※20230818更新
どうも吉永です。
今回はコミックシーモアにて、突如ランキング上位に現れてからずっと上位に君臨している『ディストピア〜移住先は不貞の島でした』のネタバレをまとめていきます。
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期間限定の無料公開であり、無料で読める範囲は時期により異なりますのでお早めに読んで下さい。
目次
作品名
ジャンル | 孤島サバイバル・お色気 |
作者 | 杉野アキユキ |
掲載誌 | コミックアウル |
発売期間 | 2023年2月1日〜 |
巻数 | 10巻(2023年8月19日現在) |
概要
東京でフリーランスでWEBデザイナーをしている成瀬颯太は、妻の愛梨と娘の真凛と共に過ごしていた。ある日、愛梨が勤め先の会社で九州近海に浮かぶ島”根度羅島”のPR業務のリーダーの抜擢される。それにより愛梨は「現地で暮らしてよりリアルな広報業務がしたい」と颯太に提案したことで、成瀬一家はフェリーで根度羅島に移住することになる。
大自然に囲まれた根度羅島は、気の良い町長の門脇を始めとして多くの島民により熱い歓迎を受けることになる。移住初日、早速島民たちが歓迎会を開いてくれたものの、その場で出された名物”こちゃん鍋”の異様な風味に顔をしかめそうになるが、空気を読んだ愛梨により難を逃れることになる。
後に判明するが、このこちゃん鍋には島民男性の”エキス”、すなわち精液が大量に混入されており、子孫繁栄を願う目的で新規移住者は例外なく食べさせられていることが明らかになっている。その他にも”豊作祈願”と称した乱交、門脇の妻である香葉子の異常な行動など、徐々に颯太は根度羅島の真の文化と向き合うことになる。
各話ネタバレ
1話 | 2話 | 3話 | 4話 | 5話 |
6話 | 7話 | 8話 | 9話 | 10話 |
ディストピア5話ネタバレ
島民に捕らえられ、根度羅裁判にかけられてしまった颯太。裁判長の門脇により名前と出生地、血液型に誕生日を言わされることになる。そして颯太の罪は言うまでもなく「神聖なちゃんちゃん祭りを妨害した」罪である。そして裁かれることに・・・と思いきや、この日の根度羅法廷の被告人は2人。
颯太の先に現れたのは門脇香葉子だった。そして香葉子の罪状は「島外の男性の精液の入手に失敗した」ことであり、それにより死罪が確定してしまった。門脇直々にチェンソーで死刑執行される香葉子を横目に、颯太の証人として愛梨が登場し、驚きの証言を口にする・・・
ディストピア4話ネタバレ
ドラム缶をひっくり返して人命を最優先した颯太だったが、ドラム缶の中で炎上していたのは人間ではなくただの人形だった。颯太の行動は称賛されるべきものだったが、根度羅島島民からすると神聖な祭りに対する妨害そのものである。それにより颯太は全島民から追われる身となり、そこに居合わせた本官に真凛を任せて愛梨と二人で逃げることに。
無我夢中で走ると海が見えてきた。そこには”沼落の丘”と書かれた看板があり、そこまで逃げてきたところで背後から島民の声が聞こえてきた。ひとまず隠れる二人だったが、中からはナタを持った大勢の島民が二人を追っているのが見える。そして花火が上がり、その方向を見ていると背後から島民が二人を待ち受けていた・・・
ディストピア3話ネタバレ
その日は沼瓦神社で根度羅名物ちゃんちゃん祭りが開かれていた。颯太は愛梨と真凛と一緒に訪れるが、途中で真凛とはぐれてしまう。しかし太鼓の音が止み、中心の櫓がライトアップされるとそこには特別な装いの門脇が立っていた。さらに櫓には赤ん坊を抱いた母親たちが立っており、島民から拍手を浴びていた。
