか」「俺・・・あいつとも仲良かったんですよ」「誰の責任なんですか?」と追求されたことを思い出しながら、穴を掘っていた。

武村は「深月に責められるならまだしもあいつにどうこう言われる筋合いはないんだが・・・まぁもういいか・・・身内がガキの面倒見るっつーなら・・・すじを考えるなら優の埋葬も深月やあいつに任せるべきだったんだろうけど、意固地になってんのかね」「お前も運がなかったな・・・」と花を供えてつぶやいた。

牧浦とタバコ

そして武村は埋葬を終え「さてと・・・救助が来る前に時子ちゃん解放しておくか」「あのままマンションに放置したんじゃ忍びないし・・・」「夜になれば抜け出せるかなー警備の人数次第ではあるけど」と辺りを見渡していると、ベンチに座っていた牧浦がタバコを吸ってむせていた。

牧浦が「大変失礼しました、吸いますか?」とタバコを差し出すが、武村は「いや煙草は・・・最近吸ってないんで」と断った。牧浦は「それはいいですね、煙草はあまりよくない」「気分転換になるかと思ったんです」「周りで吸っている人も多かったので平気かと思ったんですが、あまり美味しいものではないですね」とベンチに座った。

武村も横に座り「まあ・・・そんな楽しめるものでは・・・ない・・・ですかね」と慣れない敬語で話すと、牧浦は「言葉遣いは気にしなくてもいいですよ、こんな世の中ですし、お互い同世代のようでもあるし」と話した。

一人ぼっち

武村は「いや・・・ここのトップなん・・・だろ?牧浦先生は」と言うと、牧浦は「・・・お飾りで副会長の役職についてますが救護班の治療とカウンセリングを担当しているだけでトップではないです」「それより・・・埋葬見てました。ご兄弟だったんですか?」と尋ねてきた。

武村は「いや他人の子で・・・前に医務室で診てもらった子供の・・・兄だったか弟だったか・・・それも知らないな」と答え、牧浦は伏し目がちに「そう・・・ですか」「私が見たあの男の子・・・危険な兆候は見られません・・・でも・・・自信がなくて」「できるだけ目を配っていて欲しいんです」と頼んできた。

しかし武村は「・・・別れたからなぁ」と返し、牧浦は「何かあったんですか?」と聞くので武村はこれまでの経緯を話し、「・・・なるほど話はわかりました」「その件についてはこちらで責任を持たせていただきます」と告げ、武村も「・・・頼んます」と深月のことを頼んだ。

牧浦も立ち上がり「そろそろ戻ります、引き留めてすみませんでした」と去っていき、武村は「・・・まこれはこれで、自由になったってことなんかね」と深月のことを考えていた。武村は深月と別れる際に「今まで悪かったな、あとはあいつに面倒見てもらえ」「じゃーな」と深月の顔を見ずに別れたことを思いだし、「夜になったら一回街に戻るか」とつぶやいた。

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