そして一言「生贄を捧げる!」と叫ぶと黒子によりドラム缶が運ばれ、その中にはうっすらと黒い髪が見えた。そして黒子により油が足され、そして火がくべられてドラム缶から火柱が上がった。その異常な風習を見ていた颯太は女性を助けるため、櫓の真ん中へと走り出す・・・
ディストピア2話ネタバレ
真凛も根度羅小学校に初登校の日を迎え、その帰り道、颯太はビニールハウスの手前で女性が野菜入ったかごを手に持って男性と行為をしている現場に出くわしてしまう。女性たちはそれを”農作祈願”と称しているものの、颯太はその奇妙な習慣に違和感を感じていた。
そしてその夜、門脇が妻の香葉子を連れて颯太の家に挨拶に訪れた。当初は普通の会話を楽しんでいたものの、突如香葉子は豹変して颯太に迫ってきた。その際口々に「私は子供を作らないといけないのーーー!!!」と叫んでいたものの、この時の颯太にはその言葉の意味が理解できなかった・・・
ディストピア1話ネタバレ
フリーランスでWEBデザイナーをしている成瀬颯太は、妻の愛梨が会社で”根度羅島”のPR業務のリーダーになったことを告げられ、その仕事の一環で「現地で実際に見て感じたものを世に伝えたい」という理由で娘の真凛と共に根度羅島に移住することを決めた。
そこでは町長の門脇を始め、島民は皆気さくで成瀬一家を歓迎してくれた。移住したその日の夜にも歓迎会が開かれ、そこで根度羅島名物の”こちゃん鍋”が振る舞われ、そのグロテスクな見た目と酸味の強いその味に一瞬言葉を無くす颯太だったが、愛梨のアドリブで波風立たずに済んだ。
成瀬一家が帰宅した後、門脇たちはこちゃん鍋の中には島民男性たちの”エキス”がふんだんに使われていることを感じて興奮が湧き上がっていた・・・
登場人物
成瀬颯太
東京でWEBデザイナーをしており、フリーランスのため仕事の場所を選ばなかったこともあり、妻愛梨の根度羅島への移住を快く受け入れた。人間性は生真面目で責任感の強い性格であり、町長門脇や島民男性の過度なセクハラに対しても声を荒げたり、娘真凛がいなくなった時にも真剣な表情で焦りを見せるなど、家族を大事にするイクメンというイメージの男性。
異常な倫理観を持つ人物が多い本作の中で珍しく正常な思考パターンを持つ人物。
成瀬愛梨
颯太の妻であり、同じく東京の会社に勤務している。ある日根度羅島のPR業務のリーダーに選ばれたことで、現地の雰囲気を直接見て業務に臨みたい、真凛も小学校に上がることで田舎の環境は情操教育にいいだろうと提案し、結果的に根度羅島に移住することになる。
しかし後に明らかになるが、愛梨も根度羅島出身者であったことで上記の設定が本当かどうか怪しくなっている。
成瀬真凛
颯太と愛梨の娘であり、幼稚園年長から小学校に上がる年齢であるため、5歳か6歳と推測される。
颯太の腰ほどの身長でありショートカットの似合う可愛らしい少女である。根度羅島小学校に通う際に笑顔を見せていることから田舎に引っ越すことに抵抗はないらしく、門脇たちとの歓迎会でもちゃんちゃん祭りでも楽しそうに微笑んでいた。
真凛を産んだ愛梨が真凛を連れて根度羅島に戻ってきたことで、今後安否が気になる少女である。
門脇
根度羅島の町長。見た目は50代くらいの男性であり、子供は少なくとも10人以上おり年齢もバラバラでありお盛んである。
おそらく一夫多妻制が敷かれているため、香葉子の他にも妻がおり、上記10人全員を香葉子が出産したかどうかは不明。そして颯太にはこちゃん鍋を振る舞い、香葉子をあてがって移住初日からNTRを強要してくる通常では理解できない価値観の持ち主である。
さらにはちゃんちゃん祭り、根度羅島裁判など様々なイベントで長を務めていることで、島民からの信頼も伺える。その一方で駐在からは「町長にだけは逆らってはいけませんよ」と言われるなど、恐怖政治を敷いていることもまた伺える。しかし子孫繁栄を願っていることから根度羅島の発展に貢献しようというある側面ではまじめと捉えられる面もある。
独自の倫理観を持つ根度羅島島民の価値観を凝縮したような人物である。
門脇香葉子
愛梨からは”ボンキュッボン”と称されるほどのナイスバディを持つ女性であり、見た目は20代後半から30代前半。
既に母乳が出ていたこともあり、出産経験もあると考えられる。また門脇の命令で颯太と肉体関係を持とうとしたり、それに失敗したことで死刑に処されたことも当然と思うあたり完全に根度羅島の価値観に染まっている。不思議なことに根度羅島では汚いおっさんほど権力を持っており、モテるのかもしれない。この辺りは日本国家の風刺になっているのかもしれない。
駐在
颯太以外にまともな価値観を持つ人間。「町長には逆らってはいけませんよ」と助言したり、颯太にナタを振りかざす島民に銃を向けて静止したり、何かと颯太を気にかけてくれている存在だった。しかしちゃんちゃん祭りにて颯太を逃がす際、代わりに島民にナタで指を切り落とされてしまい、その後の消息は不明。死亡した可能性もあり、颯太の数少ない味方が減ってしまった可能性もある。
根度羅島にいながら島の価値観に染まっていない稀有な存在。もしかしたら彼も警察内部の異動によりやってきた”外”の人間なのかもしれない。
用語
根度羅島
九州近海に浮かぶ小さな島であり、この島をPRする企画が愛梨の会社内で持ち上がったことで物語は始まる。いや、愛梨が根度羅島出身であることを考慮すると、おそらくはそうなるように仕組んだと考えるのが普通かもしれない。
島民が駐在に向かって「本土の法律が通用すると思ってるのか?」と強気で叫んでいることや独自の文化を形成していることから、ガラパゴス的な進化を遂げていると考えられる。ちなみに”根度羅島”という名前はオリジナルであり、実在しないので安心してよい。
こちゃん鍋
根度羅名物の鍋料理であり、門脇によると新たに移住してくる人間には必ず食べさせているようだ。見た目はししゃものような魚、タコがそのまま汁の中に盛られているだけのグロテスクな容貌であり、さらに風味も苦味と酸味が強く美味とは言えないレベルであるらしい。
それもそのはず、こちゃん鍋には島民男性の”エキス”が大量に混入されている。数人の男たちが鍋に向かってモノをしごく姿は地獄そのもの。それを他人に食べさせるなど根度羅のイカれた文化の結集と言えるだろう。
沼瓦神社
根度羅島にある神社であり、ちゃんちゃん祭りという祭りが開催される場所でもある。
ちゃんちゃん祭り
町長の門脇が特殊な扮装をして舞台に上がり、新たに産まれた赤子の誕生を祝う祭りであり、同時に地鎮祭を兼ねているフシもある祭り。内容は赤ん坊を抱いた母親たちを紹介し、さらに土地神に対して生贄として”女性の人形”の入った樽を燃やす風習もあるらしいが、実際のところ人間を燃やしていた可能性もあると考えている。
作中では颯太が女性の人形を香葉子と間違えて消火器を噴射したため、根度羅島島民から殺されそうになり、結果的に根度羅裁判にかけられることになった。
沼落の丘
上記ちゃんちゃん祭りで島民から追われることになった颯太と愛梨が逃げた先で、島民に見つかってしまった場所。森の奥に大量の地蔵が安置されている場所であり、どこぞのホラーゲームに出てくるような場所である。ちなみに”沼落の丘”という地名も実在しないためオリジナルなので安心して良い。